パスワードを忘れた方はこちら
※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。
メールアドレスをご入力ください。 入力されたメールアドレス宛にパスワードの再設定のお知らせメールが送信されます。
パスワードを再設定いただくためのお知らせメールをお送りしております。
メールをご覧いただきましてパスワードの再設定を行ってください。 本設定は72時間以内にお願い致します。
戻る
公開年:
現在の文字数:0文字
氏名(任意)
子ども時代の夢が具現化したかのようなストーリーだから子どもたちに見せたいところだが、そこはイーライ・ロスだからか、夢で見て(大人も?)うなされそうな画面があちこちに。ジャック・ブラックがどこかオーソン・ウェルズ(実際にマジシャンだった人)っぽく見えるのが興味深く、そういえばウェルズには、「カリ城」に先立つ時計塔アクションのある監督作が存在するのだった。ケイト・ブランシェットがきりりと魅力的。わんこっぽい椅子も、エンドクレジットのイラストも可愛い。
中盤の宇宙船内シークエンスの演出が上手くないのが最大の弱点だと思うが、その後も、空間のつながりが描けてないせいでサスペンスを盛り上げ損なっているような。一方、かつて米軍が災厄をもたらした地に降り立った米国人が、現地ゲリラと力を合わせ、空からの脅威を迎え撃つという図式はかなり面白い。となれば、元ベトナム帰還兵である盲目の老人はすごく意味のある登場人物のはずなのに、ほぼ活用できてないからこれまた残念すぎる。終盤怪獣映画っぽくなるけど、流行りなのかな?
かなりいいなと思うのは、主人公の妻と娘が強盗に出くわすまでの部分と、主人公の喪失感を念入りに描写している部分。そのあたりの重さや、主人公と弟とのドラマと並べると、結末の不思議な(コミカルでさえある)軽やかさが不釣り合いに思える。ほかにも、主人公の性格と行動の乖離とか、いまいち納得行かないところは多いけど、ガンアクションつき復讐劇として気軽に楽しむには悪くない。模倣犯の登場に、原作者の精神がちらりと覗く。銃社会としての米国が体感できる映画でもある。
なんでこんなにせわしない語り口なのかと観ていたら、途中からある種トンデモな展開になるので、これを勢いで見せきってしまうためのせわしなさだったのかもしれない。言いたいことはいろいろあれど、日本語題名にも入っている「ラストステージ」の見せ方がいいから全部許せてしまう感じ。ベラーズのライバルたちが、ガールズロックバンドを筆頭に、(活動中のプロが演じているから当然だけど)みんな上手くて魅力的なので、各バンドが主役のスピンオフも観たくなる。アナケン快調。
アマゾンの食人族を素材にした、イーライ・ロス監督の「グリーン・インフェルノ」には高点をつけたので、彼が魔法使いを描くとなれば、怪奇な場面の連続かと思ったが、少年を主人公にした児童向け作品の仕上がり。ジャック・ブラックとケイト・ブランシェットの魔法使いコンビは芸が達者で笑わせるし、小道具や装置もしっかりしている。惜しむらくは脚本構成にメリハリがないから、流れになかなか乗れない。カイル・マクラクランやブランシェットをもっと怖くするとか、工夫が必要。
VFXチーム、ハイドラックスが前面に出ている作品だけに特撮好きには、お薦め。冒頭、ロサンゼルスに出現した未確認飛行物体に、市民たちが吸い込まれていく光景は実にみごと。エーリアンの体形も最後のメイキング場面でタネ明かしされるけれど、人間と格闘しやすいようなスーツで工夫されている。エーリアンが襲う場所はどこでもいいようなものだが、いきなりロスからラオスに舞台がとぶのには驚いた。武術家のイコ・ウワイスに合わせたにしろ、随所にご都合主義な構成が見える。
同じ原作をマイケル・ウィナーが監督した「狼よさらば」では主演のチャールズ・ブロンソンに男の哀愁があって適役だと思ったが、ブルース・ウィリスの方も家族を殺された復讐に燃える男を熱演。新作では、救急救命医となっていて、「正義」のために殺人を犯したあと、隠れる場所も安全。ソーシャルメディアの使い方も新しいし、上流階級の家と犯人たちのいるシカゴの掃き溜めの街との対比も絶妙。ロス監督は同時期公開の児童ものの映画化よりもダーティな世界の描写に向いている。
ラストステージのせいか、今回はフランスの沖合に浮かぶヨットでのアクションから始まり、全篇、派手な場面が多い。このシリーズには、すべて星を付けてきたので、「ファット」エイミーことレベル・ウィルソンの下ネタ満載の元気な顔と体形も、もう見られなくなるのかと少し寂しい。彼女たちは大学を卒業後、それぞれ屈託を抱えている。音楽を通して再結集というストーリーで、今回の監督も女性(トリッシュ・シー)なのだが、女性の感情の高まりに合わせ、音楽に律動感があった。
アンブリンのロゴの後にイーライ・ロスの名が。そして中身は児童文学が原作のファンタジー。その意外な組み合わせに驚き、「こういうのも撮れるんだ」と妙な感動に襲われた。中身も誰もが楽しめるファミリー向けに仕上がっており、胡散臭い魔法使いに扮したJ・ブラックのハマり具合、彼とC・ブランシェットの掛け合いも楽しいうえにゴシックとラグジュアリーがいい塩梅で交じった屋敷内の美術も◎。襲い来るカボチャを倒すと、中身が脳漿や膿のように飛び散るのはロスならでは。
前作は高層マンション内が主な舞台だったが、今回はロス上空に浮かぶ巨大宇宙船内で戦いが。と思ったら、途中でラオスに墜落して反政府ゲリラも交えた大乱戦が勃発。ロス、宇宙船、ラオスと大胆に舞台を移動するだけでなく、戦いの種類も「ザ・レイド」のコンビを引っ張り出して異星人との肉弾戦へと持ち込む。さらに地下鉄職員の女性がなんの背景もなしに異様な戦闘能力を発揮してみたりと、なにかと乱暴なのだが派手なVFXとテンション高い語り口に乗せられて最後まで観てしまう。
イーライ・ロスが「狼よさらば」をリメイク。どうしたって期待するわけだが、タッチは中道寄り。彼が本領を発揮していいはずの妻子が襲われるシーンはなんとも陰惨度が低く、それゆえに憤怒する主人公カージーと観ているこちらの気持ちはなんとなしに乖離してしまう。ブルース・ウィリスも序盤は復讐に戸惑う普通の男を演じているが、中盤から無双の処刑人に。オリジナル・シリーズ5本におけるカージーの異様な過激化をこの一本でやってのけるのは少し残念だが嫌いじゃない。
派手に爆発する豪華なクルーザーから海上めがけてジャンプするベラーズの面々。意表を突くオープニングで犯罪組織なんかも飛び出して趣向を凝らしてはいるが、基本的にノリや展開は前2作と同じ。しかし、各キャラクターの個性や役割がしっかりと出来上がっているので、そのマンネリ具合が楽しいだけでなく心地よかったりする。そこへシリーズを観てきた者なら満足できる大団円も用意してくれるので、これといって文句なし。どの映画でもカッコいいルビー・ローズだが本作でも◎。