パスワードを忘れた方はこちら
※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。
メールアドレスをご入力ください。 入力されたメールアドレス宛にパスワードの再設定のお知らせメールが送信されます。
パスワードを再設定いただくためのお知らせメールをお送りしております。
メールをご覧いただきましてパスワードの再設定を行ってください。 本設定は72時間以内にお願い致します。
戻る
公開年:
現在の文字数:0文字
氏名(任意)
裁判中のアイヒマンの感情の表出を撮ることにカメラを集中しようとする監督と全体に目配りして偶発的に起こることの決定的瞬間を拾おうとするプロデューサーが対立する構図がユニーク。裁判に入る前の準備に時間をかけて撮っているのがいい。アイヒマンは官僚的クールさで表情を崩さないので、監督はいらだち、焦る。映像の力を信じ、アウシュヴィッツの凄まじいドキュメントを見せたりもする。ハンナ・アーレントが傍聴する映画とともに、ここでもアイヒマンの人間性が問われている。
シネマスコープの雪景色に始まり、雪景色で終わる朝鮮王朝時代の物語を見ていると、懐かしいというよりはまだ韓国ではこういう映画が堂々と製作されているのだと驚いてしまう。パンソリは大院君の時代までは女性が歌うことは禁止されていたらしく、その禁忌を犯して大自然の中で大声を張り上げ、歌唱練習に励むヒロインのチン・チェソンがおかしくて可愛い。師匠シン・ジェヒョのシブさもいい。日本映画をまとめて見たあとの鑑賞だったので、映画製作における隣国との隔たりを感じた。
料理に関する映画の楽しみはシェフの手にある食材からどんな新作料理ができるのだろうと期待して見ることだ。昨年公開された「ガストン・アクリオ」の場合は、食材ゆたかなペルーが舞台なので、色彩も美しい料理が出てきて当然だったが、北欧デンマークではどうなるのか。主人公レネ・レゼピはマケドニアからの移民でイスラム教徒だという差別まで受ける。盛り沢山な話で、前半はPR風。しかし店がノロウイルス感染のスキャンダルに見舞われてからはドラマチックになり、盛り上がる。
タイはホラーも含めて独特の娯楽映画を作っているが、この「オカマ」のバレー選手団を描くコメディーは、キャスティングも含め、芸能界を知りつくした監督にしてはじめて演出できる作品だ。日本だと歌番組やヴァラエティのディレクターの出番だけれど、「バレー界の汚点であるオカマのチームなんかに負けるな!」というセリフは差別的ではないかと考えこみ、ワルノリした下ネタ芝居が撮れないだろう。「オカマ」のキメのポーズがワンパターンなので、繰り返しをカットすべきだった。