ぶっさん(岡田准一)の死から3年後。遺された木更津キャッツの4人は、別々の道を歩き始め、木更津から離れていった。バンビ(櫻井翔)だけは木更津にとどまり、市役所に就職した。木更津は激しい市長選挙中で、バンビも現市長の選挙カーで走り回っている。ある日、バンビは空から「If you build it, he will come(それを作れば彼がやって来る)」という声を聞く。一方、アニ(塚本高史)とマスター(佐藤隆太)は、つまらないことでケンカ別れしていた。2人は責任をなすりつけ合ったまま、マスターは大阪に“野球狂の詩2号店”を開店する。アニは秋葉原をぶらついていた。2人の下を訪れたバンビは、ぶっさんと話したことを告げるが、真剣に取り合わない彼らに「ぶっさんにちゃんと“ばいばい”言ってねえじゃん」と、強く言う。そして3人は、木更津に舞い戻る。その頃、うっちー(岡田義徳)は美人教官・杉本文子に一目惚れして自衛隊に入隊していたが、鬼教官の彼女から、殴る蹴るの強烈なしごきに耐えかね、駐屯地を脱走する。その時、自分の荷物と間違え、とんでもないモノを持ち出してしまうのだった。ぶっさんが言う「それを作れば彼らがやって来る」の“それ”とは何かを、バンビ、アニ、マスターの3人は必死に考える。偶然にもうっちーと再会できた彼らの元に、杉本が自衛隊を総動員させてうっちーを連れ戻しにやってくる。しかも謎の軍団も加わり、4人には次々とありえない展開が襲いかかる。果たして、空からの声はぶっさんなのか。そして4人は、ぶっさんに“ばいばい”を言うことができるのか。