ブリングリング

ぶりんぐりんぐ|The Bling Ring|The Bling Ring

ブリングリング

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レビューの数

79

平均評点

63.0(437人)

観たひと

729

観たいひと

75

(C)2013 Somewhere Else, LLC. All Rights Reserved

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ フランス イギリス 日本 ドイツ
製作年 2013
公開年月日 2013/12/14
上映時間 90分
製作会社 American Zoetrope=NALA Films
配給 アークエンタテインメント=東北新社(提供 東北新社)
レイティング R-15
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声 ドルビーSRD/DTS

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「ロスト・イン・トランスレーション」で第76回アカデミー賞脚本賞、「SOMEWHERE」で第67回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したソフィア・コッポラ監督が、パリス・ヒルトンやオーランド・ブルームとミランダ・カー夫妻、リンジー・ローハンらの自宅が狙われた実際の窃盗事件をモチーフに、セレブの豪邸を次々に襲う少年少女たちを描いた青春ドラマ。「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソンやケイティ・チャン、クレア・ジュリアン、イズラエル・ブルサール、タイッサ・ファーミガが、向こう見ずで危うい若者を演じる。ほか、「セブンティーン・アゲイン」のレスリー・マンらが出演。第66回カンヌ国際映画祭ある視点部門上映作品。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ハリウッド・スターやセレブらが多く住むアメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス市カラバサス。ニッキー(エマ・ワトソン)は血のつながらない妹のサム(タイッサ・ファーミガ)や末の妹エミリーとともに、学校へは通わず、母ローリー(レスリー・マン)の自宅教育を受けていた。自己啓発書『ザ・シークレット』に書かれた『引き寄せの法則』を説くローリー。学校を退学し1年間の自主学習を経て新しい学校へ転入したマーク(イズラエル・ブルサール)は、登校初日から周囲にバカにされてしまう。唯一レベッカ(ケイティ・チャン)だけが彼に優しく声をかけ、ファッションやブランドについて話し合ううちに二人は意気投合。クラブへ繰り出したマークやレベッカ、クロエ(クレア・ジュリアン)は、そこでニッキーとサムに出会う。彼らは写真を撮り、フェイスブックに投稿。そして、生まれてはじめてできた親友のレベッカにマークはのめりこんでいく。ある日、ヒルトンホテル創業者一族の令嬢であるパリス・ヒルトンがラスベガスでパーティーをするとの情報を入手したマークとレベッカは、彼女の自宅やその周辺の様子をインターネットで調べて侵入。豪華な家の様子などをニッキーに話したところ、ニッキーは泥棒したいと言い出す。マークとレベッカ、ニッキー、サム、クロエの5人は、パリスのマイアミでのパーティーの予定を調べ上げ、邸宅に侵入。クローゼットにあるおびただしい数のきらびやかな服やアクセサリーに目を見張り、備え付けのクラブ・ルームではしゃぎまわる。すっかり虜になってしまった5人は、次々とセレブリティの予定を調べては留守宅に侵入し、品々を盗んでいく。しかし無軌道な彼らの行動は、やがて明るみになる……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2014年1月上旬号

REVIEW 日本映画&外国映画 公開作20作品、60本の批評:「ブリングリング」

2013年12月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「ブリングリング」

【巻頭特集】コッポラという特権 「ブリングリング」とソフィアの映画作り:ソフィア・コッポラと華麗なる一族&血縁関係図

【巻頭特集】コッポラという特権 「ブリングリング」とソフィアの映画作り:対談 長谷川町蔵×山崎まどか

【巻頭特集】コッポラという特権 「ブリングリング」とソフィアの映画作り:インタビュー ソフィア・コッポラ

【巻頭特集】コッポラという特権 「ブリングリング」とソフィアの映画作り:エッセイ 薄っぺらで享楽的な、少女たちの黙示録

2024/02/05

2024/02/05

65点

VOD/U-NEXT 
字幕


これだけ弾けられたらきっと楽しい

私にとって本作はど真ん中の青春映画となります。ソフィア・コッポラのテンポよい演出と鋭い感性が生み出す映像もグッドです。

キモいと揶揄された少年マークが可愛い女子たちとつるむようになり溌剌と夜遊び。悪いことと知りつつもセレブの家に侵入→窃盗を繰り返します。富の再分配とか難しいことは置いといて、これだけ弾けられたらきっと楽しかったでしょう。たとえそれがいつか終わる刹那の輝きと解っていても…。

映画としては後半の停滞は否めませんし女子たちの変節も褒められたものではありません。でも「それなりに生きてます」とか嘯くつまらない人生を送っている奴らより、やりきったマークに乾杯!

2021/09/10

80点

映画館/新潟県 
字幕


【躁々楽観サイコパス】

観賞中にこれだけ不快になったのも久しい。
然し、私が不快に思ったのは作品に対してではなく、そこに描写される人物の言動に対してであるので、作品そのものは寧ろ大いに賞賛したい。

欲望抑制能力が著しく欠落し 社会倫理の意味を識らない -考えた事もない- 若者の〈罪悪感皆無・遊び感覚の犯罪劇〉。

自らの行動に対する結果責任を負う思考なぞ毛ほども無く、有るのは 言い訳、言い逃れ、他者への責任転嫁、自己保身だけである。
その、学習も反省もする事無き 先を見据えぬ場当たり短絡思考は、自らを違法へと向かわせ そして他者を大事故に巻き込むのだ。

即ち〈逆ギレ、棚上げ、居直り、 躁々な楽観サイコパス〉であるが、真に戦慄するは それが創作世界に限った事では無く バカッター、モンスターシチズン等々、現実の世に既に普通に溢れているとゆう事だろうか。




《劇場観賞》

2020/11/24

2020/11/25

60点

VOD/GyaO! 
字幕


配られないのであれば、持ち出すまで

学校はあってないようなものでもあり、本作の中でも、倫理的には全く彼女らと彼の足かせにはならない。この西海岸の大都市近くには、多くの有名人が居を構えていて、有名人である彼女らは、芸能界やファッション業界を行き来するモデルたちで、物だらけの家を所有している。住んでいるというよりも、忙しいために、家を空けることも多く、そこを狙ったのが年齢的にはまだ学齢にある彼女らと彼によって組織された犯罪集団である。と言っても、集団はせいぜい5人か6人ぐらいのものであり、その犯罪も溢れんばかりの物量の中から、バレるかバレないか、盗まれた本人も盗まれたことに気づかないぐらいの少量を窃盗する空き巣である。
物は、ファッション関係を中心に、アクセサリ、服、下着、バック、靴、時計、香水、口紅、薬、サングラスなどで、時にボーナスのように現金の札束を獲得できることもある。家には猿や仔犬がいることはあるが、使用人や家族などがいることはなく、ほぼ無人であり、防犯用の監視カメラ
は慰み程度に回されてはいる。有名人たちは、この家をファッション類の物置程度に利用し、人を集めパーティーが催されたり、孤独に自由時間を過ごしたり、寝たり食べたりすることもあるだろうが、一人暮らしにしては、過剰なスペックの家であり、ファッション類は有名人たちの有名たる所以となる威光を放つのに必須の道具ではあるものの、生活に必需な物資や食糧ではない。
面白いのは、ケイティ・チャンが演じるレベッカや、エマ・ワトソンが演じるニッキー、あるいは男性のマークや、長身のクロエたち主要な窃盗団のメンバーたちに倫理が備わっていないことはもちろんであるが、それはそのための教育がなく、自前の学習プログラムによっていたため、というよりも、有名人が有する圧倒的なファッションはそもそも氾濫するものであって、やや大きなコミュニティの中に一部は還元され、還流することが正当ではないかという問題を無意識に提起している点にある。ファッション類は身に付けられなければゴミである、そうした年少者による主張が見えなくもない。ボニー&クライドが引かれるが、その強盗に正義はなくても、義賊として子どもたちに受け取られている。
4人が手を繋ぎサークルをなし、カルマといったスピリチュアルな思想が語られる。運転席と助手席で関係されるベストフレンドは、性的な不幸や幸を伴う者たちではない。ビーチやクラブで戯れる事しかしらず、丘の上の豪邸への侵入もややスリリングな遊びに過ぎない。リーダーが目指されるが、ファッションのリーダーと活動家のリーダーは紙一重でもある。子どもたちは、社会に原始性をもたらしている。
現在的な音楽の流れる中に約400カットが散りばめられている。bling ringは、きらびやかなイメージの俗語であるだろうが、bringとの間に韻が踏まれ、空き巣によってしか持ち出されない社会の富の不合理な集積を暗示している。

2020/09/23

2020/09/23

56点

VOD/U-NEXT 

・実話の短絡的な窃盗団の映像化 セレブに単純にあこがれる少女たちと、自分の
 居場所のない転校生男子の窃盗団をテンポよくゴージャスに描く
・4人の少女の持ついかにも空っぽな様子と主犯レベッカとの空間にしか認められた
 世界がないポール 身勝手で短絡な犯行過程を、淡々と描く
・映画全体のルックが良く、パーティーやドラッグ、ドライブシーンなどが華やか
・窃盗団の全く先を考えない行動、罪の意識の低さ、あくまでセレブへのあこがれ 
 危うさと友井に、彼女たちの薄っぺらさが良く伝わる
・記録映画としてみれば良いかもしれないが、最後まで罪の意識の低さが彼女たちから
 伝わり、映画やストーリーに感情移入できない

2019/01/26

80点

テレビ/有料放送/IMAGICA BS 
字幕


ニッキーみたいな無反省な人はいるよね

「ブリングリング」2013

ニッキー「今回の件は人生における重要な学びの場だと思うの。スピリチュアルな人間として成長するためのね。わたしは魂の年齢が高いと思う。平和と環境保護のために働くのが私の使命よ。リーダーになってみんなに注目されるようなことをしたい」

マーク「フェイスブックの友達申請が800件もきた。最低なことをして人気が出るなんて不思議だ。アメリカ人はボニーとクライドが好きなんだね」

ロスアンゼルスの高校生達がセレブの自宅に忍びこみ衣類や宝飾品を盗む。味を占めて次々と盗み回るうちに防犯カメラから足がついて逮捕、刑務所へ。

反省しているマークとは対照的なニッキー(エマ・ワトソン)立派な事をうそぶきしまいには被害者面までする。

マークに罪を押し付けて逃亡した主犯のレベッカは罪を認めて盗品のありかを喋れば無罪になる?と取引を持ち出す。

なんと呆れた少女達。しかし盗品を身につけてセレブが出入りするクラブで遊ぶ彼らの映像の美しい事。ガラス張りの家での盗みを捉えたロングのワンショットの見事さ。

悪の美しさを魅力的に描くソフィア・コッポラはなかなかだ。

2018/12/16

2018/12/16

80点

レンタル/愛知県/ゲオ/ゲオ御器所店/DVD 
字幕


実際に起きた事件

実際に起きたセレブ自宅窃盗事件。本人たちのカメオ出演があったり面白かった。