雨に唄えば

あめにうたえば|Singin' in the Rain|Singin' in the Rain

雨に唄えば

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レビューの数

144

平均評点

81.9(924人)

観たひと

1423

観たいひと

108

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ミュージカル
製作国 アメリカ
製作年 1952
公開年月日 1953/4/1
上映時間 103分
製作会社 M・G・M映画
配給
レイティング 一般映画
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

アーサー・フリードが「巴里のアメリカ人」に次いで製作したテクニカラーのミュージカル(1952年作品)で、製作のフリード、監督ならびに音楽場面振付けのジーン・ケリーとスタンリー・ドーネン、主題歌「雨に唄えば」に基づいてシナリオを書いたアドルフ・グリーンとベティ・カムデン、音楽監督のレニー・レイトン、撮影監督のハロルド・ロッソンらは、すべて「踊る大紐育」と同じスタッフである。歌曲の大部分は作詞が製作者フリード、作曲ネイシオ・H・ブラウンによる。出演者はジーン・ケリーをめぐって新進デビー・レイノルズ、ヴォードヴィル出身のドナルド・オコナー、「アパッチ族の最後」のジーン・ヘイゲン、「拳銃王」のミラード・ミッチェル、「闘牛の女王」のシド・チャリシー、「銃の後に立つ男」のダグラス・フォーリーら。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ドン・ロックウッド(ジーン・ケリー)とコスモ・ブラウン(ドナルド・オコナー)の2人はヴォードヴィルの人気者、切っても切れぬ仲の良い友達同志だった。1920年代、2人はハリウッドにやって来て、インペリアル撮影所で仕事をみつけた。そのうちドンは西部劇でスタント・マンになり、俳優として契約され、調子よくサイレント映画のスターになることが出来た。彼の相手役リナ(ジーン・ヘイゲン)は、美人だが少々ぬけた女、そのくせお高くとまっていて、ドンは好きになれなかったのだが、彼女は自分からドンの恋人だと決めてかかっていた。だからドンが若くて歌も踊りもうまいケーシー(デビー・レイノルズ)と恋仲になったとき、リナはナイトクラブに職をもっていたケーシーをクビにさせてしまった。ドンの悲しみをよそにケーシーは町を去り姿を消してしまった。そのころ最初のトーキー映画「ジャズ・シンガー」が世に出て大当たりをとった。インペリアル撮影所のボス、R・F・シンプソンもドンとリナの新しい主演映画「決闘の騎士」をトーキーで作ることにきめた。その撮影中、ケーシーはやはり同じ撮影所で製作中のミュージカルに端役で出演していた。再会したドンとケーシーはたちまち仲なおりした。「決闘の騎士」の記者会見は大へん不評だった。リナの声が魅力なく鼻にかかったものだったので。コスモの発案でリナの声をケーシーの声にダビングして吹きかえた。映画は「踊る騎士」と改題され素晴らしい好評を博した。リナは何とか名声を維持しようと、シンプソンにケーシーを自分の影の声としてこれからも使うように頼みこんだ。ドンはコスモやシンプソンと力をあわせ、リナの声が偽りものであることを一般にあばいた。リナは失脚し、かわってケーシーが新しいスターとして迎えられた。ドンとケーシーが結ばれたことはもちろんである。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2025年3月号

COMING Old Pictures 旧作紹介:「雨に唄えば」

2021年7月下旬号

シネマ徒然草:第572回 「雨に唄えば」よもやま噺の巻

2010年4月下旬号

午前十時の映画祭:「雨に唄えば」「鉄道員」

1999年4月下旬号

これもまた別の話:最終回 和田誠×三谷幸喜 「雨に唄えば」(後編)

1999年4月上旬春の特別号

これもまた別の話:和田誠×三谷幸喜 「雨に唄えば」(前編)

1953年5月下旬号

外国映画批評:雨に唄えば

1953年3月下旬号

グラフィック:雨に唄えば

1953年2月下旬号

試写室より:雨に唄えば

外国映画紹介:雨に唄えば

2025/03/23

2025/03/23

90点

映画館/愛知県/名古屋 ミッドランドスクエアシネマ 
字幕


ミュージカル映画史上の大傑作

久しぶりに、午前10時の映画祭で再見。

30年以上前、学生の頃に銀座文化劇場で鑑賞して以来である。

私は若い頃はミュージカル映画があまり好きではなかったのだが、これは初見の時も大変面白いと感じさせる作品だった。

本作はサイレント映画からトーキーに移行する時期のハリウッドを舞台にしている。

ハリウッドのミュージカル映画はどうしても能天気なラブロマンスが絡んでくる印象だが、本作は映画創世記当時の、いかにも「あるある」なエピソードをコミカルに散りばめて描いていることもあり、ただのミュージカルとしてだけでなく、映画としても大変面白く仕上げている。

それにこの映画が素晴らしいのは、肝心の歌も踊りも半端じゃないほど見事な出来を示している点にある。

ジーン・ケリーが雨の中で「雨に唄えば」を歌い踊るシーンは、以前観た時も圧倒されたのだが、やはり改めて見ても素晴らしい。

このシーンは本当に我を忘れてスクリーンに釘付けになる。圧巻である。「巴里のアメリカ人」のクライマックスシーン以上の出来ではないかとさえ思う。

他にも素晴らしいシーンは多々あるが、とりわけ「グッドモーニング」のシーンが最高であった。

ジーン・ケリー、ドナルド・オコナー、デビー・レイノルズの3人の息のあった動きの素晴らしさ。

何度リテイクしたのだろうと思うほど、出来上がったシーンの見事な完成度。

本作のミュージカルシーンは、多くのシーンが1カットで撮ったかのように見える演出を施している。

実際にはカット割りはされてはいるのだが、かなりの長回しをしていることは間違いないので、撮影時には相当な撮り直しがあっただろうと想像する。

しかし、出来上がったシーンからは、そんな苦労は微塵も感じられない。

3人とも終始笑顔で、にこやかに軽やかに歌い踊っている。

ここまで来ると奇跡的な感じさえするほどである。

ジーン・ケリーの歌とダンスは最高だが、ドナルド・オコナーのパフォーマンスはそれ以上である。この人の運動能力はかなりすごい。

なおジーン・ケリーが本作で歌う「雨に唄えば」が、本作のオリジナルナンバーでない(すでに1920年代に発表されていた既成曲である)ことは有名である。

だがこの曲の作詞をアーサー・フリードが手がけていたことは、今回初めて知った。

また本作で声を吹き替えられる大女優リナ役を演じたジーン・ヘイゲンは、本作の演技でアカデミー助演女優賞にノミネートされているが、本編でキャシー(デビー・レイノルズ)が吹き替えたことになっている劇中映画の声は、ヘイゲン自身の声だそうである。

このようなエピソードを知ると、本作がより一層奥深い作品に感じられてくる。

本作は、かつてハリウッドが一時代を築いたミュージカル映画の歴史の中でも、ストーリーの面白さに加え、歌とダンスでも最高のパフォーマンスを見せてくれる、大変見事な傑作だと思う。

2025/03/20

2025/03/20

81点

映画館/東京都/TOHOシネマズ日本橋 
字幕


午前10時の映画祭14にてスクリーン鑑賞

再見ながらスクリーンは初。歌もダンスも本当に楽しい。ストーリーもタイトで編集も無駄がなく、まさにハリウッドな素晴らしい作品。バックステージものでもあり、サイレントからトーキーへの移行期のハリウッドが面白おかしく紹介されるのもまた楽しい。スクリーンで堪能できました。

2025/03/01

2025/03/01

70点

映画館/神奈川県/TOHOシネマズららぽーと横浜 


我、60にして思ふ

ミュージカルの楽しさを少しずつ理解してきているのだが

まだ、よくわかりません

2025/03/01

2025/03/01

100点

映画館/千葉県/京成ローザ10 


アレや

おーん

2023/10/06

2023/10/06

89点

選択しない 


心ウキ立つミュージカル

僕にミュージカルの楽しさを教えてくれた映画。何度観ても心ウキ立つ。もちろんあの雨の中のジーン・ケリーのダンス&ソングが最高なのだが、ドナルド・オコナーのアクロバティックなダンスも圧巻。デビー・レイノルズも素敵でコメディタッチのドラマも楽しめる。残念なのはケリーの芸術志向のダンスナンバーで正直ダレる。そこだけは違和感なのだ。

2023/08/23

2023/08/23

36点

選択しない 
字幕


同じ馬鹿なら

ポジティブで元気なのはハリウッドに求める所だが、よくぞまあこんな子供騙しの物語とキャラクターで名作扱いに仕立て上げたものだ。