雨に唄えば

あめにうたえば|Singin' in the Rain|Singin' in the Rain

雨に唄えば

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レビューの数

147

平均評点

82.0(931人)

観たひと

1429

観たいひと

107

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ミュージカル
製作国 アメリカ
製作年 1952
公開年月日 1953/4/1
上映時間 103分
製作会社 M・G・M映画
配給
レイティング 一般映画
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

アーサー・フリードが「巴里のアメリカ人」に次いで製作したテクニカラーのミュージカル(1952年作品)で、製作のフリード、監督ならびに音楽場面振付けのジーン・ケリーとスタンリー・ドーネン、主題歌「雨に唄えば」に基づいてシナリオを書いたアドルフ・グリーンとベティ・カムデン、音楽監督のレニー・レイトン、撮影監督のハロルド・ロッソンらは、すべて「踊る大紐育」と同じスタッフである。歌曲の大部分は作詞が製作者フリード、作曲ネイシオ・H・ブラウンによる。出演者はジーン・ケリーをめぐって新進デビー・レイノルズ、ヴォードヴィル出身のドナルド・オコナー、「アパッチ族の最後」のジーン・ヘイゲン、「拳銃王」のミラード・ミッチェル、「闘牛の女王」のシド・チャリシー、「銃の後に立つ男」のダグラス・フォーリーら。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ドン・ロックウッド(ジーン・ケリー)とコスモ・ブラウン(ドナルド・オコナー)の2人はヴォードヴィルの人気者、切っても切れぬ仲の良い友達同志だった。1920年代、2人はハリウッドにやって来て、インペリアル撮影所で仕事をみつけた。そのうちドンは西部劇でスタント・マンになり、俳優として契約され、調子よくサイレント映画のスターになることが出来た。彼の相手役リナ(ジーン・ヘイゲン)は、美人だが少々ぬけた女、そのくせお高くとまっていて、ドンは好きになれなかったのだが、彼女は自分からドンの恋人だと決めてかかっていた。だからドンが若くて歌も踊りもうまいケーシー(デビー・レイノルズ)と恋仲になったとき、リナはナイトクラブに職をもっていたケーシーをクビにさせてしまった。ドンの悲しみをよそにケーシーは町を去り姿を消してしまった。そのころ最初のトーキー映画「ジャズ・シンガー」が世に出て大当たりをとった。インペリアル撮影所のボス、R・F・シンプソンもドンとリナの新しい主演映画「決闘の騎士」をトーキーで作ることにきめた。その撮影中、ケーシーはやはり同じ撮影所で製作中のミュージカルに端役で出演していた。再会したドンとケーシーはたちまち仲なおりした。「決闘の騎士」の記者会見は大へん不評だった。リナの声が魅力なく鼻にかかったものだったので。コスモの発案でリナの声をケーシーの声にダビングして吹きかえた。映画は「踊る騎士」と改題され素晴らしい好評を博した。リナは何とか名声を維持しようと、シンプソンにケーシーを自分の影の声としてこれからも使うように頼みこんだ。ドンはコスモやシンプソンと力をあわせ、リナの声が偽りものであることを一般にあばいた。リナは失脚し、かわってケーシーが新しいスターとして迎えられた。ドンとケーシーが結ばれたことはもちろんである。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2025年3月号

COMING Old Pictures 旧作紹介:「雨に唄えば」

2021年7月下旬号

シネマ徒然草:第572回 「雨に唄えば」よもやま噺の巻

2010年4月下旬号

午前十時の映画祭:「雨に唄えば」「鉄道員」

1999年4月下旬号

これもまた別の話:最終回 和田誠×三谷幸喜 「雨に唄えば」(後編)

1999年4月上旬春の特別号

これもまた別の話:和田誠×三谷幸喜 「雨に唄えば」(前編)

1953年5月下旬号

外国映画批評:雨に唄えば

1953年3月下旬号

グラフィック:雨に唄えば

1953年2月下旬号

試写室より:雨に唄えば

外国映画紹介:雨に唄えば

2025/09/13

2025/09/13

68点

その他/TSUTAYADISCAS 
字幕


ドナルド・オコナー凄い。

ネタバレ

サイレント映画全盛の時代。俳優のドンとリナはドル箱の映画スターとして、また世紀のカップルとしてもてはやされていた。しかしそれは映画の宣伝のうちであり、実際はリナが一方的にドンに熱を上げているだけで、ドンは相手の地位や名声で態度を変えるリナが好きではなかった。一方、売れない時代からドンと共にいた盟友のコズモは、音楽担当として今もドンのそばにいる。
ある日、パーティ会場に行こうとしていたドンはファンに揉みくちゃにされ、通りすがりの車に逃げ込む。運転していたのは駆け出しの舞台女優キャシーだった。突然乗り込んできた男が映画俳優だと知った彼女は、キザな台詞で口説こうとするドンに、サイレント映画など一度観ればどれも同じ、台詞を言ってこそ俳優だとこき下ろし、2人はケンカになる。
ファンに引きちぎられた服を着替えてパーティ会場にやってきたドンは、余興に呼ばれた踊り子たちの中にキャシーを見つけ、仕返しとばかりに揶揄うが、キュートにダンスを踊る彼女に改めて惹かれる。しかし彼女は仕事をクビになり行方知れずに。それはドンがキャシーに惹かれていることに気づいたリナの差し金であった。しかし運命はまたドンとキャシーを再会させる。

そんな中、世界初のトーキー映画「ジャズ・シンガー」が大ヒットする。ハリウッドの映画会社は一気にサイレントからトーキーに舵を切り替え、作りかけだったドン&リナのサイレント映画「闘う騎士」もトーキーで撮り直すことになる。しかしノウハウを知るスタッフもおらず撮影は難航、どうにかクランクラップするも試写会では大不興。映画会社社長はスター俳優がそこに映ってさえいれば何とかなると言うが、これが公開されたら俳優生命は終わると頭を抱えるドンに、キャシーとコズモは映画をミュージカルに作り変えることを提案する。問題はリナの致命的な声だったが、これもコズモのアイデアで、キャシーがセリフと歌を吹き替えることに。「闘う騎士」改め「踊る騎士」の撮り直しは順調に進み、映画会社はこの映画をきっかけにキャシーを売り出す準備をしていたが、自分の声が吹き替えられたのを知ったリナは、キャシーの名前が出ないようマスコミに手を回し、映画会社に対してキャシーを自分の吹替専門として表舞台に出さないよう要求する。
映画の完成披露試写会は大成功し、得意満面のリナはキャシーに今後はずっと自分の影武者でいるよう命じる。これまで映画会社から公の場で声を発することを止められていたリナだったが、調子に乗った彼女はカーテンコールに応えスピーチしてしまう。すると映画と声が違うと観客はざわつき、リナは生歌を要客されてしまう。ドンらは一計を案じ、カーテンの裏にキャシーを立たせ、リナの代わりに歌わせる。そして途中でカーテンを開いて真実を観客に見せる。屈辱に耐えながら歌っていたキャシーは晴れて観客に存在を披露されて感激する。ここに新しいスターが誕生した。

そういえば通しで観たことがなかったなあと思いレンタル。こんな話だったのか。あの有名な雨の中のシーン、恋の喜びに溢れた男が浮かれてはしゃいでるシチュエーションだったのね。雨はちょっと降らせすぎな気がしないでもないが、改めて見ても軽やかで楽しいシーンだ。ジーン・ケリーが良いのは予め分かっていたが、初めて見たドナルド・オコナーが踊るシーン!目が釘付けになってしまった。身体能力の高さが半端ではない。あんなにダンスがうまくて表情も豊かで、なのに人気がないって不自然な設定じゃない?と思ってしまうほど。
ミュージカルはどちらかというと苦手ジャンルで、特に歌とダンスで説明するようなシーンはどうもあんまり…なのだが、この映画のダンスはさほど状況説明の責を担わされておらず、ただ楽しく見られたのでその点は良かった。ドンとコズモが楽器を手にコミカルに踊るシーンが特に好き。
しかしリナみたいに、トーキーの台頭で人気が凋落した俳優って実際結構いたんだろうな。日本でもそういう話聞いたことあるし。

2025/07/12

2025/07/12

90点

選択しない 


これぞミュージカル

初めて見た時は悪女とはいえトーキーで外された女優の立ち位置にちょっと戸惑いましたが、繰り返し見ていると音楽とダンスの絶妙なハーモニーに惹き込まれていきます。特に三人でのコミカルで楽しいダンスが素晴らしい。有名な雨の中をジーン・ケリーが唄い踊るシーンになると胸が熱くなります。後半の長い劇中ダンスシーンが私には冗長に感じられちょっと減点。

2025/06/11

2025/06/11

90点

その他 
吹替


ダンスが上手い!

生涯学習センターで鑑賞。60代の私より高齢と思しき方々が多数来ていた。映画終了後、もっと踊りのシーンが長かったような記憶があったなどと楽しそうに語り合っていた。
一度テレビの洋画劇場で見たような気がするが、That's Entertainmentで有名な雨の中でジーン・ケリーが歌い踊るシーンを見ただけなのかも?主演女優の声の吹き替えを別の女優がするというので、朝ドラのあまちゃんを思い出してしまった。
ダンスや歌のシーンは雨のシーン以外も素晴らしいシーンが多数あって、見入ってしまった。

2025/03/23

2025/03/23

90点

映画館/愛知県/名古屋 ミッドランドスクエアシネマ 
字幕


ミュージカル映画史上の大傑作

久しぶりに、午前10時の映画祭で再見。

30年以上前、学生の頃に銀座文化劇場で鑑賞して以来である。

私は若い頃はミュージカル映画があまり好きではなかったのだが、これは初見の時も大変面白いと感じさせる作品だった。

本作はサイレント映画からトーキーに移行する時期のハリウッドを舞台にしている。

ハリウッドのミュージカル映画はどうしても能天気なラブロマンスが絡んでくる印象だが、本作は映画創世記当時の、いかにも「あるある」なエピソードをコミカルに散りばめて描いていることもあり、ただのミュージカルとしてだけでなく、映画としても大変面白く仕上げている。

それにこの映画が素晴らしいのは、肝心の歌も踊りも半端じゃないほど見事な出来を示している点にある。

ジーン・ケリーが雨の中で「雨に唄えば」を歌い踊るシーンは、以前観た時も圧倒されたのだが、やはり改めて見ても素晴らしい。

このシーンは本当に我を忘れてスクリーンに釘付けになる。圧巻である。「巴里のアメリカ人」のクライマックスシーン以上の出来ではないかとさえ思う。

他にも素晴らしいシーンは多々あるが、とりわけ「グッドモーニング」のシーンが最高であった。

ジーン・ケリー、ドナルド・オコナー、デビー・レイノルズの3人の息のあった動きの素晴らしさ。

何度リテイクしたのだろうと思うほど、出来上がったシーンの見事な完成度。

本作のミュージカルシーンは、多くのシーンが1カットで撮ったかのように見える演出を施している。

実際にはカット割りはされてはいるのだが、かなりの長回しをしていることは間違いないので、撮影時には相当な撮り直しがあっただろうと想像する。

しかし、出来上がったシーンからは、そんな苦労は微塵も感じられない。

3人とも終始笑顔で、にこやかに軽やかに歌い踊っている。

ここまで来ると奇跡的な感じさえするほどである。

ジーン・ケリーの歌とダンスは最高だが、ドナルド・オコナーのパフォーマンスはそれ以上である。この人の運動能力はかなりすごい。

なおジーン・ケリーが本作で歌う「雨に唄えば」が、本作のオリジナルナンバーでない(すでに1920年代に発表されていた既成曲である)ことは有名である。

だがこの曲の作詞をアーサー・フリードが手がけていたことは、今回初めて知った。

また本作で声を吹き替えられる大女優リナ役を演じたジーン・ヘイゲンは、本作の演技でアカデミー助演女優賞にノミネートされているが、本編でキャシー(デビー・レイノルズ)が吹き替えたことになっている劇中映画の声は、ヘイゲン自身の声だそうである。

このようなエピソードを知ると、本作がより一層奥深い作品に感じられてくる。

本作は、かつてハリウッドが一時代を築いたミュージカル映画の歴史の中でも、ストーリーの面白さに加え、歌とダンスでも最高のパフォーマンスを見せてくれる、大変見事な傑作だと思う。

2025/03/20

2025/03/20

81点

映画館/東京都/TOHOシネマズ日本橋 
字幕


午前10時の映画祭14にてスクリーン鑑賞

再見ながらスクリーンは初。歌もダンスも本当に楽しい。ストーリーもタイトで編集も無駄がなく、まさにハリウッドな素晴らしい作品。バックステージものでもあり、サイレントからトーキーへの移行期のハリウッドが面白おかしく紹介されるのもまた楽しい。スクリーンで堪能できました。

2025/03/01

2025/03/01

70点

映画館/神奈川県/TOHOシネマズららぽーと横浜 


我、60にして思ふ

ミュージカルの楽しさを少しずつ理解してきているのだが

まだ、よくわかりません