アバター(2009)

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アバター(2009)

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レビューの数

155

平均評点

76.3(1491人)

観たひと

2553

観たいひと

65

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル SF / アクション
製作国 アメリカ
製作年 2009
公開年月日 2009/12/23
上映時間 162分
製作会社
配給 20世紀フォックス映画
レイティング 不明
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム/ビデオ(3D)
音声 ドルビーSRD

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

映画史上の興行記録をことごとく塗り替えた「タイタニック」のジェームズ・キャメロンが、構想14年、製作に4年を費やし、最先端のVFX技術を駆使して作り上げた壮大なSFドラマ。出演は「ターミネーター4」のサム・ワーシントン、「スター・トレック」のゾーイ・サルダナ、「エイリアン」シリーズのシガニー・ウィーバー。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

22世紀。人類は地球から遠く離れた宇宙にまで進出していた。そこで豊かな大自然と未知の動植物が生息する衛星パンドラに出会い、“アバター・プロジェクト”を開始する。青い肌と人間よりも大きな体を持ち、原始的な生活を送る先住民族“ナヴィ”が暮らすこの星の大地には、莫大な利益をもたらす鉱物が眠っていた。だが、大気は人間にとって有毒な性質。鉱物採掘を実現するには大気の問題をクリアしなければならない。これを解決するために、ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体“アバター”を生み出し、自由に活動できるようにすること。それがプロジェクトの目的だった。戦闘による負傷で下半身が麻痺、車椅子の生活を送っていた元兵士のジェイク(サム・ワーシントン)は、体の自由を取り戻すために計画に参加、“アバター”を手に入れる。だが、パンドラの地に降り立ち、ナヴィと触れ合ううちに、族長の娘ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)と恋に落ちる。次第にパンドラの生命を脅かす任務に疑問を抱くようになったジェイクは、やがてこの星の運命を決する選択を強いられていくのだった……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2010年2月上旬号

HOT SHOTS:「アバター」ジェームズ・キャメロン来日

2010年1月上旬号

「アバター」:対談 ジョン・ランドー×曽利文彦

「アバター」:ジェームズ・キャメロンがこだわった3D映画製作への道のり

2009年11月下旬号

新世代<3D映画元年>:「アバター」ジョン・ランドー プロデューサー インタビュー

HOT SHOTS:来日会見「アバター」

2024/03/22

2024/03/22

70点

VOD/その他 
字幕


今ひとつノレないのは何故だろうか

十数年ぶりに二度目の鑑賞。前に観た頃には、これからは3Dだ!みたいな感じで、3DのブルレイディスクがパナソニックのAV機器を買ったらおまけでもらえたりとか、そういう時代だったけど、あれから時は流れてすっかり3Dは廃れて4K HDRを突き詰めて画面的にはリアリティを感じさせる方向になった。自分の家の再生環境も大幅にグレードアップしたから、かつて家で鑑賞したときの映像の印象とはかなり違う。こんなに高精細だっけ?と思ってしまう。とにかく高画質だから、それだけでこの映画には価値がある。
なのだけど、どうもこの物語には今ひとつ感情移入できないのは何故だろうか。人間が悪者という描かれ方をしているのが好きになれないというのも理由のひとつかな。あと、こういう映画の場合全体のイメージをどうやって構成するかが重要だと思うけど、どう見てもロジャー・ディーンの描くユートピアの画のイメージのパクリにしか見えないから、長年のファンとしては許容できないところがある。
ところで、最後に主人公は科学の力を借りてリンクするのではなく、あの超自然的な「エイワ」の力でアバターに同化した、ということなのだろうか? それを有りにしちゃったら、もう何でも有りだよねえ。。。。

2023/09/11

2023/09/12

60点

購入/ブルーレイ 
吹替


相変わらず力業で一気に見せてくれる監督さん。相変わらず長編で相変わらず構成のバランスが今一つ。状況説明に時間がかかり後半は急ぎ足。話はわかり易いので好きな人には痘痕も靨?

2023/03/05

2023/03/05

70点

テレビ/無料放送/テレビ東京 
吹替


映像は綺麗

映像は綺麗だけど中身はありきたり

2010/01/12

2023/02/08

80点

映画館 
字幕


アメリカ人の描くエコロジーとは

 「ターミネーター」や「タイタニック」など、ハリウッドの大作映画を何本も手掛けてきたジェームズ・キャメロン監督による最新SFアクションです。彼は3D技術をはじめとする最先端の映像テクノロジーを駆使し、また物語上の舞台となっている惑星の風景や生き物たち、そして先住民と彼らが話す言語に至る全てのデザインの創造に自ら関わり、今まで見たこともないような新しい世界を構築してみせたのでした。

 この映画は予告編がかなり前から流れていました。最初は、人類が異星人とリンクする技術を持って宇宙に出かけてゆくというもので、もしかしてこれは「マトリックス」の宇宙版かしらん?という印象を持ちました。公開直前に流れた予告編は、異星人とリンクした主人公が、宇宙開発に関わり、先住民との戦いに身を投じるというもの。その過程で主人公は自らの大義に疑問を持ち始めるのですが、そのあたりはかの「ダンス・ウィズ・ウルブズ」を思い起こさせるのでした。そして実際に見た印象ですが、この映画、前述した2作のほかにも宮崎駿の「もののけ姫」などの影響もかなり受けていることがよくわかります。なお、このことは、さまざまな映画評論で論じられていますので、今更ながら細かく語る必要はないと思います。

 さて、この映画の中で一番のテーマはもちろん、資源という名の莫大な利権を得るための侵略戦争にあるのですが、あの同時多発テロ以降続くテロとの戦いの中で、ハリウッド映画はずいぶん変わってきたなぁと、感慨深いです。ただ、この問題については今更なにを言わんや、という気持ちも正直いってあります。

 その分、私としてはこの映画が描くエコロジーについて考えさせられました。特に、この映画に登場する科学者たちの存在が私にはとても興味深いものでした。シガニー・ウィーヴァー(久しぶりにその顔を見てうれしくなった)演じる女性科学者は、舞台となる星パンドラの自然に大きな価値を見出しています。その価値とは生物学的なもので、つまり彼女は科学者の立場からパンドラの自然破壊に反対の立場を取っています。物語のクライマックスで、傷を負った彼女は「もののけ姫」で言えばシシ神みたいな存在に当たる神秘的な大木のそばに連れて来られるのですが、その時に彼女の言った言葉は「サンプルを取れないかしら?」でした。まぁ、この場面は深刻な状況でもなおユーモアを忘れないアメリカ人気質と受け取れないこともないのですが、一方ではアメリカ人(ばかりとは言えないが)の思考回路は、それが実利的なものであれ学術的なものであれ、「価値があるかないか」が全ての判断基準になっていて、そこには自然への敬意とか畏怖とかいう感性は入る余地がないのだなぁ、という印象を持ったのでした。

 そうした意味でこの映画、到底「もののけ姫」の精神レベルには程遠い作品なのであります(まぁ、この感じは日本人にしかわからないでしょうけれど)。一方でキャメロン監督が創造した今まで見たこともない世界を、椅子に座っているだけで体感できる素晴らしさは格別です。それは戦争で車椅子生活を強いられている主人公が、アバターにリンクした時だけ飛んだり跳ねたり走ったりと、自由を体感できる感覚に重なってゆきます。人間の世界と異星人との間を行き来する主人公は、パソコンの前でバーチャルな世界にハマる現代人に重ね合わせることも出来ます。バーチャルな世界だって素晴らしいところならそれはそれでいい、というのは、同じくパソコンや映画が大好きな私には大いに共感できるところでもあります。

 ところで私は、本作が3Dの初体験でした。はじめはそのメガネの重さに抵抗があり、また画面が暗いのも気になったのですが、立体的で奥行きのある映像を確かに肌で感じることが出来たのには驚きました。でもその新鮮な驚きも最初の30分位まで。その後はすっかり慣れてしまい、終わるころには当たり前になってしまいました。そんなふうですから、メガネ代が別料金(300円)というのはちょっと高いのではないかと思ったのですが…。

(2010/1/12 記)

2023/01/02

2023/01/05

60点

VOD/U-NEXT 
吹替


「観るのではない。そこにいるのだ。」

観ようと思いつつ観てなかった。
妻が続編を観たいというので観賞。
ぶっちゃけ何故これが興行収入世界一位の作品かわからなかった。
物語的には特に素晴らしいというほどではなかった。

が、これを映画館で3Dで観ればどうか?

家でテレビで観るような作品ではないのだろう。
まぁしかし一作目を観たので二作目を観にいけるようになった。
そこで3Dで美しい映像を体験できればと思う。

2023/01/01

2023/01/01

78点

映画館/兵庫県/TOHOシネマズ西宮OS 
字幕


日本で大ヒットしないのは

と言うネットニュースの見出しを見たことがある。
内容は読んでいないが、今回映画を観て、なんとなく察することができる。

そもそも前作の内容をほとんど覚えていない。
初見の人だと更に難解では?

閑話休題
なぜ日本人に大ウケしないのか、
まずは異形のキャラクターである。
日本は多様化と叫びながらも、まだまだ島国ガラパゴスである。
異質なものを受け入れる姿勢はまだまだである。宗教や食べ物に関してはかなり多様化されているのにね。

宗教関係でいうと、兄弟はカインとアベルがベースとなっている気がする。
西洋には王道で馴染み深いが、日本では『エデンの東』ぐらいのイメージか?

次にキャメロン監督が社会派なのか、ニュージーランドが協力しているからなのか分からないが、
捕鯨問題的な部分や、原住民と侵略者あるいは曖昧な立場のものと自然破壊をも描かれている。
特に捕鯨は日本人にとってはナイーブな問題である。

そんな観点からすると、現在のウクライナ問題も含め、
王道エンタメの中にたくさんの社会問題をぶっ混んでいる。

『タイタニック』のオマージュもあり、
美しい異世界の映像は‐MAXで観る価値はある。

ただ長丁場なので、トイレ脱落しないように、前もっての準備を忘れずに。

(VFX賞、美術賞、撮影賞候補)