千と千尋の神隠し

せんとちひろのかみかくし|Spirited Away|Spirited Away

千と千尋の神隠し

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レビューの数

150

平均評点

82.7(1948人)

観たひと

3868

観たいひと

66

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アニメーション / ファンタジー / ドラマ
製作国 日本
製作年 2001
公開年月日 2001/7/20
上映時間 125分
製作会社 徳間書店=スタジオジブリ=日本テレビ=電通=ディズニー=東北新社=三菱商事(制作 スタジオジブリ)
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD-EX/DTS-ES

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督宮崎駿 
映像演出奥井敦 
脚色宮崎駿 
原作宮崎駿 
製作総指揮徳間康快 
製作松下武義 
氏家齊一郎 
成田豊 
星野康二 
植村伴次郎 
相原宏徳 
プロデューサー鈴木敏夫 
プロデューサー補石井朋彦 
作画監督安藤雅司 
高坂希太郎 
賀川愛 
デジタル作画監督片アマ満則 
デジタル撮影藪田順二 
高橋わたる 
田村淳 
美術監督武重洋二 
美術監督補佐吉田昇 
音楽久石譲 
音楽プロデューサー大川正義 
主題歌木村弓
(「いつも何度でも」)
録音演出林和弘 
録音東京テレビセンター 
整音井上秀司 
効果伊藤道廣 
野口透 
編集瀬山武司 
製作担当奥田誠治 
福山亮一 
制作担当高橋望 
デジタル作画泉津井陽一 
軽部優 
佐藤美樹 
山田裕城 
刀根有史 
動画中込利恵 
色彩設計保田道世 
色指定補佐山田和子 
野村雪絵 
「千と千尋の神隠し」製作委員会秋元一 
三ツ木早苗 
伊藤純子 
室井實 
斎藤信恵 
萩原敏雄 
棚次隆 
戸谷仁 
伊藤和明 
井上健 
大塚恭司 
いわ渕有子 
岩崎達也 
小槌裕子 
下條俊隆 
気賀純夫 
遠谷信幸 
種村達也 
曽我有信 
薬師寺衛 
小坂恵一 
小西啓介 
池田大 
橋本毅 
安念彌行 
西尾直彦 
鈴木大三 
板橋徹 
早川聡子 
宣伝特別顧問徳山雅也 
動画チェック舘野仁美 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演(声)柊瑠美 荻野千尋
入野自由 ハク
夏木マリ 湯婆婆
夏木マリ 銭婆
菅原文太 釜爺
内藤剛志 お父さん
沢口靖子 お母さん
上條恒彦 父役
小野武彦 兄役
我修院達也 青蛙
神木隆之介 
玉井夕海 リン
大泉洋 番台蛙
はやし・こば 河の神

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

神々の世界に迷い込んだ少女が、自分でも気づかなかった逞しい力を発揮して困難を乗り越えていこうとする姿を描いた長篇アニメーション。監督は「もののけ姫」の宮崎駿で、自身による原作を宮崎監督自らが脚色。映像演出として「ホーホケキョ となりの山田くん」の奥井敦があたっている。声の出演に「すずらん 少女萌の物語」の柊瑠美ら。尚、本作は「もののけ姫」の日本の歴代興行記録を抜いて第1位の成績をおさめた。キネマ旬報2001度日本映画ベスト・テン第3位作品。一部の劇場ではDLP上映された。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

10歳の少女・千尋は、何事も自分からは行動を起こそうとしないひよわな現代っ子。引っ越しの途中、両親と一緒に神々が病気と傷を癒す為の温泉町へ迷い込んでしまった彼女は、町の掟を破り豚にされた両親と別れ、謎の美少年・ハクの手引きの下、湯婆婆という強欲な魔女が経営する湯屋で、千という名前で働くことになる。人生経験豊かなボイラー焚きの釜爺や先輩のリンに励まされながら、逆境の中、意外な適応力を発揮して働き始める千尋は、やがて怪我をしていた名のある川の主の傷を癒したり、他人とうまく交流出来ないカオナシの魂を解放へと導いていく。そんな中、湯婆婆の命令で彼女の双子の姉・銭婆から魔法の印鑑を盗んだハクが、銭婆の魔術によって瀕死の重傷を負わされた。ハクを助けたい一心の千尋は、危険を省みず銭婆の元へ印鑑を持って詫びに行くが、それは初めて千尋が他人の為に何かをすることだった。お陰で、ハクは命を取り留め、しかも彼が千尋が幼い頃に落ちた琥珀川の主であることも判明する。湯屋へ帰った千尋は湯婆婆に両親を返して貰い、無事、人間の世界へ戻って行く。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020年8月下旬号

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2020年7月下旬号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第8弾 2000年代日本映画ベスト・テン:ベスト11

2011年6月下旬号

体験レポート:絵を描こう! 「千と千尋の神隠し」他背景美術・増山修に学ぶ

2002年2月下旬決算特別号

日本映画紹介:千と千尋の神隠し

2001年12月下旬号

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2001年8月下旬号

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2001年7月下旬号

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2001年5月下旬号

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2001年1月上旬新年特別号

巻頭特集 2001年の映画、21世紀の人:「千と千尋の神隠し」宮崎駿

2024/08/04

2025/02/06

83点

選択しない 


ロンドン公演の舞台をライブビューイングで観たので、原作の映画を久しぶりに借りてきて見ました。やはり、オリジナルがいいから舞台も良かったんだなと思いました。

2025/01/25

95点

選択しない 


大傑作アニメ

宮崎駿監督のイマジネーションに圧倒される大傑作アニメ。千尋が未知の異世界の湯屋で働いて成長する事で自己を確立していくドラマが若い世代にはストレートに伝わるだろう。
神々や自然霊への畏怖や、共生という『もののけ姫』にも繋がるテーマも見える。面白いのはカオナシというキャラクターで奥ゆかしい迄に個性を見せず優しい面もあるのに強欲でなんでも飲み込んでしまう二面性が怖く、監督の人間を見る冷徹な視線を感じる。その他キャラクターにもそれがあり、観れば観るほど新しい発見や分析が出来るので、今後もたまに観ると思う。

2024/09/01

2024/09/01

80点

購入 


不思議な魅力

小学2年生の娘と一緒に観た。娘は観るのは2回目だったようですが、その娘でさえ「この映画を作った人はすごい」と言っているので、やっぱり不思議な魅力を持った作品なんだと思います。

私は初めて観てから20年以上経ちますが、湯婆婆と銭婆の違いって一体何なのでしょうか。いまだに分かりません。釜爺が銭婆について「あの魔女は怖えぞ」と言っていますが、どういう意味なのでしょう?

千尋が湯屋で働くうちに成長していることを感じられるのが素晴らしいと思います。カオナシを饗している湯婆婆が千を呼んでいる、でも自分にはまず瀕死のハクを助けたいという思いがある。それでも千尋はカオナシと決着をつけることもおろそかにしない。全部対応する。ややこしいトラブルが連発しても順序立ててクリアしていく。大人でもなかなか出来ません。子どもの力を信じてあげたくなる作品ですね。

2024/07/08

2024/07/09

95点

映画館/東京都/グランドシネマサンシャイン池袋 


千尋ちゃん強くなったねぇ

映画館で4回目くらい目の鑑賞。若いカップルが多かったです。

何度観てもいいなぁ。もはや細かいところまで覚えているつもりが、観るたびに新しい発見がある。今回はかなり集中して観ていたつもりだったけど、クライマックスの瀕死のハクのシーンの釜爺のセリフ、えんがちょの真似っこしてるネズミとチビガラスと煤たちの動きを追いすぎてちゃんと聞けなかった(´༎ຶོρ༎ຶོ`)まぁいいかまた観れば。

それにしてもお母さん(沢口靖子)、いつ観ても冷たいよね。リン(玉井夕海)はいつ観てもサバサバしててぶっきらぼうそうに見えるけどとても温かい人で好きだなあ。そして千尋とハクの愛もいいなぁ。また、上映されたら観に行こうと思います。

一人娘がハマった初めての作品で思い出があります(๑>◡<๑)

2024/03/25

2024/03/25

90点

選択しない 


懐かしい映画

 20年前に見たときの映画メモと今回のものとを両方記録しておく。

 「これまでの宮崎監督作品の中で、もっとも寓意的な作品ではないか。
 新しい引越し先へ向かう親子が、山の中のトンネルを抜けて不思議の世界へ入っていく冒頭はワクワクした。それがすぐ、八百万の神やら妖怪やらのお伽噺めいたストーリー展開になると、「ああ、こういう映画だったのか」と、やや落胆した。もっと、ハラハラどきどきの冒険物語を期待していたのかもしれない。しかし、最後まで楽しめた。
 木村弓の歌はどこで歌われるのかと待っていたら、最後のタイトルロールのときだった。
 湯ばばは黒柳徹子がモデルだろうか。不思議の世界から生還して、親子は新しい家へ向かうが、ちゃんとたどり着いたのだろうか。もしかして、あるべきはずの家はなくて、景色が一変していたりして。車から降りると、白髪の浦島太郎になっているかも。」

 新しい引越し先へ向かう親子が、山の中のトンネルを抜けて不思議の世界へ入っていく冒頭はワクワクする。甘えん坊でふてくされていた少女が魔法の世界で様々な試練に直面して成長していく姿は頼もしい。しかも正直さと謙虚な姿勢が周囲の妖怪たちを魅了していく。「艱難汝を玉にす」を絵にかいたような物語だ。
 食欲や金などの欲にかられる一方で、家族や友達に対する清らかな情愛に惜しみない共感を示す人間の複雑さも描かれる。
 機会あるごとに見直したい作品だ。

2024/01/20

2024/01/20

70点

購入 


子ども向けなのに背筋がピリッとする

ネタバレ

久しぶりに「千と千尋の神隠し」を観た。

この作品の面白さの重要なポイントだと思うのは、起承転結の上手さ。物語はあっという間に始まって、あっという間に千尋は異世界に取り込まれる。千が湯屋で働き始めるとすぐにオクサレさまがやってきて、その時には既にカオナシが湯屋の中に入り込んでいる。千の気を引くためのカオナシの行動が河の神を救うのに役立ち、千が救ったその河の神のくれたニガダンゴでカオナシは鎮まる。伏線と伏線が折り重なって、無数の折り紙のひだのように編み込まれた重層的な物語。これが美しい。世界の美しさと物語の美しさとが合わさって奇跡的な大ヒット作が生まれた。

あとこの作品のよさは、千尋の周囲の登場人物たちが千尋を教育することかな。何もできないヒョロヒョロの女の子が目に見えて成長していく様が素晴らしい。

「君たちはどう生きるか」を観て、話のテンポが速くてついていけないという人が結構いたけれど、「千と千尋」もすでにかなり速く、特に後半は畳み掛けるように過ぎていく。そして分かったような分からぬような終幕。この辺は宮崎作品の特性であろう。