回路

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レビューの数

52

平均評点

67.0(330人)

観たひと

551

観たいひと

33

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 日本
製作年 2001
公開年月日 2001/2/10
上映時間 119分
製作会社 大映=日本テレビ放送網=博報堂=IMAGICA
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督黒沢清 
脚本黒沢清 
製作総指揮徳間康快 
企画土川勉 
横山茂幹 
大塚康高 
製作山本洋 
萩原敏雄 
小野清司 
高野力 
プロデューサー清水俊 
奥田誠治 
井上健 
下田淳行 
協力プロデューサー神野智 
撮影林淳一郎 
撮影効果横山聖 
村上幸助 
美術丸尾知行 
音楽羽毛田丈史 
音楽プロデューサー和田亨 
主題歌Cocco
(「羽根~lay down my arms~」)
録音井家眞紀夫 
音響効果佐々木英世 
西村洋一 
照明豊見山明長 
編集菊池純一 
衣裳森田流水 
製作担当藤原恵美子 
助監督吉村達矢 
スクリプター小山三樹子 
スチール中岡美樹 
VFXスーパーバイザー浅野修二 
CGディレクター立石勝 
デジタルアートディレクター加藤善久 
特殊造形松井裕一 
製作委員会戸谷仁 
いわ渕有子 
安永義郎 
曽根康正 
山本和宏 
柿沼晴男 
依田光裕 
小野克己 
武内健 
古井厚 
古澤達也 
福田勝 
久保田哲司 
嵐智史 
内藤裕之 
門脇一郎 
湯原隆幸 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演加藤晴彦 川島亮介
麻生久美子 工藤ミチ
小雪 唐沢春江
有坂来瞳 佐々野順子
松尾政寿 矢部俊夫
武田真治 吉崎
風吹ジュン ミチの母
役所広司 船長
哀川翔 従業員
菅田俊 社長
水橋研二 田口
塩野谷正幸 幽霊
長谷川憲司 TVアナウンサー

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

インターネットを介し広がる恐怖を描くスリラー。監督・脚本は「カリスマ Charisma」の黒沢清。撮影を「狂弾2 アジア暴力地帯」の林淳一郎が担当している。主演は、「月」の加藤晴彦と「風花」の麻生久美子。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

観葉植物販売の会社に勤務するミチの周りで、奇妙な出来事が続発した。同僚・田口の自殺を皮切りに、同じく同僚の矢部が、社長が、順子が、両親が、次々と黒い影を残し姿を消していったのだ。同じ頃、大学生の亮介の身辺にもおかしなことが起こっていた。彼のパソコンが、勝手に「幽霊に会いたいですか」と問う無気味なサイトにアクセスしてしまうのだ。同じ大学の春江の先輩で大学院生の吉崎の見解によると、霊魂を受容出来るエリアがいっぱいになり、それらがこちらの世界に溢れ出して来ているらしい。そして、溢れ出た霊魂と出会った人間は孤独感の中に閉じ込められ、それに耐えきれず死を選ぶ。勿論、そんな荒唐無稽な説を俄には信じられない亮介であったが、遂に彼の前からも春江が姿を消してしまう。春江を捜し、誰もいなくなった町を彷徨う亮介。そんな彼と出会ったミチは、生き残りをかけて海へと逃げ延び大きな船に拾われる。だが、亮介もまた黒い影を残し船内から姿を消してしまうのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2001年3月下旬号

劇場公開映画批評:回路

2001年2月下旬決算特別号

新作紹介:回路

2025/04/26

2025/04/26

65点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 


あまり合わなかったかも

2001年の作品らしい。今から24年も前のインターネット犯罪ってどんなのだったっけ?2000年問題が何もなく終わって、Windowsのバージョンは最後の9x系「Windows Me」と2000の時代か…。映画の中のPCは縦型、モニターがCRTで、見覚えがあるけどデカ!と感じるほど重量感があるし、フロッピーとか使っている。セットアップ画面もDOS感ある。モデムのガガガガも聞こえるし。CGの時代に「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」で怖がるのと同じような隔世の感があって、エモいというか…。

しかし、目を離した隙にことに及んでも、その方法で人は一瞬では死なないと思うので、もう少し時間をかせぐ演出があったほうがリアリティが…(←余計な心配)

全体的に、不穏な空気は魅力だし、ネットを通じて何か悪いものが広がっていくメカニズムを深堀りしようとしないのも、かえっていいと思う。でもなんとなく、いまひとつメリハリが足りなくて、ちょっと長く感じてしまいました。黒沢監督作品の持ち味が、この全体的な暗い空気なんだろうな。もっと入り込めたら没入できたのかもしれません。

2025/03/16

2025/03/16

-点

レンタル/東京都/ゲオ 


一定の世界観があるから色褪せぬ

ネタバレ

インターネットがこれだけ普及しても黒沢清監督の『回路』が色褪せないのは、作品の下敷きにディストピア的な世界観があるためだろう。
を表した言葉に過ぎない。誰もが漠然と感じる不安を作品ごと様々な形、具体にして提示することが実に上手い監督だなと思う。

この作品も、死後の世界の人口が過密となり
現実世界に死者の霊が溢れ出してくるという設定。回路というタイトルは、インターネット回路を使って霊たちが侵入してくるという手段的な意味にすぎない。回路を介して姿を表した霊に触れた人間は黒いシミとなって肉体を失う。そして都市がいつのまにかその名の通りゴーストタウンと化していく。

黒沢作品になくてはならない哀川翔が何気なくワンシーンだけ登場し霊界の入口となるドアを封印している。工事現場の作業員風で目立たないのがいい。Jホラーを確立した恐怖描写もあちこちに散りばめられている。廃工場の階段デッキから女性が飛び降り、そこに麻生久美子が居合わせるシーンは、一部終始を冷めた描写で撮られていて見ているこちらも圧倒的ダメージを受ける。一方、世界観で言えば、冒頭の船の意味がわかるラストの船を上空から捉えるショットは語り口として最高。

それにしても黒沢清という人は変わった人だ。何本も見たわけではないが、どの作品にも登場する透明なビニールカーテン、テレビモニターといった小道具、建物でいえば廃墟となっている工場、薄汚れた壁のシミ、疾走する車やバスの車内といったセット。こうした黒沢好みの共通アイテムを駆使して違った作品を撮ってしまうのだからつくづく面白い人だと思う。

2024/11/29

2025/01/11

65点

映画館/千葉県/キネマ旬報シアター(旧TKPシアター柏) 


フィルム上映を鑑賞

黒沢監督で、初めて観た作品。一番好きな作品。ずっと映画館で観たかった。願いが叶った!

2024/06/08

2024/06/19

-点

VOD/YouTube/レンタル/PC 


語り草のカットがいくつもある作品

期間限定でyoutubeで公開されていたのを観ました。

動きだけで人間でないことを説得させられる幽霊の演出(鶴田典男監督作品が元ネタとの話もありますが)、週末感が一発で伝わるジャンボ機の墜落場面、画面のメインの人とは関係なく起きる自死の撮り方など、ある種の伝説になった場面がいくつもあります。

インターネット黎明期が舞台なので、古臭く感じるのは否めません。しかしながら、インターネットが他者とつながりたい人のさが(しかしながら他者でしかありえないつらさ)というのは今も昔も変わらないかと思います。
絶望でありながら希望を見出そうとするエンディングも見事だと思います。

2024/06/15

2024/06/17

50点

VOD/YouTube/レンタル/テレビ 


黒沢清、青いなー。これは認められない。

ネタバレ

回路
 今や日本映画界注目の存在になっている黒沢清の2001年の作品。当時、黒沢清はホラー映画を連作しており、本作品もジャンル的には当てはまる。当時は、今ほどではないものの、広がりつつあるインターネットを題材にしたもので、序盤の展開は、ネット世界と幽霊を合体させたもので、次々と身近な人間がおかしくなり、やがて消えていくもので、ホラーとしてのアイデアは悪くない。ただし、本来、ホラー映画の恐怖とはいかに身近なものかがキーポイントになると思う。その意味で、終盤のディストピア世界へ広がってしまう結末は、衝撃どころかあきれてしまった。このシナリオで製作会社(大映)がよくゴーサインを出したものだ。もう訳がわからない。これが海外でリメイクされ、続編が作られていることに驚愕する。おそらくは、インターネットという新しいネタに着目しただけではないのか。ホラー作家として、独特の世界観を作り出す手腕は認めるものの、脚本も書いているこの当時の黒沢清を認めることはできない。現在、少しは青っぽさが抜けたようでよかったと思う。この作品、ただただ、若いハツラツとした麻生久美子や超セクシーな小雪が見れただけが収穫である。

2024/02/21

2024/02/22

66点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 


えっ?

なんだ、これって・・・。結局、何が言いたかったの?全く謎で分からなかった。