劇場公開から約25年が経過し、ファッションや髪型が古臭く見えることは否定出来ない。が、男女間での友情は成立するのか、サリーとハリーの関係はどうなるのかは、今観ても充分に楽しめる。特に前者については、友達だからこそ味わえる気楽さと淋しさ、恋人だからこそ味わえる愛しさと不安、どちらもが一長一短。その狭間を、互いに意識しながら行ったり来たりする二人の姿が、もどかしいやら微笑ましいやら。が、やっぱり一番大切なのは、どこに居たいかより誰と居たいか、自分を晒け出せるか出せないか。ただ、今の関係を壊す勇気はなかなか持てないもので、大人になるほど難しいのかもしれない。それはそうと、サリー演じるメグ・ライアンの口角がくっと上がる表情が可愛すぎ。逆に、歩き方は意外にも男前でビックリ(笑)。最初は少し?だった老夫婦のインタビューも、回を重ねる毎に素敵に思える。