時をかける少女(1983)

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時をかける少女(1983)

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レビューの数

130

平均評点

74.4(752人)

観たひと

1126

観たいひと

29

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル SF / ラブロマンス
製作国 日本
製作年 1983
公開年月日 1983/7/16
上映時間 104分
製作会社 角川春樹事務所
配給 東映
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督大林宣彦 
脚本剣持亘 
脚色大林宣彦 
原作筒井康隆 
製作角川春樹 
プロデューサー山田順彦 
大林恭子 
撮影阪本善尚 
美術デザイン薩谷和夫 
音楽監督松任谷正隆 
音楽プロデューサー高桑忠男 
石川光 
音楽デザイン林昌平 
主題歌原田知世
(「時をかける少女」)
録音稲村和己 
照明渡辺昭夫 
編集大林宣彦 
助監督内藤忠司 
スチール遠藤功成 
作画合成岡田明方 
山田孝 
人形製作桑原実絵 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演原田知世 芳山和子
高柳良一 深町一夫
尾美としのり 堀川吾朗
津田ゆかり 神谷真理子
岸部一徳 福島利男
根岸季衣 立花尚子
内藤誠 芳山哲夫
入江若葉 芳山紀子
山下陽子 芳山良子(7歳)
岡寛恵 芳山良子(18歳)
きたむらあきこ 堀川貞子
升元泰造 竹尾原道
高林陽一 時計屋の男
明日香いづみ 喪服の女
小川麻衣子 生徒A
石井きよみ 生徒B
内藤研 生徒C
新井瑞 幼年時代の和子(5歳)
新井雅 幼年時代の和子(3歳)
平野仙丈 幼年時代の一夫
加藤岳史 幼年時代の吾朗
上原謙 深町正治
入江たか子 深町たつ

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ある日突然、時間を超える能力を持ってしまった少女の不思議な経験と悲しい恋を描く。筒井康隆の同名小説の映画化で、脚本は「転校生」の剣持亘、監督も同作の大林宣彦、撮影も同作の阪本善尚がそれぞれ担当。主題歌は、原田知世。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

土曜日の放課後、掃除当番の芳山和子は実験室で不審な物音を聞きつけ、中に入ってみるが人の姿はなく、床に落ちたフラスコの中の液体が白い煙をたてていた。フラスコに手をのばした和子は不思議な香りに包まれて気を失ってしまう。和子は、保健室で気がつき自分を運んでくれたクラスメイトの堀川吾朗や深町一夫らと様子を見に行くが、実験室は何事もなかったように整然としていた。しかし、和子はあの不思議な香りだけは覚えていた。それはラベンダーの香りだった。この事件があってから、和子は時間の感覚がデタラメになったような奇妙な感じに襲われるようになっていた。ある夜、地震があり外に避難した和子は、吾朗の家の方で火の手があがっているのを見、あわてて駈けつける。幸い火事はボヤ程度で済んでおり、パジャマ姿で様子を見に来ていた一夫と和子は一緒に帰った。翌朝、寝坊をした和子は学校へ急いでいた。途中で吾朗と一緒になり地震のことを話していると突然、古い御堂の屋根瓦がくずれ落ちてきた。気がつくと和子は自分のベッドの中にいた。夢だったのだ。その朝、学校で和子が吾朗に地震のことを話すと、地震などなかったと言う。そして授業が始まり、和子は愕然とした。昨日と全く同じ内容なのである。やはりその夜、地震が起こり火事騒ぎがあった。和子は一夫に今まで起った不思議なことを打ち明けるが、一夫は一時的な超能力だと慰める。しかし、納得のいかない和子は、一夫を探していて、彼の家の温室でラベンダーの香りをかぎ、気を失った。気がつくと和子は、一夫が植物採集をしている海辺の崖にテレポートしていた。そこで和子は不思議なことが起るきっかけとなった土曜日の実験室に戻りたいと言う。一夫は反対したが和子のひたむきさにうたれ、二人は強く念じた。そして、時をかけた和子が実験室の扉を開けると、そこには一夫がいた。彼は自分が西暦二六六〇年の薬学博士で、植物を手に入れるためこの時代にやって来たこと、自分に関わりのある存在には、強い念波を相手に送って都合のいい記憶を持たせていたことを告白する。そしてすべてを喋ってしまったのでお別れだと告げた。和子は一緒に行きたいと言うが、彼は自分に対しての記憶も消さなくてはならないと言う。和子は嫌がるが、ラベンダーの香りをかがされ床に崩れた。十一年後、大学の薬学部研究室に勤めている和子は、実験室を訪ねてきた一夫とぶつかる。二人はハッと思うがそのまま歩み去るのだった。

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2025/09/15

2025/09/15

70点

テレビ/無料放送/J:COM BS 
字幕


スキーをする格好で 夜なのか 星が見える 雪が見える
16歳
深町

パレードが始まり,松明を手に隊列を組み,スキーで斜面を下ってくる

古いとらや街並み 甍と白壁とが連なる

菜の花 桜 

土曜日の実験室
翌日,誕生日を迎える福島先生(岸部一徳) 菜の花の講義をする
立花先生(根岸季衣)
フラスコが床に落ちる ラベンダーの香りにそっくりなもの
芳山くん(原田知世)  二人に抱えられて運ばれていく すごい重さらしい 顔が黒く汚れている 
吾朗ちゃん(尾美としのり)と喋らない深町くん(高柳良一)
実験室の鍵は南京錠で
壁の振り子時計の針は2時ちょうどを指している

並んで無言で歩く道は狭く,曲がり,箒垣根と竹林が見えている
()
9時87分 対になった白いキューピッドの置物がキスをする
日本人形も飾られている
恋以前の感覚
煙,湯気
裸足で下駄履き パジャマ
醤油屋で湯気の立つ中で吾朗ちゃんは仕事を手伝っている 玄関には男性の遺影が見える 醤油の匂いのついたハンカチを洗って返す そのハンカチを顔にあてる

月曜日に バスケットをして 漢詩の授業で返り点をつけさせている
雨が降る 地震と火事が重なる 醤油屋から火の手が上がる

同級生の真理子(津田ゆかり)は
深町くんは学校を休んで,植物採集に ポプリ

腕組みをする者たち
弓道をする 矢を放てなくなった芳山くん 

夜の路地で 
屋根瓦が落ちる,自転車に衝突しそうになるなど,外部的な要因軒下に急に入るアクションが重なる
月曜日は繰り返す
光陰矢の如し 
遠くで雷の音がする 雲行きは怪しい 時計の針の音がして,時計の盤面が的と重なる 
深町くんの部屋に上がる
幼い日の赤を基調とした思い出 不安定な気持ちと「変な子」としての怖い思い 普通の女の子
街頭の電球や 指先の傷 大切な思い出として
石段の上のお寺には玉切りされた大木が転がっている
瓦が滝のように落ちてくる山門は閉じられている
香りは色として視覚化される
多重露光と逆再生とコマ送りと合成 海岸の花崗岩の崖っぷちに赤い花が咲いていて深町くんがいる 波のイメージが寄せては返す
「土曜日の実験室」に落ちていく 
時を放浪する
三人の遺影 鳴り続ける音楽 
2660年の薬学博士となっている未来人として現れる
この時代が好き 揺れ動く画面 黒い墨のようなものが右頬に撫で付けられる 薬学をして,化粧っ気もなく 
本を大量に抱え,リノリウムの床の廊下にヒールの音を響かせている



2025/06/20

2025/06/21

75点

テレビ/無料放送/J:COM BS 


また観た

尾道三部作の二作目。尾道の町と原田知世の初々しい演技が印象的だが、今でもこの初々しさが変わらないのはオドロキだ。

2025/05/01

2025/06/01

95点

VOD/YouTube 


原田知世の引退映画だった

原田知世が角川映画のオーディションで落ちたのだが、角川春樹が彼女を特別枠で採用となった。しかし、薬師丸ひろ子の大ヒット映画「ねらわれた学園」「セーラー服と機関銃」のテレビドラマに主演したものの、視聴率が思わしくなかった。
そこで角川春樹は採用した責任を感じて、この以上芸能界にいるのはかわいそうだとして彼女の引退を進めることに決めた。

そこで引退記念映画として「時をかける少女」を企画する。角川はオーディションに落ちた知世に魅力を感じたというより恋をしたという想いがあったらしい。本来なら嫁さんにしたいくらいだというが、年齢差がありすぎて自分の息子の嫁にしたい気持ちだ、大林宣彦監督は自分にそう語ったと証言している。

また「ねらわれた学園」で組んだときに大林監督と気があったのであろう、本作での起用を決めた。知世の引退映画を彼に預けたのだ。

しかし大林監督はこの映画を傑作に仕上げて、この薬師丸ひろ子の「探偵物語」の添え物だったのに、角川映画の看板娘の主演作以上に評判を取った。
そしてこれで原田知世は引退したのではなく、ここから薬師丸ひろ子に並ぶ角川映画の看板娘になったのだ。

2024/06/01

2024/06/01

70点

レンタル/千葉県/ゲオ 


大林監督の尾道三部作・第二弾

原田知世さん15歳。 フジテレビの「セーラー服と機関銃」の主演(14歳)を経て初映画・初主演。 キッラキラですね。 前作「転校生」から続投の尾美としのりさんは未来人・深町一夫に記憶を乗っ取られてしまう当て馬的役柄で、美味しい所は有りませんが、重要な役処では有りました。

物語を整理すると
①2660年の未来からやって来た薬物学者(深町)が、未来には存在しない植物を探しにやって来た。 そして4月19日に未来へ帰らなければならない。
②4月16日の土曜日、芳山和子は理科室で気を失う。 18日(月)地震と火事が有り、家事現場を確認した帰り道、何者かに襲われる。 気が付くと自室のベットで目が覚める。 本人は19日のつもりだが18日。 その朝、堀川と出会い一緒に登校する。 すると、突然お堂の屋根瓦が落ちて来て堀川を助けるが、気が付くと再び自室のベットで目が覚める。 本人は19日のつもりだが18日で地震と火事が発生。 次の朝(19日)、お堂の屋根瓦が落ちて堀川を助け、堀川の指の怪我に気付く。 深町の事が気に成り自宅へ行き、温室でラベンダーの臭いを嗅ぐと深町のいる場所へテレポーテーションする。 更に4月16日土曜日の理科室にテレポーテーション&タイムリープして・・・。

要約するとこんな感じだと思うのですが、①と②が繋がらないんですよ。 何故深町は芳山にそんな面倒臭い事をさせたのかが理解出来ないんですよね。 どんなに未来に行ってもテレポーテーションやタイムリープを他人に仕掛ける事は無理だと思いますし、、、。 それに屋根瓦が落ちて来たのは18日?19日? 

長く成りそうなので<中略>としますが、何かスッキリしない物語でした。

2024/05/12

2024/05/12

60点

VOD/その他/購入/テレビ 


初めてだと思う

初めて原田知世さんの映画を観ました。今頃ですが。古っ。以上です。

2024/03/03

2024/03/04

75点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


4Kで

4Kの意味、あったのか?
今回は主役の3人の演技の差が見え過ぎてしまった。
尾美としのりは抜群に上手い。深町くんは下手。それでもいいんだけど。ヨシヤマくんは初々しいので◎。

今(2024年3月)、NHKが「ユーミン・ストーリーズ」というタイトルで松任谷由実の歌からドラマをひねり出しているが
「時をかける少女」があればいいよ。