時をかける少女(1983)

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時をかける少女(1983)

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レビューの数

129

平均評点

74.4(750人)

観たひと

1127

観たいひと

29

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル SF / ラブロマンス
製作国 日本
製作年 1983
公開年月日 1983/7/16
上映時間 104分
製作会社 角川春樹事務所
配給 東映
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督大林宣彦 
脚本剣持亘 
脚色大林宣彦 
原作筒井康隆 
製作角川春樹 
プロデューサー山田順彦 
大林恭子 
撮影阪本善尚 
美術デザイン薩谷和夫 
音楽監督松任谷正隆 
音楽プロデューサー高桑忠男 
石川光 
音楽デザイン林昌平 
主題歌原田知世
(「時をかける少女」)
録音稲村和己 
照明渡辺昭夫 
編集大林宣彦 
助監督内藤忠司 
スチール遠藤功成 
作画合成岡田明方 
山田孝 
人形製作桑原実絵 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演原田知世 芳山和子
高柳良一 深町一夫
尾美としのり 堀川吾朗
津田ゆかり 神谷真理子
岸部一徳 福島利男
根岸季衣 立花尚子
内藤誠 芳山哲夫
入江若葉 芳山紀子
山下陽子 芳山良子(7歳)
岡寛恵 芳山良子(18歳)
きたむらあきこ 堀川貞子
升元泰造 竹尾原道
高林陽一 時計屋の男
明日香いづみ 喪服の女
小川麻衣子 生徒A
石井きよみ 生徒B
内藤研 生徒C
新井瑞 幼年時代の和子(5歳)
新井雅 幼年時代の和子(3歳)
平野仙丈 幼年時代の一夫
加藤岳史 幼年時代の吾朗
上原謙 深町正治
入江たか子 深町たつ

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ある日突然、時間を超える能力を持ってしまった少女の不思議な経験と悲しい恋を描く。筒井康隆の同名小説の映画化で、脚本は「転校生」の剣持亘、監督も同作の大林宣彦、撮影も同作の阪本善尚がそれぞれ担当。主題歌は、原田知世。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

土曜日の放課後、掃除当番の芳山和子は実験室で不審な物音を聞きつけ、中に入ってみるが人の姿はなく、床に落ちたフラスコの中の液体が白い煙をたてていた。フラスコに手をのばした和子は不思議な香りに包まれて気を失ってしまう。和子は、保健室で気がつき自分を運んでくれたクラスメイトの堀川吾朗や深町一夫らと様子を見に行くが、実験室は何事もなかったように整然としていた。しかし、和子はあの不思議な香りだけは覚えていた。それはラベンダーの香りだった。この事件があってから、和子は時間の感覚がデタラメになったような奇妙な感じに襲われるようになっていた。ある夜、地震があり外に避難した和子は、吾朗の家の方で火の手があがっているのを見、あわてて駈けつける。幸い火事はボヤ程度で済んでおり、パジャマ姿で様子を見に来ていた一夫と和子は一緒に帰った。翌朝、寝坊をした和子は学校へ急いでいた。途中で吾朗と一緒になり地震のことを話していると突然、古い御堂の屋根瓦がくずれ落ちてきた。気がつくと和子は自分のベッドの中にいた。夢だったのだ。その朝、学校で和子が吾朗に地震のことを話すと、地震などなかったと言う。そして授業が始まり、和子は愕然とした。昨日と全く同じ内容なのである。やはりその夜、地震が起こり火事騒ぎがあった。和子は一夫に今まで起った不思議なことを打ち明けるが、一夫は一時的な超能力だと慰める。しかし、納得のいかない和子は、一夫を探していて、彼の家の温室でラベンダーの香りをかぎ、気を失った。気がつくと和子は、一夫が植物採集をしている海辺の崖にテレポートしていた。そこで和子は不思議なことが起るきっかけとなった土曜日の実験室に戻りたいと言う。一夫は反対したが和子のひたむきさにうたれ、二人は強く念じた。そして、時をかけた和子が実験室の扉を開けると、そこには一夫がいた。彼は自分が西暦二六六〇年の薬学博士で、植物を手に入れるためこの時代にやって来たこと、自分に関わりのある存在には、強い念波を相手に送って都合のいい記憶を持たせていたことを告白する。そしてすべてを喋ってしまったのでお別れだと告げた。和子は一緒に行きたいと言うが、彼は自分に対しての記憶も消さなくてはならないと言う。和子は嫌がるが、ラベンダーの香りをかがされ床に崩れた。十一年後、大学の薬学部研究室に勤めている和子は、実験室を訪ねてきた一夫とぶつかる。二人はハッと思うがそのまま歩み去るのだった。

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2014年12月上旬号

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2014年8月下旬号

【巻頭特集】巻頭特集 なんてったってアイドル×映画:80年代、永遠のアイドル映画 原田知世「時をかける少女」

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2025/06/20

2025/06/21

75点

テレビ/無料放送/J:COM BS 


また観た

尾道三部作の二作目。尾道の町と原田知世の初々しい演技が印象的だが、今でもこの初々しさが変わらないのはオドロキだ。

2025/05/01

2025/06/01

95点

VOD/YouTube 


原田知世の引退映画だった

原田知世が角川映画のオーディションで落ちたのだが、角川春樹が彼女を特別枠で採用となった。しかし、薬師丸ひろ子の大ヒット映画「ねらわれた学園」「セーラー服と機関銃」のテレビドラマに主演したものの、視聴率が思わしくなかった。
そこで角川春樹は採用した責任を感じて、この以上芸能界にいるのはかわいそうだとして彼女の引退を進めることに決めた。

そこで引退記念映画として「時をかける少女」を企画する。角川はオーディションに落ちた知世に魅力を感じたというより恋をしたという想いがあったらしい。本来なら嫁さんにしたいくらいだというが、年齢差がありすぎて自分の息子の嫁にしたい気持ちだ、大林宣彦監督は自分にそう語ったと証言している。

また「ねらわれた学園」で組んだときに大林監督と気があったのであろう、本作での起用を決めた。知世の引退映画を彼に預けたのだ。

しかし大林監督はこの映画を傑作に仕上げて、この薬師丸ひろ子の「探偵物語」の添え物だったのに、角川映画の看板娘の主演作以上に評判を取った。
そしてこれで原田知世は引退したのではなく、ここから薬師丸ひろ子に並ぶ角川映画の看板娘になったのだ。

2024/06/01

2024/06/01

70点

レンタル/千葉県/ゲオ 


大林監督の尾道三部作・第二弾

原田知世さん15歳。 フジテレビの「セーラー服と機関銃」の主演(14歳)を経て初映画・初主演。 キッラキラですね。 前作「転校生」から続投の尾美としのりさんは未来人・深町一夫に記憶を乗っ取られてしまう当て馬的役柄で、美味しい所は有りませんが、重要な役処では有りました。

物語を整理すると
①2660年の未来からやって来た薬物学者(深町)が、未来には存在しない植物を探しにやって来た。 そして4月19日に未来へ帰らなければならない。
②4月16日の土曜日、芳山和子は理科室で気を失う。 18日(月)地震と火事が有り、家事現場を確認した帰り道、何者かに襲われる。 気が付くと自室のベットで目が覚める。 本人は19日のつもりだが18日。 その朝、堀川と出会い一緒に登校する。 すると、突然お堂の屋根瓦が落ちて来て堀川を助けるが、気が付くと再び自室のベットで目が覚める。 本人は19日のつもりだが18日で地震と火事が発生。 次の朝(19日)、お堂の屋根瓦が落ちて堀川を助け、堀川の指の怪我に気付く。 深町の事が気に成り自宅へ行き、温室でラベンダーの臭いを嗅ぐと深町のいる場所へテレポーテーションする。 更に4月16日土曜日の理科室にテレポーテーション&タイムリープして・・・。

要約するとこんな感じだと思うのですが、①と②が繋がらないんですよ。 何故深町は芳山にそんな面倒臭い事をさせたのかが理解出来ないんですよね。 どんなに未来に行ってもテレポーテーションやタイムリープを他人に仕掛ける事は無理だと思いますし、、、。 それに屋根瓦が落ちて来たのは18日?19日? 

長く成りそうなので<中略>としますが、何かスッキリしない物語でした。

2024/05/12

2024/05/12

60点

VOD/その他/購入/テレビ 


初めてだと思う

初めて原田知世さんの映画を観ました。今頃ですが。古っ。以上です。

2024/03/03

2024/03/04

75点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


4Kで

4Kの意味、あったのか?
今回は主役の3人の演技の差が見え過ぎてしまった。
尾美としのりは抜群に上手い。深町くんは下手。それでもいいんだけど。ヨシヤマくんは初々しいので◎。

今(2024年3月)、NHKが「ユーミン・ストーリーズ」というタイトルで松任谷由実の歌からドラマをひねり出しているが
「時をかける少女」があればいいよ。

2023/08/27

2023/08/27

75点

選択しない 


映像の摩訶不思議な魅力

タイムリープもので、その際の映像表現が如何にも大林監督らしい摩訶不思議な表現、映像作家の面目躍如で尾道の風景描写と好対照。ラベンダーの香りという匂いが要素として紐付いているのが面白い。原田知世ら三人の織りなす青春ドラマが愛おしく、大人になったその後を描いたラストは余韻を残す。その後、フィナーレのように原田知世や周りの登場人物らが主題歌を歌うのは初見では驚いた。