立命館大学時代に8ミリで映画作りを始める。監督第1作は「南無」(1959)。「石ッころ」(1960)がモンテカティーニ映画祭で金賞を受賞。16ミリ第1作「砂」(1963)がベルギー実験映画祭で特別賞を受賞するなど、日本の実験映画・個人映画の草分け的存在となる。1966年頃より消えゆく蒸気機関車をフィルムに収め、1970年の「すばらしい蒸気機関車」はヒットを記録した。1975年にATGと提携し「本陣殺人事件」(1975)「金閣寺」(1976)を監督、また独特の官能世界を描いた「蔵の中」(1981)「雪華葬刺し」(1982)を発表した。1986年の「魂遊び　ほうこう」を最後に長らく沈黙していたが、2003年の「愛なくして」で17年振りに監督に復帰した。2012年7月15日、肺炎のため死去。

2013年2月下旬決算特別号	追悼:高林陽一
2004年7月上旬号	INTERVIEW　キネ旬インタビュー:高林陽一
1983年1月上旬号	フロント・ページ:
1982年5月上旬号	私の次回作:
1981年5月下旬号	特別座談会　日本映画の明日を語ろう:高林陽一×長谷川和彦×石井聰亙×日比野幸子
1980年12月下旬号　戦後復刊800号記念特別号	キネマ旬報戦後復刊800号記念特別企画:往復書簡　中川信夫－森卓也　　内藤誠－大和屋竺　　大林宣彦－高林陽一　　長谷川和彦－石井聰亙
1980年3月上旬号	特集　「ナオミ」:脚本
1980年2月下旬決算特別号	1979年度内外映画総決算:2　自主映画
1979年12月下旬号	オフシアター・フィルム・フェスティバル’79:80年代を予見する作品はあったか？
1979年7月下旬号	特集　「金田一耕助の冒険」:1　対談　大林宣彦×高林陽一　僕らの“金田一耕助”をパロッちゃおう
1977年12月上旬号	特集　「瞳の中の訪問者」:1　日本映画界の中で大林映画が占める位置
1976年3月下旬号	顔と言葉:
1975年7月上旬夏の特別号	私の次回作: