刑事物語2 りんごの詩

けいじものがたりつーりんごのうた|Karate Cop 2|----

刑事物語2 りんごの詩

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レビューの数

17

平均評点

62.7(133人)

観たひと

235

観たいひと

2

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1983
公開年月日 1983/7/2
上映時間 106分
製作会社 東宝=キネマ旬報社
配給 東宝
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督杉村六郎 
脚本黒井和男 
渡辺寿 
武田鉄矢 
原作片山蒼 
製作黒井和男 
プロデューサー藤倉博 
黒木照美 
撮影矢田行男 
美術西村伸明 
音楽中牟田俊男 
音楽プロデューサー中川孝一 
主題曲吉田拓郎 
録音本田孜 
福岡修 
照明仲澤廣幸 
編集小川信夫 
助監督佐藤正道 
スチール野上哲夫 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演武田鉄矢 片山元
酒井和歌子 室伏澄江
玉野叔史 室伏たけし
園みどり 石戸谷忍
金子信雄 弘前中央署々長
奥村公延 工藤義太郎
寺田農 鳴海友幸
稲葉義男 田代健蔵
三浦洋一 結城一明
中山一也 加納和也
鈴木ヒロミツ 船水
松村達雄 堂垣内秀臣
佐藤仁哉 佐藤正夫
常田富士男 谷村博士
千うらら 友子
石川裕美 邦子
宮口二郎 若本芳夫
岸部シロー 玉垣三郎
高岡健二 霜山建治
河津清三郎 札幌のタクシー運転手
夏小町 居酒屋の女
タモリ一義 居酒屋の主人
倍賞千恵子 恵子

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

一人の刑事をめぐる様様な人間模様を通して、男の本当の強さを描く。原作、脚本は第一作同様、片山蒼、脚本は他に渡辺寿、黒井和男、監督はこれが第一回作品で、第一作で監督補をつとめた杉村六郎、撮影も第一作の矢田行男がそれぞれ担当。主題歌は、吉田拓郎(「唇をかみしめて」)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

弘前中央署に、札幌署から堂垣内と佐藤の二人の刑事が訪ねて来た。彼らの依頼は、二年前札幌でおきた現金輸送車襲撃事件の証拠として残されたりんごの種の品種分析である。早速、片山刑事が二人をりんご試験場に案内したが、りんごの種から品種分析することは不可能であった。失意の二人を誘って入った喫茶店は、片山が今朝出会った少年たけしの母親・澄江の店であった。札幌に帰る二人を駅に見送った片山は、定年間近い堂垣内への同情から、りんごの種を預かることにした。駅を出た彼は、堂垣内を札幌から追いかけて来たという、北海道タイムスの記者、玉垣に声をかけられる。翌朝、再びりんご試験場を訪ねた片山は、所員の忍にりんごの種の栽培を頼む。毎日通ううち、片山は彼女に好意をいだくようになり、やがて種が芽を出した。ある日、二人は十和田湖でデートし、その夜初めて結ばれる。次の日、送られてきた北海道タイムスに、芽を出したりんごの種の事が伝えられていた。そこに忍から双葉が開いたという電話、彼女はこの双葉が紫色の花だったら素晴らしいと告げる。その夜、りんご試験場の研究室が荒され、現場に駈けつけた片山は忍の死を報らされる。北海道タイムスの記事が、現金輸送車襲撃事件の犯人を刺激したらしい。犯人が北海道にいるとにらんだ片山は、札幌に向った。彼は忍が話した紫色のりんごの花が気になってしかたがない。手がかりは得られず、弘前に戻った片山に自宅謹慎の辞令が待っていた。その間トレーニングに励む片山、そこには彼の蟷螂挙の型を一所懸命にまねるたけしの姿もあった。ある日、たけしは片山を自宅に誘う。そこで澄江は、暗く哀しい自分の過去を話しだした。次の日の夜、署に訪ねてきたたけしを送った片山は、家の中庭に紫色の花を咲かせているりんごの木を見つける。すべてを話し出す澄江。翌深夜、澄江の家の前に一台の車がとまり数人の男達がおり立った。彼らは、口封じのため現金輸送車襲撃事件の共犯である澄江を殺そうとする若本たちだった。片山の怒りの拳が犯人たちを倒し事件は解決した。澄江は自首をし、片山は孤児院にたけしを送った。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2009年9月上旬号

DVDがおもしろい!:DVDコレクション No.432 「刑事物語」

1983年8月下旬号

グラビア:刑事物語2・りんごの詩

1983年6月上旬号

グラビア:刑事物語2・りんごの詩

特集 刑事物語2・りんごの詩 杉村六郎監督作品:武田鉄矢 インタビュー

特集 刑事物語2・りんごの詩 杉村六郎監督作品:監督の言葉

特集 刑事物語2・りんごの詩 杉村六郎監督作品:作品評

特集 刑事物語2・りんごの詩 杉村六郎監督作品:プロダクション・ノート

特集 刑事物語2・りんごの詩 杉村六郎監督作品:脚本

1982年9月上旬号

撮影現場訪問 :刑事物語2 りんごの詩(うた)

2022/10/06

2022/10/06

67点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


リンゴの木を巡る人間模様

青森に転勤になった片山、またもドジを踏み閑職に。そこで札幌中央署からの応援依頼にリンゴ研究所と関わりを持つ。札幌の事件の後犯人の遺留品としてリンゴの種があり、その種類を確認したいと言うもの。今と違ってDNA鑑定などはできないから、片山は芽を出させ、それを手がかりにできないかと考える。
リンゴ研究所の所員忍(園みどり)が親切にしてくれて、なおかつデートまでしてくれる仲となったが、双葉が出て、そのことが地方新聞に載ったことから手がかりの種は盗まれ、忍も殺されてしまう。リンゴについては青い花が咲くリンゴらしいと手がかりは残した。
一方いじめに遭った子供を助け、カンフーの指導をするようになったが、その母澄江(酒井和歌子)は何かにおびえ、引っ越しをするという。彼女の家の庭には青い花が咲くリンゴがあり、すべてを話してくれる。
端折った筋書きだが、全部書くと面白みがなくなるのでこのくらいにしておく。
疑問その1、双葉が出た程度で花の色が分かるかどうか。
疑問その2、子供の前で手錠をかけるかどうか。
その2の方は子供を独り立ちさせるための方便とみても、その1はあり得ないだろう。
ベテラン俳優がここでもチョイ役で出ている。河津清三郎がタクシーの運転手、倍賞千恵子が飲み屋の女将、どちらも一シーンのみ出演。
前回よりは感動させる要素が少ない。また、警察署員の描き方が雑になっている。

2022/09/24

2022/09/24

65点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


本格的刑事モノ

種子を解析した園みどりはあっさり殺される。第一作の女優と同じく大成しなかった様だ。シリーズで一番犯罪の深味が描かれる。一方で酒井和歌子が何故?金子信夫が好々爺。

2017/10/05

2022/07/30

65点

選択しない 


 武田鉄矢氏主演のシリーズ、第二弾「刑事物語2 りんごの詩」であります。監督はキネマ旬報社に在籍してゐた頃の杉村六郎。前作では助監督でした。この後、シリーズ3・5作目も担当します。脚本は渡辺寿、武田鉄矢、黒井和男の三名となつてゐます。音楽は海援隊の中牟田俊男。

 前作の最後で、りんごの名産地・青森県弘前市に飛ばされた片山元刑事(武田鉄矢)。就任早々ドヂを踏んで、メインの捜査から外されます。そこで二年前に札幌で起きた、現金輸送車襲撃事件の協力をすることになります。三人の警備員が殺され、一億五千万円が強奪された事件であります。

 現場に残されたゴム長の底に付着してゐた、りんごの種から手掛かりが掴めないかといふのです。片山は青森りんご試験場技官の忍(園みどり)に種の栽培を依頼します。それを切掛けに、急接近する二人。
 ところがこのりんごの種栽培の件が新聞記事となり皆の知る所になりますと、危機感を抱いた犯人たちがりんご試験場を荒らし、居合せた忍は犠牲になつてしまつたのです......

 今回のヒロインは二人。新人園みどりは、現在の未來貴子さん。りんご試験場の技官を初々しく演じてゐますが、片山に心を寄せる過程の描写がイマイチ伝はらない(これは演出の責任と存じますが)のが残念。片山の前で突然全裸になるシーンには仰天致しました。前作の新人・有賀久代のイムパクトが強すぎた為、割を喰つてゐます。

 今一人は東宝の青春路線を支へた酒井和歌子さん。片山がひよんな事から知り合つた少年の母親役で、喫茶店を経営してゐます。夫は自殺し、母一人子一人。これまた片山とはお互ひ憎からず思ひ合ふ関係になりますが、暗い過去があり、何と例の強盗殺人事件の犯人たちと関係があつたのです。レイプされる回想シーンは、アイドル時代の彼女からは考へられぬ役柄でした。

 事件の解明を握るアイテムにりんごの種を導入したのは中中抒情性があつて良いのですが、結局は捜査には役に立たず、別の面から意外な真相が暴かれるのであります。酒井和歌子が実は共犯で、最後は武田鉄矢に手錠を掛けられる件りも、何かとつて付けたやうな感じで、唐突感が拭へません。そして少年に「もつと強くなれ!」と何度もどつくのはやりすぎだと感じました。あまり気分の良いものではございません。

 それよりも折角蟷螂拳を披露してゐるのだから、もつとコメディアクションの面を前に出せば好いのにと思ひました。ハンガーの扱ひも手慣れたもので、効果音、奇声と相俟つて中中の見ものです。それだけにアクション、ヒューマン、ラブストーリー、ミステリ、コメディと少しずつ欲張つて詰め込み、結局そのいづれもが中途半端になつた印象なのは頗る残念と申せませう。

 尚、今回のサプライズ枠には、「駅 STATION]から出張してきた倍賞千恵子。前作の健さんと対でせうか。居酒屋の女将として登場し、武田鉄矢が気に入つたので同僚の三浦洋一(ビニ本好き)を連れて再び店に行くと、既に彼女はゐなくて、タモリ(タモリ一義といふ中途半端な名義)が主の縄文居酒屋になつてゐました。
 おつとそれから、タクシー運転手にヴェテラン河津清三郎。武田鉄矢に愉しさうに人生訓を披露する役で登場。かういふ、無駄な大物の起用は嫌ひではありません......

2021/05/08

2021/05/08

68点

テレビ/有料放送/WOWOW 


また観た

ベタな展開だが、ラストの吉田拓郎の主題歌が流れてからのシーンは好きだ。酒井和歌子がいつまでも若い。

2016/11/09

2016/11/10

30点

テレビ/有料放送/WOWOW 


臭みを抑えたら無味無臭に…

 シリーズ1作目の『刑事物語』のレビューで、「クサい設定を過剰に盛り込んでいるが、それを徹底的にやり抜いている図々しさが特筆すべき魅力の映画」と書いた。http://www.kinenote.com/main/public/profile/reviewdetail.aspx?member_cd=0000066423&review_id=3251144

 シリーズ2作目の本作も、主人公のキャラも、マドンナを想い続ける設定も、全体的に前作とほぼ同じ内容。
 ただし、一番変わったのが、クサ過ぎるのを抑えようとしたのか、クサい設定がかなり後退していること。
 結果的に、一番の魅力だった要素が薄れて、面白味に欠けてしまった。

1980年代

2016/06/30

67点

選択しない 


そこそこ中途半端な筋肉に 中途半端なアクション。
まぁまぁ万人受けするストーリー。イマイチ中途半端を脱しきれないシリーズだね。