蒲田行進曲

かまたこうしんきょく|Fall Guy|Fall Guy

蒲田行進曲

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レビューの数

90

平均評点

78.9(580人)

観たひと

947

観たいひと

44

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1982
公開年月日 1982/10/9
上映時間 109分
製作会社 松竹=角川春樹事務所
配給 松竹
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督深作欣二 
脚本つかこうへい 
原作つかこうへい 
製作角川春樹 
プロデューサー佐藤雅夫 
斎藤一重 
小坂一雄 
撮影北坂清 
美術高橋章 
音楽甲斐正人 
録音荒川輝彦 
照明海地栄 
編集市田勇 
助監督比嘉一郎 
スチール金井謹治 
製作協力東映京都撮影所 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演松坂慶子 小夏
風間杜夫 銀四郎
平田満 ヤス
高見知佳 朋子
原田大二郎 
蟹江敬三 監督
岡本麗 トクさん
汐路章 山田
榎木兵衛 トメ
高野嗣郎 
石丸謙二郎 大部屋A
萩原流行 勇二
酒井敏也 マコト
清水昭博 助監督
佐藤晟也 カメラマン
清川虹子 ヤスの母
友情出演千葉真一 
真田広之 
志穂美悦子 

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

撮影所を舞台に、スターと大部屋俳優の奇妙な友情、そしてこの二人の間で揺れ動く女優の姿を描く。第86回直木賞を受賞したつかこうへいの同名小説の映画化、脚本もつか自身が執筆、監督は「道頓堀川」の深作欣二、撮影は北坂清がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ここは、時代劇のメッカ、京都撮影所。今、折りしも「新撰組」の撮影がたけなわである。さっそうと土方歳三に扮して登場したのは、その名も高い“銀ちゃん”こと倉岡銀四郎である。役者としての華もあり、人情家でもあるのだが、感情の落差が激しいのが玉にキズ。こんな銀ちゃんに憧れているのが大部屋俳優のヤス。ヤスの目から見れば銀ちゃんは決して悪人ではない、人一倍、仕事、人生に自分なりの美学を持っているだけだ。ある日、ヤスのアパートに銀ちゃんが、女優の小夏を連れて来た。彼女は銀ちゃんの子供を身ごもっていて、スキャンダルになると困るのでヤスと一緒になり、ヤスの子供として育ててくれと言うのだ。ヤスは承諾した。やがて、小夏が妊娠中毒症で入院するが、ヤスは毎日看病に通った。その間、ヤスは、撮影所で金になる危険な役をすすんで引き受けた。小夏が退院して、ヤスのアパートに戻ってみると、新品の家具と電化製品がズラリと揃っていた。だが、それとひきかえにヤスのケガが目立つようになった。それまで銀ちゃん、銀ちゃんと自主性のないヤスを腹立たしく思っていた小夏の心が、しだいに動き始めた。そして、小夏はヤスと結婚する決意をし、ヤスの郷里への挨拶もすませ、式を挙げて新居にマンションも買った。そんなある日、銀ちゃんが二人の前に現われた。小夏と別れたのも朋子という若い女に夢中になったためだが、彼女とも別れ、しかも仕事に行きづまっていて、かなり落ち込んでいるのだ。そんな銀ちゃんをヤスは「“階段落ち”をやりますから」と励ました。“階段落ち”とは、「新撰組」のクライマックスで、斬られた役者が数十メートルもの階段をころげ落ち、主役に花をもたす危険な撮影なのだ。ヤスは大部屋役者の心意気を見せて、なんとか銀ちゃんを励まそうと必死だった。“階段落ち”撮影決行の日が近づいてきた。ヤスの心に徐々に不安が広がるとともに、その表情には鬼気さえ感じるようになった。心の内を察して、小夏は精一杯つくすのだが、今のヤスには通じない。撮影の日、銀ちゃんは、いきすぎたヤスの態度に怒り、久しぶりに殴りつけた。その一発でヤスは我に帰った。撮影所の門の前で、心配で駆けつけた小夏が倒れた。“階段落ち”はヤスの一世一代の演技で終った。小夏がベッドの上で意識を取り戻したとき、傷だらけのヤスの腕の中に、女の子の赤ん坊が抱かれていた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2005年12月上旬号

巻末スペシャル 感動∞倍増 本を観る、映画を読む! “映画×本”で広がるストーリー:紹介作品『対岸の彼女』『春、バーニーズで』『センセイの鞄』「理由」『巷間百物語~狐者異~』「自由戀愛」「深紅」「天国の本屋~恋火」「八つ墓村」「蒲田行進曲」「砂の器」「天城越え」「ゼロの焦点」「ライディング・ザ・ブレッド」

1983年2月下旬決算特別号

特別カラー・グラビア:日本映画作品賞 「蒲田行進曲」

特別対談 「蒲田行進曲」で描いた活動屋の意地と誇り:深作欣二×中邑宗雄

1982年11月下旬号

テイク・ワン:蒲田行進曲

1982年11月上旬号

日本映画紹介:蒲田行進曲

1982年10月下旬号

グラビア:蒲田行進曲

「蒲田行進曲」原作・脚本のつかこうへい インタビュー:

1982年9月下旬号

特別寄稿 〈京都映画事情〉:「制覇」「蒲田行進曲」「伊賀忍法帖」の製作で活気づく東映夏の陣をゆく

2025/07/15

2025/07/15

64点

選択しない 


平田満演じる大部屋俳優の悲哀が胸を打つ(^^;;

芸のために女を肥やしにする、まさに昭和を象徴するスターに子供と女を押し付けられた、泣かず飛ばずのその他大勢芸人を平田満が好演。しかし松坂慶子は綺麗だけどよくこんな仕打ち受けて我慢できるな(^^;;

大階段から転落するシーンの緊迫感は見どころ。最後は全て撮影でした、というメタな落ちでこれはこれであり(^^;;

2025/07/10

2025/07/11

92点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


とにかくきれいな松坂慶子

 つかこうへいの小説を彼自身による脚本で、深作欣二が映画化している。配給とタイトルは松竹だが、舞台は東映京都撮影所と映画会社の垣根を超えていることがうれしい。
 とにかく主演の松坂慶子がきれいだ。1970年代後半からこのころにかけての彼女が最も美しく、セクシーだったのではないだろうか。大女優にかかわらず、脱ぎっぷりも良く、「配達されない三通の手紙」では見事なプロモーションを見せてくれた。本作でもまた。寅さんシリーズでぼくが一番好きなマドンナは「浪花の恋の寅次郎」で芸者を演じた彼女だ。ちなみに本作と同年、これも深作監督が撮った「道頓堀川」はその年の日本映画マイベストだ。やはり彼女の好演によるところが大きい。
 本作での彼女の役どころはかつては主演作もあったが、今や落ち目女優の小夏。花形スターの銀四郎(風間杜夫)と同棲中で、彼の子をみごもっているが、出世のじゃまと捨てられる。しかも銀四郎の取り巻きの一人で、大部屋俳優のヤス(平田満)にあてがわれる。お腹の子はヤスの子として育てることが条件で、銀四郎には絶対服従のヤスは断り切れずに受けてしまう。
 ヤスは小夏を養うために、危険を承知でスタントに挑む。撮影現場では千葉真一、真田広之、志穂美悦子の撃たれ役、斬られ役だが、真田と志穂美の殺陣が見事で見ごたえ十分だ。
 ヤスのやさしさに小夏の心もなびいて行き、銀四郎への未練を断ち切り、ヤスとの結婚を決意する。この時、シーンが急にミュージカル調になり、結婚式のシーンに移るのはファンタジーでもある。
 大型時代劇「新選組」の最大の見せ場は池田屋の階段落ちで、土方歳三役の銀四郎もはりきっていたが、あまりにも高い階段は危険という理由で中止になり、銀四郎も落ち込む。何とか銀四郎に元気になってもらいたいヤスは死を覚悟して階段落ちに挑む。
 ラストシーンには一瞬とまどうが、すべては映画の世界、映画愛に包まれている。

2025/07/10

2025/07/10

40点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


活動屋と呼ばれる人たち、大部屋の名もない役者たち、わがままなスターに売れなくなった女優・・・昭和の風情の裏面?登場人物の誰にも共鳴できなかった。

2025/05/12

2025/05/13

86点

テレビ/無料放送/J:COM BS 


また観た

楽しい
風間杜夫、平田満と、いまの二人からは想像できないくらいはじけた演技。松坂慶子は美しい。観終わってもあの音楽が頭から離れない。

2025/03/30

2025/03/30

100点

映画館/東京都/丸の内TOEI 


テーマ曲だけで胸が躍る

東映最後の直営映画館、丸の内TOEIも今年7月に幕を閉じるようです。
それを記念してか東映・松竹・東宝・KADOKAWA・日活の他、石原プロなど配給会社の垣根を越えた日本映画の特集上映が丸の内TOEIでスタート。
私の大好きな「蒲田行進曲」もラインナップに入ってたので、早速観に行ってきました。

上映までの待ち時間、映画館内に流れるテーマ曲を聴くだけで、胸が踊り出すほどの化学反応が起きるような状態。
5〜6年ぶりの鑑賞になるけど、やっぱり映画っていいな、と思い起こさせてくれる。

今回は、冒頭からの騒がしい演出に「アレ?こんな喧しかったかな?」とも感じてはいたが、松坂慶子演じる小夏が出てくるあたりからやはり映画の魅力に引き込まれていった。そしてどんどんこの映画に落ちていく。
まるで、ヤスを銀ちゃんから押し付けられた小夏が次第にヤスに惹かれていくような感じ。

改めて観ると、破天荒なシーンと小夏を中心とした心情を吐露する静かな場面を繰り返しながらクライマックスまで進んでいくんだなぁ。
流れる音楽も中村雅俊と階段落ちの際に流れる曲と松坂慶子をきっかけに流れることの多いスローなピアノ曲のたった3種。
それに蒲田行進曲のテーマ曲が最後に流れるだけ。

はちゃめちゃ感があるようで、実はわりとシンプルな構成。だからいつまでも好きでいられるのかもしれない。

この映画を観た後、もう1本昔の映画を見に行く予定だったのだが、もう少し鑑賞後の余韻に浸っていたくて、次の映画は観るのを辞めてしまった。

何がそこまで私を熱くさせるのかもはや自分でも分からないが、大好きな映画です。

2025/01/03

2025/01/04

84点

テレビ/無料放送/J:COM BS 


撮影現場の楽しさを皆さんへ!

このテンポ感!映画って楽しい!!って終わった時に拍手しちゃう映画。つかこうへいさん深作欣二監督!!さすがですいい映画残してくれてありがとうございました。
ロマンス者あまり心に残りませんがこれはテーマソングと共に忘れない気がします。
40年近く前の松坂慶子さん、お顔もあれも綺麗過ぎて…女性が見ても憧れちゃいます。
やすさんいい〜大好きです!って、、よく考えたら時代違うのわかってるのに、ごくせんにでてくる、朝倉てつ(金子賢)だと思って観ていました。平田満さんだったのですね。