NHK・BS4K放送、字幕での鑑賞。
IQが低く、足(背骨)が悪かったガンプが、いじめられ馬鹿にされながらも、幸せな道を切り開いていく物語を、ホラ話ともファンタジーともとれるスタイルで2時間20分超、魅せていく。
幼馴染のジェニー(ロビン・ライト好演)との、愛の旅路の物語とも言える。
ガンプの語りで、いつしか時間を忘れて見入ってしまう。
下唇が出てる黒人戦友ババ(ミケル・T・ウィリアムソン)、上官のゲイリー・シニーズ、母親のサリー・フィールド、みな好演。
「ミセス・ロビンソン」「夢のカリフォルニア」「花のサンフランシスコ」と続いて流れた時は、《ありゃ、みんなシングル盤を買ったぜ》と嬉しくなってしまった。
「アクエリアス(輝く星座)」「うわさの男」「雨に濡れても」も買いはしなかったが懐かしい・・・。
あの頃は洋楽も本当に楽しめた。
切ない愛の帰結が、あの「シックス・センス」11才のハーレイ・ジョエル・オスメントが6才の顔を見せて描かれる。
ちょっと長いドラマの終わりとしては弱い。
だが娯楽一辺倒だったロバート・ゼメキスの転換点となった優秀作だ。
トム・ハンクスは、90年代以後の、ジェームズ・スチュワートの再来と言える存在になった。
アメリカ映画への貢献は多大だ。