フォレスト・ガンプ 一期一会

ふぉれすとがんぷいちごいちえ|Forrest Gump|Forrest Gump

フォレスト・ガンプ 一期一会

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レビューの数

165

平均評点

81.4(1873人)

観たひと

3177

観たいひと

165

TM & COPYRIGHT (c) 1994 BY PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 社会派 / ファンタジー / ヒューマン / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1994
公開年月日 1995/3/11
上映時間 142分
製作会社 スティーヴ・ティッシュ‐ウェンディ・ファイナーマン・プロ(パラマウント映画 提供)
配給 UIP
レイティング 一般映画
カラー カラー/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 DTS

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

アメリカの現代史の真ん中を駆け抜けた男の数奇な人生を、笑いと感動豊かにつづったヒューマン・ドラマ。30年に及ぶ物語の背景として、年代によって移りゆく風俗・文化・流行が丹念に描き込まれているほか、ボブ・ディランの『風に吹かれて』、ドアーズの『ハロー、アイ・ラブ・ユー』など、全32曲に及ぶ当時のフォーク、ロックのヒット曲や名曲満載されているのも聞きもの。また、記録フィルムやテレビの収録テープから集められた、ケネディをはじめとする歴代大統領やジョン・レノンといった有名人たちと主人公フォレストが、デジタル合成技術を駆使した特殊視覚効果を施されて“夢の共演”を果たしているのも見どころ。86年に発表されたウィンストン・グルームの同名小説を、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作や「ロジャー・ラビット」「永遠に美しく…」などのヒットメーカー、ロバート・ゼメキスの監督で映画化。脚本は「心のままに」のエリック・ロス。製作はウェンディ・ファイナーマン、「コリーナ、コリーナ」のスティーヴ・ティッシュ、「永遠に美しく…」のスティーヴ・スターキー。撮影は「モー・マネー」や、ゼメキス演出のテレビドラマ『テイルズ・フロム・クリプト』の1挿話「イエロー」のドン・バージェス。音楽のアラン・シルヴェストリ、美術のリック・カーター、編集のアーサー・シュミットは「ロジャー・ラビット」などにも参加したゼメキス作品の常連スタッフ。視覚効果スーパーバイザーはILMのケン・ラルストンが担当。主演は「フィラデルフィア」に続いて本作でオスカーを受賞したトム・ハンクス。母親役を「パンチライン」に次いでハンクスと2度目の共演となる「ミセス・ダウト」のサリー・フィールド、恋人役を「プリンセス・ブライド・ストーリー」「トイズ」のロビン・ライトが演じるほか、「二十日鼠と人間」のゲイリー・シニーズ、「フリー・ウィリー」のミケル・T・ウィリアムソンら実力派俳優が脇を固める。第67回アカデミー賞で作品、監督、主演男優、脚色、編集、視覚効果の6部門を受賞。キネマ旬報外国映画ベストテン第4位。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

アラバマ州グリンボウで、幼い日のフォレスト・ガンプ(少年時代/マイケル・C・ハンフリーズ)は、母(サリー・フィールド)の女手一つで育てられた。母親は息子のIQが人並みに至らないと告げられた時も、背骨が曲がっていることがわかった時も少しも動ぜずに普通の子供として育てた。小学校に入ったが、友達は最初の登校日にスクールバスで席を譲ってくれた美しく優しい少女、ジェニー(少女時代/ハンナ・R・ホール)だけだった。ある日、同級生たちにいじめられたフォレストは、ジェニーの「走って!」という声で猛然と駆け出し、どこまでも走り続けた。その駿足が買われ、数年後、フォレスト(トム・ハンクス)はアメリカン・フットボールの選手として大学に入学。ついに全米代表選手に選ばれ、ケネディ大統領から激励される。ジェニー(ロビン・ライト)は彼の存在が邪魔になる時もあったが、なぜか憎みきれず、ある雨の降りしきる夜、すぶ濡れの彼を女子大の寮にこっそり招き入れ、裸の胸にそっと抱いた。大学を中退したジェニーはヌード劇場で歌っていたが、会いに来たフォレストの前から去る。5年後、彼はベトナム戦争に出征する。従順なフォレストは過酷な状況下でも言われるままに行軍する。戦局は日々悪化し、彼の小隊はジャングルで敵の一斉攻撃を受ける。激しい銃声を背にフォレストは走ったが、あまりに走りすぎたため隊を見失う。彼はジャングルに戻り、傷ついて倒れた仲間たちを安全な場所に運び出す。親友のババ(ミケル・T・ウィリアムソン)と尊敬するダン小隊長(ゲイリー・シニーズ)も助けるが、ババは彼の腕の中で息絶えた。両足を失ったダンは、なまじ命を救われたことを恨み、彼をなじった。フォレストが首都ワシントンで大統領から栄誉勲章を送られた日、首都では平和大集会が開かれていた。見物に行った彼がいつのまにかステージでスピーチをさせられた時、何十万人もの観衆の中からジェニーが飛び出し、フォレストは駆け寄って抱き合う。だが、反戦運動にのめり込みヒッピー生活を送っていたジェニー(ロビン・ライト)は彼の一途な愛を受け入れることなく、同志たちと去って行った。尻のケガの治療中に病院で卓球を覚えた彼はたちまち腕を上げ、中国で開かれた世界選手権大会に出場。ジョン・レノンとテレビで共演するなど、たちまち有名人となったフォレストは、エビ漁船を買う。それは亡きババとの約束だった。フォレストは、すっかりすさんだ生活を送っていたダンを呼び寄せ、海に繰り出す。最初は全くダメだったエビもやがて大漁となり、2人は大金持ちとなる。ダンも、今では彼のお蔭で生き延びたことを感謝していた。母の死をきっかけに故郷に帰ったフォレストの前にジェニーが現れたが、彼女は彼の愛を受け入れた翌朝、また1人で去って行った。残されたフォレストはある日、やみくもに駆け出し、それから3年余り走り続けた。いつしか彼の行動は神格化され、またもや彼は時代のヒーローとなっていた。走り終えた彼の元に届いた手紙を読んで、フォレストはジェニーの家を訪ねる。そこにはフォレストの息子がおり、彼女は父親と同じフォレストと名付けていた。エイズで死期が近づいたのを知った彼女は、やっと探していたものが何だったのかに気づき、2人は結婚する。やがて彼女は世を去り、フォレストはかつて母親がそうしたように息子を育て、学校に通うのを見送るのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013年10月下旬号

新・午前十時の映画祭デジタルで甦る永遠の名作:「フォレスト・ガンプ/一期一会」「プリティ・ウーマン」

1995年5月下旬号

外国映画紹介:フォレスト・ガンプ 一期一会

1995年1月下旬号

特集 フォレスト・ガンプ 一期一会:ガンプの世界

特集 フォレスト・ガンプ 一期一会:モードによるガンプの世界

特集 フォレスト・ガンプ 一期一会:音楽によるガンプの世界

特集 フォレスト・ガンプ 一期一会:挿入曲一覧

特集 フォレスト・ガンプ 一期一会:ディジタル技術とガンプ

特集 フォレスト・ガンプ 一期一会:ガンピズムinアメリカ

グラビア 《New Releases [新作紹介]》 :フォレスト・ガンプ 一期一会

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2025/01/12

90点

選択しない 


フォレスト美しい人生

いつの時代も変わることのないフォレスト、そんな彼の人生に深く関わった人は4人だけ、バッバ、ジェニー、ダン中尉、お母さん。この映画のいいところは、フォレストは障がい者だからと馬鹿にされ苦しんではいないこと。障がい者だけどこんなに頑張りました!泣けるでしょう?という映画では全くなく、フォレストの人生が水の流れのようにすぎていくのを見るだけである。それなのに面白く惹きつけられる。人生とは、大きな目標を達成することでもなく、いかに有名でお金持ちになるかでもない。今のひと時を大切に生きるんだとフォレストは教えてくれる。ジェニーもフォレストがバカだから結婚を渋っていたわけではないと思う。最後は都合よくフォレストの元に戻ってきたように見えるが、ジェニーなりの人生があったんだと思う。途中、ひとりぼっちになったフォレストだけど、最後はしっかり家族ができてよかった。

1995年

2024/12/04

100点

選択しない 


ビターチョコの味

 語り口のうまさは映画の出来を左右する。ロバート・ゼメキス監督の語りはツボを押さえていて見事だ。
 ガンプは時代の波に身を浮かべ漂っているかのように見える。しかし、力を抜いて世の動きに身を任せることがいかに難しいかを知っている身からすれば(そう、意に添わぬことに逆らい、何度も我を通して生きてきたことか)、ガンプは我知らず、自然のままにめぐり合せた状況に素直に従うことを選び取っているように見える。ここに描かれる人物ガンプは人並みの苦労をし、世の無常を感じている。

 ガンプの足元に落ちてまた舞い上がる羽のように、風に身を任せてただ舞っているだけなのか、それともこの意味ありげな羽は運命を暗示しているのか。ガンプの母親の言うとおり、「人生は箱入りのチョコレート。食べるまで中身は分からない」のかもしれない。
 確かに、どんな種類のチョコレートかはわからない。ナッツが入っているかもしれない。洋酒入りかもしれない。ただ、甘いことだけは確かだと思う。この甘さこそ、ガンプの母親の言いたい肝心なところ。どんな人生を送ろうと、人生は甘いのだと。人生は苦くないのだと。その甘みを舌先で感じ取れるように生きなさいと言いたいのかもしれない。

1990年代

2024/11/16

85点

レンタル 
字幕


フォレストガンプは時代背景も反映した素晴らしい映画。フォレストガンプを観ると走りたくなる。

2024/10/24

2024/10/24

81点

その他/NHK/BS4K 
字幕


20年ぶり2回目の鑑賞

NHK・BS4K放送、字幕での鑑賞。

IQが低く、足(背骨)が悪かったガンプが、いじめられ馬鹿にされながらも、幸せな道を切り開いていく物語を、ホラ話ともファンタジーともとれるスタイルで2時間20分超、魅せていく。
幼馴染のジェニー(ロビン・ライト好演)との、愛の旅路の物語とも言える。
ガンプの語りで、いつしか時間を忘れて見入ってしまう。

下唇が出てる黒人戦友ババ(ミケル・T・ウィリアムソン)、上官のゲイリー・シニーズ、母親のサリー・フィールド、みな好演。
「ミセス・ロビンソン」「夢のカリフォルニア」「花のサンフランシスコ」と続いて流れた時は、《ありゃ、みんなシングル盤を買ったぜ》と嬉しくなってしまった。
「アクエリアス(輝く星座)」「うわさの男」「雨に濡れても」も買いはしなかったが懐かしい・・・。
あの頃は洋楽も本当に楽しめた。

切ない愛の帰結が、あの「シックス・センス」11才のハーレイ・ジョエル・オスメントが6才の顔を見せて描かれる。
ちょっと長いドラマの終わりとしては弱い。
だが娯楽一辺倒だったロバート・ゼメキスの転換点となった優秀作だ。
トム・ハンクスは、90年代以後の、ジェームズ・スチュワートの再来と言える存在になった。
アメリカ映画への貢献は多大だ。

2024/04/18

2024/04/18

69点

選択しない 


聖なる愚者のドラマではあるけれど

聖なる愚者のドラマで、確かに人生や運命を肯定的に捉えようというメッセージを描いた面は良いのだが、初見から引っかかるものがあった。ベトナム戦争反対集会など反戦運動を根幹とした当時のカウンター・カルチャーの批判が透けて見えており、それらに拘泥する幼なじみのジェニーをどうしようもない馬鹿者の様に描いているのである。それが本当にいけない事なのか?マイノリティを擁護する運動家も悪者風で、どうも物言う市民活動家を悪に仕立て上げ、なにも考えずに国や支配者に従順でいる人であれと言っている様でうすら怖いのだ。
 古き良きアメリカ映画も好きだが、アメリカンニューシネマにも感動した世代の末席にいる人間としては素直に感動できない作品。

2024/02/28

2024/02/29

90点

購入/DVD 
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快挙

名シーン、名台詞満載な米国民的お伽噺。今観ても全く色褪せておらず、ウェルメイドなので安心して観ることができる。
名台詞の数々を放つママ/サリー・フィールド、ガンプとの友情が印象的なダン中尉/ゲイリー・シニーズらの名演が脇を支え胸を打たれる。優しさに溢れるスコアはガンプの心情を的確に表現した名スコア。アラン・シルヴェストリの貢献なくして本作の成功はなかったであろう。映画を彩った名曲群をコンパイルしたサントラはスコア盤共々必聴。ちなみにこの年のアカデミー作曲賞候補は名スコア揃いで、本作は惜しくも受賞ならず。