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鑑賞日 2025/04/07  登録日 2025/04/07  評点 70点 

鑑賞方法 映画館/宮城県/MOVIX仙台 
3D/字幕 -/-
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ディーン・フジオカの登場は謎

 往年の日活無国籍映画のように荒唐無稽の物語で、風来坊が町にやって来てひと悶着あって去っていくと周りの人たちが元気になっていたという話。当然背景なんか薄っぺらでかまわない、主演俳優のための映画なんだから。往年の名女優草笛光子と往年の名優宇野重吉の息子の共演も楽しかった。青木柚の立ち位置が今一つだったかな。俳優ではなく本物の女子プロレスラーや本物の舞踊家をキャスティングしたのは遊び心なんでしょうか。まあ工藤丈輝のパフォーマンスが見れたのはおまけにしてもよかったかも。それにしても袴姿でバイクに乗るディーン・フジオカは謎過ぎました。なんにしろ草笛光子の健在を楽しむ映画でした。あのBARを作り上げることが大事だったのです。草笛さんの接客なんて当然みてはいけないものですから。日活の吉永小百合も東宝の草笛光子のように90過ぎまで頑張れるといいなあ。

あらすじ:東京近郊の工業地帯。白髪のオバアさんアンジーがふらりと立ち寄った町の打ち捨てられた店の前で風が吹く。その店を覗き、早速不動産屋へ行く。いわくつきの物件なので借りるのは辞めた方がいいなどと言われるが大家の元議員が現れ商談成立。浮浪者の中で大工仕事ができる人を探し出し、店の掃除と改装を始める。元大工、元電気工、さらには元暗黒舞踊家を集め、着々と改装が進んでいく。しかし霊能者の信者が呪われているといってお祓いを勧めるが、水をかけ塩を撒いて退散させる。向かいの美容室のシングルマザーとその息子は興味津々。息子は先輩の石屋を訪れ、先輩の妹で女子プロを目指す治子の練習を見る。働いてくれた人たちへのまかないカレーの隠し味に使う味噌を貸してくれた母満代。満代の夫は自殺していたようで、認知症の義母に人殺しと言われたりしていた。NOBODY'S FOOLの看板も取り付け準備万端の様子をうかがう怪しい人たち。プレオープンのパーティが開かれていたときその男たちが乗り込んでくるが、みんなで阻止。隙を見てアンジーは逃がすが、警察がやって来て男たちは捕まる。男たちは詐欺グループで、婆さんに大金を巻き上がられたと言っていた。アンジーのBARは満子が引き継ぎ、元大工が手伝って繁盛していた。電気工は趣味の苔の研究にいそしみ、元暗黒舞踏家は路上パフォーマンスで拍手を得る。治子は上京してプロレスデビュー、デビュー戦は負けてしまった。そしてアンジーはどこかの道で羽織袴姿のバイカーに声をかけ後ろに乗せられどこかへ行くのだった。