男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

放浪記(1962)

  • ほうろうき
  • Lonely Lane
  • Lonely Lane

amazon


  • 平均評点

    75.2点(144人)

  • 観たひと

    217

  • 観たいひと

    18

  • レビューの数

    30

基本情報

ジャンル 文芸 / ドラマ
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962/9/29
上映時間 123分
製作会社 宝塚映画
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督成瀬巳喜男 
脚色井手俊郎 
田中澄江 
原作林芙美子 
製作藤本真澄 
成瀬巳喜男 
寺本忠弘 
撮影安本淳 
美術中古智 
音楽古関裕而 
録音中川浩一 
整音下永尚 
音響効果山口幸夫 
照明石井長四郎 
編集大井英史 
衣裳膳師寛 
斉藤はな 
製作担当者沖原俊哉 
助監督川西正純 
辻村光慶 
記録鈴木のぶ 
スチール秦大三 

キャスト

出演高峰秀子 林ふみ子
田中絹代 きし
加東大介 安岡信雄
仲谷昇 伊達春彦
宝田明 福池貢
伊藤雄之助 白坂五郎
加藤武 上野山
草笛光子 日夏京子
文野朋子 村野やす子
小林桂樹 藤山武士
多々良純 田村

解説

東宝が創立三十周年記念映画の一つとして、林芙美子原作から「旅愁の都」の井手俊郎と「女ばかりの夜」の田中澄江が共同で脚色、「女の座」の成瀬巳喜男が監督した文芸もの。撮影もコンビの安本淳。創立30周年記念映画、昭和37年度芸術祭参加作品。

あらすじ

昭和の初期。林ふみ子は行商をしながら、母と駄菓子屋の二階で暮らしていた。彼女が八歳の時から育てられた父は、九州から東京まで金を無心にくるような男だった。隣室に住む律気な印刷工安岡は不幸なふみ子に同情するが、彼女は彼の好意を斥けた。自分を捨てた初恋の男香取のことが忘れられないのだ。母を九州の父のもとへ発たせたふみ子は、カフェー「キリン」の女給になった。彼女の書いた詩を読んで、詩人兼劇作家の伊達は、同人雑誌の仲間に入るようすすめた。まもなく、ふみ子は本郷の伊達の下宿に移ったが彼の収入だけでは生活できず牛めし屋の女中になった。ところが、客扱いのことからクビになったふみ子は、下宿で日夏京子が伊達にあてた手紙を発見した。新劇の女優で詩人の京子は、やがて伊達の下宿へ押しかけてきた。憤然と飛び出したふみ子は、新宿のカフェー「金の星」で働くことにした。その間にふみ子が新聞に発表した詩を高く評価したのは、「太平洋詩人」の福地、白坂、上野山らである。彼らは京子をつれてきて、ふみ子に女同士での出版をすすめ、今は伊達と別れた二人の女は、ふしぎなめぐり合わせの中で手を握り合った。こんなことからふみ子は福地と結婚したものの、貧乏と縁がきれない。ある日、新進作家の村野やす子をつれて、白坂と京子がきた。そして、「女性芸術」でふみ子と京子の詩を選択のうえ、どちらか一篇を掲載すると告げた。安岡が金を持って訪ねてきたことから、福地はふみ子と安岡の仲を邪推した。ふみ子は再び婦らぬ決心で家を出た。その後、ふみ子の力作「放浪記」が「女性芸術」にとりあげられ、彼女は文壇に第一歩を踏み出した。そんなとき、彼女は画家の藤山武士を知った。「放浪記」出版記念会の日ふみ子の眼は感激の涙で濡れていた。林ふみ子という人生をのせた機関車は走り出した……。

関連するキネマ旬報の記事

1962年11月上旬号

日本映画批評:放浪記

1962年10月上旬秋の特別号

新作グラビア:放浪記

1962年8月上旬号

日本映画紹介:放浪記