ただ絵を描くのが好きで
結婚して一生懸命家のことを頑張って
アレを覚えて、これを工夫して、毎日がちょっとだけ豊かになればいい。
日々をちょっとだけみんなと笑いあえるだけで幸せ。
ただそれだけで良かったのに…
誰かが勝手に始める戦争。
何がしたくて始めたの?
もっと何かを手にしたかったの?
それは、どうしても必要なものだったの?
どうしても欲しかったものなの?
そんな欲のために
そんな誰かのために
私は大好きな絵を描くことが出来なくなってしまったの?
私は私の家族を亡くしてしまう事になったの?
戦争を生きて
戦争を我慢しなきゃいけない生活を押し付けたくせに
勝手に始めて、勝手に終わりにする…
『覚悟してやっていたんじゃないのか!』
何にも知らない、ぼ~っとしてる すずさんの心からの叫びが突き刺さりました。
すずさんの生きた時代は
勝手に流れが生まれて、自分の意思とか思いとかに関係なく流れていってしまうような部分がありましたと思うけど
今ならもっと注意していれば、その流れを押しとどめる行動をすることもできるはず。
自分が
家族が
周りの人が
一人でも多くカラ元気ならぬカラ笑顔じゃない
心からの笑顔を見せられる世界を
世界の片隅から少しずつ広げていけたら…
戦火を広げるのじゃなく、笑顔を広げられたら…
日々の幸せが、どれだけ大切でそれをどうやって守るべきなのかを
すずさんの日々の生活を見ることで深く考えることになる素敵な作品だと思いました。
可愛らしく健気なすずさんの姿を、のんさんの声が彩ってくれていたと思います。