志賀廣太郎
|Kotaro Shiga| (出演)
基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる
本名 |
- |
出身地 |
兵庫県 |
生年月日 |
1948/08/31 |
没年月日 |
2020/04/20 |
略歴▼ もっと見る▲ 閉じる
兵庫県の生まれ。小学校時代に教師に指導されて芝居の楽しさを知り、中学、高校と演劇部に所属。桐朋学園大学短期大学部専攻科で演劇を専攻し、卒業後はゼミの助手を1973年までつとめて、改めてドイツに渡り演技を学ぶ。ウィーンでは日本人補習授業校の国語教師も経験。77年に帰国すると、翌78年から母校の演劇科で非常勤講師をつとめた。80年代後半から次第に俳優への意欲が増し、90年、かねてから刺激を受けていた平田オリザ主宰の劇団“青年団”に参加。『光の都』90、『ソウル市民』91などの舞台に関わったのち、93年に正式にメンバーとなって、45歳にして俳優デビューする。CMなどにも起用されて徐々に注目されるようになり、98年のじんのひろあき監督「もう、ひとりじゃない」で映画初出演。さらに、映像作品の出番が増えた転機と自身も認めるのが、フジテレビ『世にも奇妙な物語・SMAPの特別編』00の石井克人演出のエピソード『BLACK ROOM』で、木村拓哉演じる息子にひたすら何かを隠す父親役の、不条理劇的なおかしみが評判となる。これを機に石井監督には重用され、「茶の味」04、「ナイスの森/The First Contact」06などの映画にも出演。市井人を演じてまったく違和感のない風貌が逆の特長だが、低音の美声も最大の武器とする。テレビドラマの出演作に、フジテレビ『恋ノチカラ』02、『美女か野獣』03、『アンフェア』06、『東京DOGS』09、『GOLD』10、NHK『ハゲタカ』07、『鉄の骨』10、TBS『Tomorrow/陽はまたのぼる』08、『南極大陸』11など多数。BSフジ『枯れオヤジ/カレセンと呼ばないで』09では主役もつとめる。真面目な役柄が多かったが、05年からリリースされたOV『THE3名様』シリーズでは、ファミレスでいつもパフェを食べる妙なサラリーマン役で出演。これが人気を呼び、08年には“パフェおやじ”が主役のスピンオフも作られた。一方、確かな実力から映画でも役の比重が次第に増し、本広克行監督「曲がれ!スプーン」09の超能力カフェのマスター、石井裕也監督「川の底からこんにちは」10の満島ひかり演じるヒロインの病床の父親役などで作品を支える。2020年4月20日、誤嚥性肺炎のため、川崎市内で逝去。享年71歳。
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