木村多江
|Kimura Tae| (出演)
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本名 |
- |
出身地 |
東京都 |
生年月日 |
1971/03/16 |
没年月日 |
- |
略歴▼ もっと見る▲ 閉じる
東京都の生まれ。昭和音楽芸術学院ミュージカル科卒業。大学在学中から舞台に立ち、『美少女戦士セーラームーン・ミュージカル』95・96に出演するなど、舞台女優として活動。並行してテレビ朝日『炎の消防隊』96、フジテレビ『将太の寿司』96などのドラマにも出演したが、99年のフジテレビ『リング・最終章』『らせん』99で山村貞子役を演じた辺りから全国区の注目を集めるようになり、以降は映像ジャンルでの活躍が主になる。最初の映画出演は97年の矢口史靖監督「ひみつの花園」。「ワンダフルライフ」99、「DISTANCE」01と是枝裕和監督作に連続出演し、04年、岩井俊二監督「花とアリス」ではバレエ教師・堤ユキ役を演じた。05年には、在日英国人ジョン・ウィリアムズが監督した「スターフィッシュホテル」(公開は07年)で佐藤浩市演じる主人公の妻・ちさと役。中田秀夫監督「怪談」07では黒木瞳演じる豊志賀の妹・お園役。儚げな顔立ちから、一時は“日本一薄幸な役が似合う女優”などと言われもしたが、バレエや日舞で鍛えた体幹の安定感を持ち、芯の強い芝居をする。テレビドラマの出演作はほかに、フジテレビ『救命病棟24時』01・09、『大奥』03、『アンフェア』06、テレビ朝日『雨と夢のあとに』05、『てるてるあした』06、NHK『上海タイフーン』08など。演技への評価が上がったのは、08年の橋口亮輔監督「ぐるりのこと。」。子供を亡くして精神に支障をきたしていく妻・佐藤翔子の10年間の軌跡を演じたが、ささやかな日常の営みを丁寧に表現している。この演技が高く評価され、日本アカデミー賞、高崎映画祭、おおさかシネマフェスティバルなどの各賞で主演女優賞を受賞。翌09年には、松本清帳のベストセラー小説が原作の犬童一心監督「ゼロの焦点」で、連続殺人事件のキーを握る女・田沼久子役をミステリアスに演じた。10年、篠崎誠監督「東京島」で映画初主演。無人島でしたたかに本能に目覚めていく主婦・清子役は、下町生まれで実はサバサバしているという本人のポテンシャルも活かされ、これまでの清楚なイメージを刷新した。
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