アメリカ対ソ連の覇権争いをボクシングでロッキーとドラゴの代理戦争させる映画と聞いて、観る前はキナ臭さと馬鹿馬鹿しさを感じていたのだが、観ればロッキーとアポロの友情とドラゴにリング場で殺されたアポロの弔い合戦に胸熱となる。
とにかくドラゴ役のドルフ・ラングレンのガタイが迫力満点で敵役にもってこい。科学的な練習が生み出したサイボーグといった感じ。対するロッキーは自然の中のアナログな練習で肉体作りと対象的なのが良い。
試合は案の定の展開で、前半ドラゴに圧倒されていたロッキーの逆転勝ち。カタルシスはあるもののラストのメッセージはやり過ぎかなと思う。
当時のM V風の編集や主題歌も含めて如何にもこの頃のムードが懐かしい。ジェームズ・ブラウンの登場も貴重。