初見は日本初公開時の映画館(新宿プラザ、1982年1月)だが、「こんなに面白い映画なのに、映画館がガラガラなのは何故?」と思うぐらい空いていた。
映画タイトルが冒険活劇を想像できない「聖櫃」などというワードを使っていたせいかも知れない……。
その後、VHS・DVDなどで何度も観ているが、久しぶりに鑑賞。
物語・エピソードなどを知っていることもあり、初見時ほどではないが、やはり面白かった。
本作は、インディ・ジョーンズという個性的なキャラクターを生んだ記念碑的作品。
ムチを駆使して活躍する考古学者というのは、やはり斬新。
原作者のひとりであるジョージ・ルーカスがスティーヴン・スピルバーグに「こんな作品がある」と話して、スピルバーグが監督して良かった。
主演にハリソン・フォード、相手役にカレン・アレンをチョイスしたのも良かったと思う。個人的には相手役候補に挙がったエイミー・アーヴィング版を観たかった…(笑)
大玉ゴロゴロ、カーチェイス・アクション、蛇だらけ、聖櫃開けの特撮など見どころ満載だが、この映画の聖櫃開け特撮は黒沢清監督作『スウィートホーム』の特撮に影響を与えたのではないか……と勝手に思っている。
いろいろとツッコミどころはあるものの、やはり面白いエピソードの連続なので、娯楽映画の傑作と言ってよいだろう。