BLUE GIANT

ぶるーじゃいあんと|----|----

BLUE GIANT

レビューの数

139

平均評点

82.4(760人)

観たひと

995

観たいひと

44

(C)2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 (C)2013 石塚真一/小学館

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アニメーション / 青春
製作国 日本
製作年 2023
公開年月日 2023/2/17
上映時間 120分
製作会社 映画「BLUE GIANT」製作委員会(アニメーション制作:NUT)
配給 東宝映像事業部
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット デジタル
メディアタイプ ビデオ 他
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督立川譲 
ライブディレクションシュウ浩嵩 
木村智 
廣瀬清志 
立川譲 
脚本NUMBER 8 
原作石塚真一
(「BLUE GIANT」(⼩学館「ビッグコミック」連載))
キャラクターデザイン高橋裕一 
総作画監督高橋裕一 
プロップデザイン牧孝雄 
横山なつき 
撮影監督東郷香澄 
美術監督平柳悟 
音楽上原ひろみ 
編集廣瀬清志 
演奏馬場智章
((サックス))
上原ひろみ
((ピアノ))
石若駿
((ドラム))
3DCGIディレクター高橋将人 
メインアニメーター小丸敏之 
牧孝雄 
色彩設計堀川佳典 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演(声)山田裕貴 宮本大
間宮祥太朗 沢辺雪祈
岡山天音 玉田俊二

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャズを題材にした石塚真一の人気コミックをアニメーション映画化。世界一のジャズプレーヤーを目指してテナーサックスに打ち込む宮本大は、高校卒業を機に上京。凄腕ピアニストの沢辺雪祈、ドラムを始めた同級生の玉田俊二とバンド“JASS”を結成する。声の出演は「夜、鳥たちが啼く」の山田裕貴、「東京リベンジャーズ」の間宮祥太朗、「キングダム2 遥かなる大地へ」の岡山天音。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャズに魅了され、“世界一のジャズプレーヤーになる!”と、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大(声:山田裕貴)は、雨の日も風の日も毎日、たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。卒業を機に、ジャズに打ち込むために上京。高校の同級生・玉田俊二(声:岡山天音)のアパートに転がり込んだ大はある日、訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(声:間宮祥太朗)と出会う。聴く者を圧倒するサックスに胸を打たれた雪祈が大の誘いに乗ると、大の熱に感化されてドラムを始めた玉田も加わり、3人でバンド“JASS”を結成する。楽譜も読めず、ジャズの知識もなかったが、ひたすら全力でサックスを吹いてきた大。幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈。初心者の玉田。トリオの目標は、10代で日本最高のジャズクラブ“So Blue”に出演し、日本のジャズシーンを変えること。無謀とも思える目標に、必死に挑みながら成長していく “JASS”は、次第に注目を集めるようになる。“So Blue”出演に可能性が見え始め、目まぐるしい躍進がこのまま続くかと思ったある日、思いもよらない出来事が起こり……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2023年3月上旬号

戯画日誌:第185回 すべてのジャンルは技術的にも密接に絡み合っている

2023年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号

UPCOMING 新作紹介:「BLUE GIANT」

2025/04/11

2025/04/14

80点

その他/会社の映画同好会 
字幕


強さか勝利か、それとも・・・

ネタバレ

二度目の鑑賞。細かいシーンの演出に注目。映画の冒頭から黒い猫がよぎる。東京に出てきた宮本大の近くに再び黒猫がよぎり足跡を残し去ってゆく。雪祈の”あの”シーンのあと、タクシーの前をよぎる黒猫。いずれも黒い猫であることから、この猫が予兆的に使われ、見る側に小さな不安をもたらす。

宮本大が”強さ”を意識することと、雪祈が”勝利”を意識すること、そして玉田が求める”仲間”というバランスがJASSを存続させ崩壊に導く。そもそもジャズは何でもあり。特にライブはアドリブとアドリブのぶつかり合い。そのことをこの映画はくっきりと明らかにする。強さか勝利か。この対立は普遍的だ。勝つためだけのテクニックにとらわれない本当の強さを求める宮本大の強い意思は、ありとあらゆる局面で考えさせられるものだ。

最後に怪我した雪祈が「わかってるな」と大に言い放つシーンの痛み。それを受けて一瞬心を揺らしながら、新たな決意とともに雪祈が示すJASSの解散を受け入れる大。SO BLUEで最後の演奏が行われるこのシーンに宮本大の寛容さとスケールの大きさを語らせる。素晴らしいシーンだ。

雪祈が子どもの頃一緒にピアノの練習をした女の子もここに来ている。夜逃げした家族とともに姿を消した少女もまたJASSの最後の演奏を受け入れる。涙なくしては語れない感動的なシーン。

音楽を扱う映画の魅力が伝わる素晴らしい映画だった。カメラワークも素晴らしい。時々使われる逆ズームもうまいと思う。

2023/02/24

2025/03/25

100点

映画館/宮城県/TOHOシネマズ仙台 


超良かった!
セッションから狂気を引いて友情プラスしたら多分これになる

ブルージャイアントって熱すぎて青いってことなのか…!知らなかった
やっぱりジャズミュージックはすごい熱いし、見てて楽しめるから映画との相性いいね
これを見た人はセッション→バビロンと見てってほしい

2025/02/08

2025/02/08

81点

映画館/京都府/京都文化博物館映像ホール 


京都国際学生映画祭で

京都国際学生映画祭の審査員立川譲監督作品であるこの映画は、漫画原作でありアニュメーションでないと描けない作品である。東京スカイツリー沿いに住んでいた私に懐かしく思い風景があり、何より50年前に京都太秦大映や松竹京都映画で一時期を過ごした気持ちがよみがってきた作品であった。

2025/01/22

2025/01/22

78点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


ブルーノートを踏み台にして

正直に言ってジャズは殆どわかりません。一度ジャズの人たちとセッションをする機会を得ましたがペンタトニック一辺倒の生粋のメタル・ギタリストである私は未知のコード進行に全く付いていけなかった苦い記憶があります。

楽器は極論すれば才能に尽きると思うので、主人公がサックスの天才設定はズルい気もします。しかし世界一のジャズ・プレイヤーになることを前提としたポジティブな言動には素直に感動しました。梶原一騎原作漫画のような男臭いキャラクターのアニメ映画も久しぶりに観た気がします。

原作にある恋愛エピソードを割愛した潔さは評価したいです。ただ、演奏シーンに挿入されるCG映像は逆効果だったのではないでしょうか。個人的には『セッション』の向こうを張ってガチに実写で勝負して欲しかったところです。

訃報が届いたジョン・サイクスを偲び今夜はホワイトスネイクを聴きながら眠りにつく予定でしたが所有CDの中でかろうじてジャズに分類されるであろうアラン・ホールズワースかリターン・トゥ・フォーエバーにしようと思います。

2024/11/09

2024/11/10

80点

その他/試写会 


心揺さぶる音

アニメは得意ではない
しかしこれは実写は不可能である
真のジャズ奏者が演奏しているから心揺さぶられるのだ
アニメーションとしっかり音がマッチしており、主人公の大がサックスを披露するところから心打たれた
主人公は魅力的でまさに天才を思わせ、二人の仲間のキャラもいい
余計なエピソードがなく、彼らの心情と同じく真っ直ぐにストーリーは展開し、最後には感動を呼ぶフィナーレが待っていた
大の言う通りジャズは激しく心を揺さぶられる音楽だ

2024/10/29

2024/10/30

83点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 


青春讃歌

ジャズには造詣はないのですが、彼ら3人が繰り広げるドラマに、見入ってしまいます。友情があり、努力があり、勝利があります。まっすぐな勢いに好感が持てます。

 後からバンドに参加する玉田に、声をかける老人がいます。だんだん上手くなっている。たまらないひとことです。

 天才ピアニストの沢辺が、ソーブルーの支配人にボロかす言われます。小手先の演奏だ。やけくそにならず、そのアドバイスを受け入れる潔さが素晴らしい。

 サックスの宮本大は、ジャズは個人でやるものでメンバーは入れ代わると徹底しています。仲間であっても、妥協しない姿は理想的です。

 そして、この作品の最大の特徴は、青春物でありながら色恋沙汰が一切なく、彼らがいかに音楽に打ち込んでいるか、ということを感じました。