正直に言ってジャズは殆どわかりません。一度ジャズの人たちとセッションをする機会を得ましたがペンタトニック一辺倒の生粋のメタル・ギタリストである私は未知のコード進行に全く付いていけなかった苦い記憶があります。
楽器は極論すれば才能に尽きると思うので、主人公がサックスの天才設定はズルい気もします。しかし世界一のジャズ・プレイヤーになることを前提としたポジティブな言動には素直に感動しました。梶原一騎原作漫画のような男臭いキャラクターのアニメ映画も久しぶりに観た気がします。
原作にある恋愛エピソードを割愛した潔さは評価したいです。ただ、演奏シーンに挿入されるCG映像は逆効果だったのではないでしょうか。個人的には『セッション』の向こうを張ってガチに実写で勝負して欲しかったところです。
訃報が届いたジョン・サイクスを偲び今夜はホワイトスネイクを聴きながら眠りにつく予定でしたが所有CDの中でかろうじてジャズに分類されるであろうアラン・ホールズワースかリターン・トゥ・フォーエバーにしようと思います。