メリー・ポピンズ

めりーぽぴんず|Mary Poppins|Mary Poppins

メリー・ポピンズ

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レビューの数

102

平均評点

76.8(663人)

観たひと

1132

観たいひと

77

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ミュージカル / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1964
公開年月日 1965/12/10
上映時間 139分
製作会社 ウォルト・ディズニー映画
配給 ウォルト・ディズニー・プロ
レイティング 一般映画
カラー カラー/スタンダード
アスペクト比 ヨーロピアン・ビスタ(1:1.66)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ステレオ

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督ロバート・スティーヴンソン 
監修P・L・トラバース 
アニメーション監督ハミルトン・S・ラスク 
脚本ビル・ウォルシュ 
ドン・ダグラディ 
原作P・L・トラバース 
製作ウォルト・ディズニー 
共同製作ビル・ウォルシュ 
撮影エドワード・コールマン 
美術キャロル・クラーク 
ウィリアム・タントク 
背景アル・デンプスター 
ドン・グリフィス 
アート・リレイ 
ビル・レイン 
セットエミール・クーリ 
ハル・ガウスマン 
音楽リチャード・M・シャーマン 
ロバート・B・シャーマン 
音響効果ロバート・O・クック 
編集コットン・ウォーバートン 
衣装デザイントニー・ウォルトン 
チャック・キーン 
ガートルード・ケイシー 
衣裳ビル・トーマス 
メイクパット・マクナリー 
ヘアメイクラ・ルー・マトゥロン 
音声編集ディーン・トーマス 
編曲アーウィン・コスタル 
音楽編集イヴリン・ケネディ 
特殊効果ピーター・エレンショー 
ユースタス・ライセット 
ロバート・A・マッティ 
特殊撮影ボブ・ブロートン 
アート・クルイックシャンク 
振り付けマーク・ブロウ 
ディ・ディ・ウッド 
振付けナット・ファーバー 
アニメーターマクラーレン・スチュワート 
ミルト・カール 
オリー・ジョンストン 
ジョン・ラウンズベリー 
ハル・アンブロ 
フランク・トーマス 
ウォード・キンボール 
エリック・ラーソン 
クリフ・ノードバーグ 
ジャック・ボイド 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

イギリスの女流作家P・L・トラヴァースが1934年に「メリー・ポピンズ」を生んで以来、ショウ・ビジネスのプロデューサーたちは権利の獲得にひしめいたという。脚色はビル・ウォルシュとドン・ダグラディらディズニーのトップ・ライターが担当、撮影はエドワード・コールマンによる。音楽は、リチャード・M、及び「夏の魔術」のロバート・B・シャーマン兄弟による歌曲と、アカデミー賞受賞の音楽監督アーウィン・コスタルによる編曲と指揮。コスチュームおよびデザイン顧問はトニー・ウォルトン、振付はマーク・ブロウ、ディ・ディ・ウッド夫妻、漫画監督はハミルトン・S・ラスク、漫画美術監督はマックラレン・スチュアートらがそれぞれ担当した。出演は「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュース、「バイ・バイ・バーディー」のディック・ヴァン・ダイク、「トム・ジョーンズの華麗な冒険」のデイヴィッド・トムリンソン、ほかにグリニス・ジョンズ、ハーミオン・バッデリー、カレン・ドートリス(子役)マシュウ・ガーバー(同)、エルザ・ランチェスター、エド・ウィンほか。製作はウォルト・ディズニー、製作補佐はビル・ウォルシュ。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1910年。ロンドンでも美しい桜通りに住むバンクス氏(デイヴィッド・トムリンソン)は銀行家で気むづかし屋。奥さん(グリンス・ジョーンズ)も婦人参政権運動に夢中で子供は放りっぱなし。乳母任せの子供たちは腕白ざかりで一向に乳母が居つかない。ある日、子供たちは自分の夢にぴったりの、優しくて、美しい、親切で若い乳母の条件を書いて父親に見せたが父は紙片をストーブに放りこんでしまった。それは煙突から空高く飛んでいった。翌朝、パラソルを開いた若い女性がフワフワ空からやってきた。子供の書いた紙片を持って。メリー・ポピンズ(ジュリー・アンドリュース)である。自分勝手に子供部屋へ行き、指を鳴らすと魔法のように散らかったものが片づき、不思議な鞄からは何でも出すのだ。日課の散歩のときなど大道芸人バート(ディック・V・ダイク)の描く絵の中にさえ入って行け、遊ぶことさえできる。彼女がやって来てからは家中が朗らかになり、歌まで歌いだしたのがバンクス氏は不思議でたまらない。子供の躾に厳格なバンクス氏は子供たちに倹約を教えようと預金させようとした。銀行の老頭取が無理に預金をさせようとしたので、子供は思わず「私のお金を返して!」と大声をだした。それを聞いた預金者たちは銀行が危ないのではないかと勘違い、あわてて払いもどしに殺到、大混乱になった。逃げだした子供は途中で煙突掃除夫姿のバートに出会った。煙突だらけの屋上に上ると、煙突の中からメリー・ポピンズが現れ、あちこちから煙突掃除夫が飛んできて、皆で踊りつづけた。その夜、バンクス氏は銀行から呼び出しをうけて重役から叱りとばされたが、メリー・ポピンズのことが目に浮び、まったく気にならない。翌朝、陽気になったバンクス氏は一家揃ってタコあげにでかけた。一家の楽しそうな姿を見てメリー・ポビンズは風に乗って空に舞い上がった。公園では銀行の重役までがタコ上げにきょうじている。重役たちはバンクス氏を重役にすることを決めみんなで楽しんでいたのだ。メリー・ポピンズはきっとこれからまたどこかへ幸せをまきに行くのだろう。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2013年5月下旬号

新・午前十時の映画祭デジタルで甦る永遠の名作:「サイコ」「メリー・ポピンズ」

2005年1月下旬号

DVDコレクションスペシャル:「メリーポピンズ」

1966年1月下旬正月号

外国映画批評:メリー・ポピンズ

1965年12月下旬号

特集批評 メリー・ポピンズ:その永遠の楽しさの根源

特集批評 メリー・ポピンズ:華麗な特殊技術を推理する

外国映画紹介:メリー・ポピンズ

1965年12月上旬号

新作グラビア:メリー・ポピンズ

2022/06/17

2022/06/17

70点

レンタル/愛媛県/ゲオ/ゲオ今治鳥生店/DVD 
字幕


中年オヤジの心の解放

ものすごくローカルな話だが、この映画を聞くといつも思い出すことがある。地元のおじさんが、メリーポピンズの真似をして黒の雨傘をさして鉄道の橋梁から飛び降りて大けがをした。冗談みたいな話だが、本当にあったことだ。だが、いつ思い出しても笑ってしまう。それぐらい、この映画は当時の人たちを魅了した作品であり、ディズニーを代表する作品であるのは言うまでもない。
しかし、改めて見てみるとかなり話が支離滅裂なところが多く感じられる。だが、これをウォルト・ディズニー個人の物語として見てみると、なかなか面白いメッセージが込められていて興味深い。仕事に追われて、子供の相手をすることができなかったウォルトが子供たちに向けた懺悔のような作りに見えてくることであろう。実際、ウォルトが自身の子供たちのために作ると約束した作品だったが、結局伸びに伸びて子供たちが大人になった後に作られた。作中後半のお父さんの悩みは、ウォルト自身の悩みでもあったわけである。そう思って観直してみると、この作品の狂気じみた世界観も愛おしいものに見えることであろう。

2022/05/03

2022/05/09

80点

VOD/Disney THEATER 
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「世界の映画史に、さん然と輝く‥最高傑作ミュージカル!」

有名すぎる作品だが初見。
有名なだけあって面白いのは当然なのだが139分という尺を考えると大人向けか。
100〜120分くらいで子供でも観やすい尺であればいうことない。
「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」はテンション上がる。

2021/03/17

2021/03/17

58点

VOD/Disney THEATER/レンタル/PC 


合成技術など工夫を凝らした演出はかなり拙いけど、逆にファンタジックな雰囲気も醸し出されてこれはこれで面白い。
ただテンポが悪くて結構辛かった。
メリー・ポピンズはもっとニコニコしてるのかと思ったら割と厳しい。でも原作はもっとツンツンしてるそうなので、乳母ってそういう感じなのかな?友人のバートがとても良い。
義足のスミスのジョークがイマイチ分からず調べてしまいました…。

2018/07/24

2020/09/06

68点

映画館/愛知県/ミッドランドシネマ名古屋空港 
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可もなく不可もなく

酷暑による寝不足もあり鑑賞中まあまあ寝てしまった。まあ正直言ってさほど面白くなかったし。映画初主演のジュリーアンドリュースについてはピッタシはまり役だなーと思ったが、引き込まれるようなストーリー、世界観ではなかった。音楽やダンスも特に刺さるわけでもなく。当時は画期的だったであろう実写とアニメの合成は、仕方がないのだけど、今では別にという感じ。可もなく不可もない映画。

2019/02/03

2020/07/31

75点

選択しない 
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メリーポピンズ リターンズに備えて何度目かの鑑賞。
いやー楽しい。背筋がピンと伸び美しい姿勢にうっとりしちゃう。見た直後から翌日にかけては姿勢良くなってた気がする笑
求人に応募してきた家政婦さんたちが飛ばされるところで一気に掴まれる笑
歌がいいよなー、ジェーン&マイケルの素朴なお顔立ちが愛らしいよなー、煙突掃除屋さん大集合のシーン楽しいなー、総じて最高です。
銀行での2ペンスのシーンは子供の気持ち考えない大人怖いと思った。

2020/04/10

90点

購入/ブルーレイ 
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スプーン一杯の砂糖があれば

実写とアニメーションの融合が有名なミュージカル作品だが、冒頭の上空からのロンドンの眺めが一番美しかった。
雲の上に座るメリーポピンズのアニメーションから実写へのアップ、ロンドンの町を歩く人々のアニメーションからバートが踊る実写のシーンへの切り替えは見事だった。
「お砂糖ひとさじで」「チムチムチェリー」など名曲だらけで、観ていて本当に楽しくなる作品だ。
子供向けの作風かと思えば、色々と風刺も効いていて、本当の幸せとは何かを考えさせられる内容でもある。
バンクス家の父親は厳格な銀行員、母親は女性参政権を勝ち取るための活動家で、二人の子供ジェーンとマイケルの世話は乳母に任せっきりだ。
二人とも絶妙に可愛くないのが、かえって親しみを感じる。子供達の願いを叶えるために空からフワフワと降りてきたのは、風変わりなメリーポピンズ。
戸惑うバンクス氏に考える隙を与えずに、乳母として颯爽と子供達の部屋へ向かう姿はとても気持ちいい。
彼女は子供達に見方を変えれば、どんなことでも楽しくできると、歌と魔法で彼らの心をつかんでいく。
子供達に人生の豊かさを教えるのはメリーポピンズと、ある時は大道芸人のようで、ある時は歩道に絵を描くアーティスト、ある時は煙突掃除人のバートだ。
その日暮らしの気楽な人生だが、何者にも縛られない自由な生き方が、お金だとか地位では人の幸せは測れないということを教えてくれる。
絵の中に入って、メリーゴーランドで競馬をしたり、ペンギンと踊るシーンはいつまでも観ていたいと思えるほど素晴らしい。改めてディズニーアニメのクオリティの高さを感じさせられる。
煙突掃除人達のダンスもとてもダイナミックで見応えがある。銀行員に比べれば、社会的な地位は高くない彼らだが、例えばバンクス氏のように自分の感情を殺してまで銀行のために尽くす人間よりはずっと心は豊かで生命力に溢れている。
銀行の重役の間抜けな姿が、拝金主義に対する皮肉とも取れておかしかった。
メリーポピンズ役のジュリー・アンドリュースは歌が上手いのは当然のことながら、表情がとても豊かでチャーミングなところが役にばっちりはまっていた。
そして、バート役のディック・バン・ダイクの明るい笑顔がこの作品を支えていた。彼も表情がとても豊か。銀行の頭取と二役を演じているが、あまりにもキャラクターが違いすぎて面白かった。