とにかく走る!ひたすら走る!フランシスに立ち止まるという言葉はないのでは、と思えるくらいに走りまくる。その反面、精神的には大人になり切れず、行動とは裏腹にどこかで立ち止まったまま。が、そんなフランシスの要素は誰もが少なからず持っているもので、少し身につまされる思いがした。現に、昔は大人だと思った年齢に余裕で達したけれど、自分がどう変わったのかは分からない。むしろ、何も変わっていないようにも思える。それでも世間はどんどん変わっていって、ふと自分だけが取り残されたような錯覚に陥ったり…、とそんな感傷的な気持ちを抱かされた。最終的に、はみ出してばかりいたフランシスが枠に納めることを学ぶ。そこに至るまでの過程にはホロ苦さも感じるけれど、彼女の成長は何かを無くしたのではなく、彼女らしく応用しただけのこと。きっとフランシスは今日も全力で街を走っているはず。ハ!