麗しのサブリナと似た様な展開だなぁと思ったら、監督・脚本共に同じくビリー・ワイルダーさん。 監督のその他の作品は未鑑賞ですが「お熱いのがお好き」のタイトルは存じておりますし「アパートの鍵貸します」はストックが有りました。
物語はサブリナ同様に若い女性が初老の大金持ちに熱を上げ結ばれると言うもの。 女癖の悪い親子ほど年の離れた爺様に娘を奪われて、笑顔で見送る父親という展開が信じられないのですが、その父親役のモーリス・シュバリエさんが公開時70歳間近と言う事で、父親と言う設定に違和感を感じました。 父親より祖父の方が良かったんじゃないかと思います。 加えて美しきオードリー・ヘプバーンさんもアラサーと成っており、流石に女学生は無いだろうとも思いました。
また、サウナに楽器を持ち込んでの演奏って、コメディとは言え無しでしょう。 バイオリンもヴィオラもツィンバロンも皆弦楽器ですよ。 引いている内に調弦が狂ってしまいますし、ネックも曲がってしまいます。
それとホテルの14号室の隣の部屋の犬とご婦人。 今の時代なら虐待だと槍玉に上がりそうですが、それは兎も角、数か月後にフラナガンがチェックインした筈なのに、まだそこに居ると言う事は、ズーッと居たと言う事だと思いますが、その理由が解りません。 それに自分なら夜な夜な隣で大演奏されたら部屋を替えて貰います。
まぁ、タイトルも何ですが、自分が生まれる前のコメディなんで、世界観がチョッと理解できていませんが、人気女優を壁伝いに歩かせたり、走り出した列車に引っ張り上げたり、驚きは有りました。
麗しのサブリナでも感じた事ですが、吹き替え版の池田昌子さんが時よりと言うか、早口になると黒柳徹子さんに成ってしまって、豪覚めと言うか引けてしまうので、字幕版を強くお勧めします。