蒼乃桔梗59歳、初めての『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』
今日は睡眠障害で欠勤した。頭がボーッとして気分が沈む。こんな夜に相応しい上がる映画はないものか…と探し回りたどり着いたのが今さらではあるが名作の誉れ高い本作だった。
期待値は相応に高かったのものの率直に言って子供騙しに思えるパートが少なからず目についた。特に未来へ行く前半は乗れなかった。妻は「2025年に観ている時点で駄目なのでは」と言う。しかし、過去へ戻る後半になり世評の高さの意味を知ることになる。前作とシンクロさせるアイディアは秀逸であり今観ても新しさを感じさせてくれた。
前作のレビューを見返すと「スピルバーグ版『素晴らしき哉、人生!』」と絶賛していたので不満の原因は古さではないのだろう。ディテールまで覚えていないため確信は持てないが、前作のように“古典”を下敷きにしていると普遍性を維持できるのに対して、その時代(この場合は1989年ですね)最新のエンタメ要素を取り込んでしまうと陳腐化は避けられないのかもしれない。何れにせよ不思議な映画体験に困惑することしきりである。