スタンド・バイ・ミー

すたんどばいみー|Stand by Me|Stand by Me

スタンド・バイ・ミー

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レビューの数

181

平均評点

80.3(1830人)

観たひと

3104

観たいひと

128

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1986
公開年月日 1987/4/18
上映時間 89分
製作会社 アクト・プロ作品
配給 コロムビア映画
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

森の奥にあるという事故死体を見に出かけた4人の少年たちの小さな冒険旅行を通して、少年期の特異な友情、そして訣別の姿をノスタルジックに描く。製作はアンドリュー・シェインマン、ブルース・A・エヴァンス、レイノルド・ギデオン、スティーブン・キング原作の『死体』をレイノルド・ギデオンとブルース・A・エヴァンスが脚色。監督は「シュア・シング」のロブ・ライナー、撮影はトーマス・デル・ルース、美術はデニス・ワシントン、音楽はジャック・ニッチェ、編集はロバート・レイトンが担当。出演はウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス、コリー・フェルドマン、そしてリチャード・ドレイファスが特別出演。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

作家ゴーディ・ラチャンス(リチャード・ドレイファス)が、遠い過去の日を思い起こすきっかけになったのは、ある新聞記事に目を止めたことだった。“弁護士クリス・チャンバース刺殺される”――。オレゴン州キャッスルロックは人口1200あまりの小さな町。12歳のゴーディ(ウィル・ウィートン)は、文章を書くことに才能の片りんをのぞかせる感受性豊かな少年だった。彼には春に小学校を卒業以来、いつも一緒の3人の仲間がいた。リーダー格のクリス(リヴァー・フェニックス)、大きなメガネをかけたテディ(コリー・フェルドマン)、ちょっとスローなバーン(ジェリー・オコネル)。性格も個性も違う4人だが、木の上に組み立てた小屋の中に集まってはタバコを喫ったり、ワイ談をしたり、少年期特有の仲間意識で結ばれていた。が、そんな彼らもそれぞれ家庭の問題をかかえている。ゴーディは、出来のよかった兄(ジョン・キューザック)の事故死以来、両親がショックで立ち直らず、彼を邪剣にしており、クリスは、アル中の父、グレた兄という家庭環境の中で将来に不安を感じ、またテディは、ノルマンジー作戦の英雄だったが今は精神を病んでしまっている父へ屈折した想いを抱いている。ある日、バーンが耳よりの情報を持ってきた。ここ数日、行方不明になって話題となっている少年が、30キロ先の森の奥で列車にはねられ、その死体が野ざらしになっているというのだ。バーンはそれを、彼やクリスの兄たちがメンバーとなっている、エース(キーファー・サザーランド)をボスとする不良グループの会話から盗み聞きしたのだ。死体を発見したら町の英雄になれる!キャッスルロックという小さな世界しか知らなかった少年たちにとって、それは初めて体験する大冒険だった。テディが走ってくる列車の前に立ちはだかろうとしたり、鉄橋を渡ってる時に列車に追いかけられたり、また、沼でヒル攻めにあったり、この旅は少年たちにとって度胸だめしの性格を帯びていた。野宿の夜、交代でクリスが持ってきた拳銃を手に見張りをする。クリスはゴーディと2人きりになった時、自分の将来に希望はないが、ゴーディのものを書く才能を何とか守ってみせると優しく語りかける。翌日、4人はついに死体を見つけた。だが、そこヘエースたち不良グループが死体を横取りしようと現われた。テディとバーンは逃げ出すが、クリスは毅然とした態度で立ち向かった。怒ったエースはナイフでクリスを刺そうとした瞬間、ゴーディが拳銃をエースに突きつけた。少年たちの気迫に押されてエースたちは退散した。冒険は終わった。4人はそれぞれ帰路につく……。以来、バーンとテディは徐々に仲間から離れていくようになった。その後、クリスは一念発起して弁護士になり、ゴーディは作家になったのだった――。今、ゴーディはあの時のような友だちを2度と持つことはなかった、と思い出にひたるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2010年4月上旬号

午前十時の映画祭:「スタンド・バイ・ミー」「エデンの東」「ウエスト・サイド物語」

1987年7月上旬号

外国映画紹介:スタンド・バイ・ミー

1987年5月上旬号

外国映画批評:スタンド・バイ・ミー

1987年4月上旬号

グラビア:スタンド・バイ・ミー

特集 スタンド・バイ・ミー:評論

特集 スタンド・バイ・ミー:プロダクション・ノート

特集 スタンド・バイ・ミー:S・キングと映画化作品

1987年3月上旬号

試写室:スタンド・バイ・ミー

2024/11/04

2024/11/04

90点

その他/東京国際映画祭の屋外上映 
字幕


鹿の意味

ネタバレ

冒頭で、親友のクリス(リバー・フェニックス)が死んだことが新聞記事になっている。それを読んで呆然となる大人になった主人公のゴードン(リチャード・ドレイファス)。何度も見た映画だが、見直すとこのドラマが実に巧妙な仕組みの中で計算し尽くされた作品であることがわかる。この冒頭のシーンは、ゴードンが誰にも話さなかったという、旅の途中ひとりで鹿と遭遇したシーンに呼応しているようだ。クリスから「困ったら俺達のことを書け」と言われ、ずっと口にしなかった思い出を小説にすることと、鹿と出会ったことを沈黙することは同じなのだ。言葉や文字にすることで価値は半減する。本当の思い出は個人の内側にあって誰もほかの者が覗き込むことはできない。にもかかわらずどうしてこのドラマを文字と映像にする必要があったのか。

ロバート・レッドフォード監督の「普通の人々」が1980年に公開され、スティーブン・キングの原作が1982年、そしてこの映画が1986年である。描かれた時代は1960年代だが、これらの作品が公開された時代こそ、のちの時代に強く問題を残す新自由主義が解き放たれた時代。ロナルド・レーガン政権の頃だ。

小さな貧しい街で暮らす少年たちのそれぞれに言葉にできない問題を抱えている。メガネのテディは尊敬する父親から受けた虐待。クリスが教師に給食費をネコババされた悲劇。そして何より主人公が兄の死によって父親から期待されない悲劇。こうしたことは、この時代とアメリカに存在する家父長制や偏見などが絡まり合う。

こうした背景を想像することで、かつて見た映画の思い出がより深く広く感じられる気がする。この映画は、アメリカそのものを示すドラマなのだ。

2024/08/28

2024/09/28

83点

購入/DVD 
字幕


良い映画

友情は素晴らしい

2024/09/21

85点

選択しない 


観る前にサントラ盤を買った作品

初公開前に観に行く前にサントラ盤LPレコードを買った作品。『スタンド・バイ・ミー』や『ロリポップ』等オールディーズの名曲が多数入っており、映画館ではどの場面にどの曲を使っているのか確認するのが楽しかった。
 ドラマは12歳の頃の友人だったクリスが殺された事を新聞で知った小説家リチャード・ドレイファスが回想しつつ描いた少年たちの冒険譚である事がミソ。素晴らしい青春映画なのは間違いないが、友人の死をも小説にして生活の糧にしてしまう彼はもうあの頃の彼ではない。しかし、その反面で小説にする事で友人は美化した世界で生き続ける。

2024/09/13

2024/09/13

70点

その他/図書館レンタル 


若い頃に見ておくべきだった

せめて40歳になる前に観ておけば、胸キュンだったかも。原作を読んだばかりなので、こんな風に映像化したのかと感嘆。アメリカの田舎町はこんな感じなのか。いかにもプアホワイトの町(有色人種は出て来ない)。

2024/05/10

2024/05/10

73点

VOD/NETFLIX/レンタル/テレビ 
吹替


久しぶりに見たが、終始子供のたわいない話なのだが、父親が死んだ兄の方を愛していて自分は憎まれていると感じるとか、他人に父親のことを気狂い扱いされてキレたりとか、教師に利用されて泥棒扱いされて傷つくとか、大人でも共感できるエピソードがしっかり入っているのが感心する。
その間にも、汽車に追いかけられたり、パイ食い競争の物語や、ヒルに襲われたりと飽きさせない。
最後の「あの12歳の時の友人以上の友人には2度と出会えない」の一文にはやはりグッとくる。

2023/11/09

2023/11/09

55点

テレビ/有料放送 
字幕


過去を語れるのは勝利者だけの特権

生きてなければ振り返ることは出来ない。