八日目の蝉

ようかめのせみ|----|----

八日目の蝉

amazon
レビューの数

174

平均評点

77.2(1283人)

観たひと

2078

観たいひと

115

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 日本
製作年 2011
公開年月日 2011/4/29
上映時間 147分
製作会社 「八日目の蝉」製作委員会(日活=松竹=アミューズソフトエンタテインメント=博報堂DYメディアパートナーズ=ソニー・ミュージック)
配給 松竹
レイティング 不明
カラー
アスペクト比 不明
上映フォーマット 不明
メディアタイプ 不明
音声 不明

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督成島出 
脚本奥寺佐渡子 
原作角田光代
(「八日目の蝉」(中公文庫))
製作総指揮佐藤直樹 
企画石田雄治 
関根真吾 
製作有重陽一 
吉田直子 
池田史嗣 
武石宏登 
製作代表野田助嗣 
撮影藤澤順一 
美術松本知恵 
音楽安川午朗 
主題歌中島美嘉
(「Dear」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ))
録音藤本賢一 
照明金沢正夫 
編集三條知生 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演井上真央 秋山恵理菜=薫
永作博美 野々宮希和子
小池栄子 安藤千草
森口瑤子 秋山恵津子
田中哲司 秋山丈博
市川実和子 沢田久美(エステル)
平田満 沢田雄三
劇団ひとり 岸田
余貴美子 エンゼル
田中泯 
風吹ジュン 沢田昌江
渡邉このみ 秋山恵理菜=薫(少女時代)
吉本菜穂子 
相築あきこ 
別府あゆみ 
安藤玉恵 
安澤千草 
ぼくもとさきこ 
畠山彩奈 
井上肇 
宮田早苗 
徳井優 
広澤草 
野中隆光 
管勇毅 
荒谷清水 
日向とめ吉 
瀬木一将 
吉田羊 
日比大介 

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

角田光代原作の同名小説を映画化したヒューマン・サスペンス。誘拐された少女と犯人の女との逃亡劇、その後の運命を描く。監督は「孤高のメス」の成島出。出演は「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」の井上真央、「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」の永作博美、「乱暴と待機」の小池栄子、「僕の初恋をキミに捧ぐ」の森口瑤子、「白夜行」の田中哲司。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1995年10月東京地裁。秋山丈博(田中哲司)、恵津子(森口瑤子)夫婦の間に生まれた生後6カ月の恵理菜を誘拐、4年間逃亡した野々宮希和子(永作博美)への論告求刑が告げられた後、希和子は静かにこう述べた。「四年間、子育ての喜びを味わわせてもらったことを感謝します」と……。会社の上司で妻帯者の丈博を愛した希和子は彼の子供を身ごもるが、産むことは叶えられなかった。そんな時、丈博から恵津子との子供のこと知らされた希和子は、夫婦の留守宅に忍び込み、赤ん坊を抱かかえて雨の中を飛び出す。希和子は子供を薫と名づけ、各地を転々としながら、流れ着いた小豆島でひと時の安らぎを得る。楽園のようなこの地で、薫に様々な美しいものを見せたいと願う希和子だったが、捜査の手は迫り、福田港のフェリー乗り場で4年間の逃避行は終わりを迎えた……。秋山恵理菜(井上真央)は21歳の大学生となった。4歳で初めて実の両親に会い、私たちこそが正真正銘の家族だ、と言われても実感が持てなかった。世間からはいわれのないない中傷を受け、無神経に事件が書きたてられる中、家族は疲弊していった。誘拐した希和子を憎むことで自分を殺し、誰にも心を開かないまま、恵理菜は家を出て一人暮らしを始める。そんな中、岸田孝史(劇団ひとり)に出会い、好きになった。だがある日、自分が妊娠していることに気づいた恵理菜の心は揺れる。岸田は家庭のある男だった。そんな頃、恵理菜のバイト先にルポライターの安藤千草(小池栄子)が訪ねてくる。千草はあの誘拐事件を本にしたいという。恵理菜を度々訪れ、親しげに生活に立ち入ってくる千草。だが、恵理菜は放っておいて欲しいと思いながらも、なぜか千草を拒絶することが出来なかった。千草に励まされながら、恵理菜は今までの人生を確認するように、希和子との逃亡生活を辿る旅に出る。そして最終地、小豆島に降り立った時、恵理菜は記憶の底にあったある事実を思い出す……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2011年11月上旬号

MOVIE at HOME お家でDVD & Blu-Layを:DVDコレクション 『八日目の蝉』

2011年5月下旬号

REVIEW 日本映画&外国映画 公開作24作品、72本の批評:「八日目の蝉」

2011年5月上旬号

「八日目の蝉」:成島出[監督]インタビュー

「八日目の蝉」:作品評

UPCOMING 新作紹介:「八日目の蝉」

2025/03/21

2025/03/21

79点

その他/BSプレミアム録画 


母子関係

  希和子(永作博美)が、自分の子供を中絶し、その代わりに、不倫相手の子(渡邉このみ)を誘拐して育てた4年間は、犯罪だけれども、至福の時だったと思う。この母子のような二人の関係は、出来過ぎと思うけど、かなり良く、しかも小豆島の映像も衣装のコーディネートも本当に美しかった。自分の本当の子供ではないけれども、幼少期の母と子供の関係は、その後の子供の人生に影響するだろうと思う。

 だから、希和子に育てられた恵理菜(井上真央)は、人との関係が上手く作れないけれども、希和子を憎むようさせられていたのが、逆に希和子に愛情を掛けられていたことが分かって、やっと前に進むことが出来るようになったのだろう。

 一方、実の母親の恵津子(森口瑤子)は、子供を奪われたトラウマがあって、精神的に病んだのだろうけれども、この事件の発端なのに、不倫した夫(田中哲司)と続けて暮らして居るのがおかしい。また、戻ってきた希和子に当たり過ぎるのは、もともと彼女が精神的にもろく、子供が誘拐されなくとも、子育てが破綻していくようで、かなり矛盾した人物だと思った。

 希和子の永作博美が、薫(恵理菜)とのやり取りや、捕まる時の表情もかなり素晴らしく、この映画の中では一番良かった。恵津子の森口瑶子は不自然さが際立って残念だった。

 再鑑賞。何回か観たい映画。

2025/02/15

2025/02/15

80点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


原作を先に読んでいたので、最初観た時は映画が面白く見られるか多少不安はあったが、良い意味での期待外れというか、予想以上に良く出来た映画と思ったが、久しぶりに観直してもその印象は変わらなかった。
小説の前半部分は成長した恵理菜/薫の回想シーンという形式で語られるが、現在との対比も含めコンパクトに纏めていながら、原作の深みを失わない構成は見事。永作博美は上手い女優だと思っていたが、本作でも多くの映画祭で主演女優賞を総なめしただけのことはある。井上真央や小池栄子も見事な演技だ。

2010年代

2024/12/14

90点

選択しない 


どっかで見た

2024/11/12

2024/11/12

-点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


4103(ヨイオサン)

カスな男のせいで女が苦しむ話なのに、男があまり描かれてないなと思った前半。
後半の小豆島観光編は親子の物語り、全体的にやや散漫としてしまった?
マンガみたいな話で説得力不足の演出もあったものの、日本の映画でもここまでやれるのかと感心。
点数をつけなかったのは好みじゃないという理由です。

2024/04/03

2024/04/03

60点

選択しない 


子供を誘拐した母親の気持ちが理解できない(^^;;

子供を誘拐して育てる母と、誘拐された娘の様子が交互に描かれ、娘は次第に幼い頃の記憶を思い出していく。一種の謎解きストーリーとして面白いけれども、不倫相手の子を誘拐してひっそり育てると言う永作博美の気持ちがどうしても理解できなくて、モヤモヤが残りました。その行為は子供のことは考えてない、身勝手な行為としか思えない。子供に罪はないのです。

2024/03/27

70点

選択しない 


再見。

昔、最初にみたときは、原作を読んでいたのでの期待と、真央ちゃんがすきだったので、演技への期待で、すごく楽しみにみたが、がっかりしたのを覚えている。
しばらくぶりに、みました。
余分な記憶が抜けて、すんなり映画の世界に入り込めた。
ただ、やはり原作の方が面白かったという記憶が邪魔をするー。
永作博美が、子供を愛したのは、自分が生めなかった子供を愛しての、身代わりだったのではないのか。それがだんだんと現実の子供を愛することに変わっていったのではないだろうか。
演技への不満はないのだが、原作を越えることはないだろうなー