原作はイギリスのクレシッダ・コーウェルの児童文学。イギリス史にはバイキングが深く関わる。民話や伝説
が多くあるだろう。しかしディズニーランドにあるのはカリブの海賊でバイキングは登場しない。そこはそこ、
イギリスとアメリカ・カナダは一衣帯水の仲、バイキングとドラゴンの戦いをメインに壮大なファンタジー世界
を3Dアニメで表現した。ねらい通り、北米でヒットを記録した(Wiki)。
北の海のバーク島では、ドラゴンとの戦いに明け暮れていた。族長のストイックは巨漢で勇ましく、バイキング
軍を率いるにふさわしい猛将だった。しかし息子のヒックは、やせっぽちでとてもバイキングの戦士には
なれそうもない。その代わり、知恵が回り、鍛冶屋の手伝いの合間に投擲機を作った。本人にとっては一人前
のバイキングとして認めて欲しかったのだ。
ヒックはその投擲機で、バイキングの間で最大の脅威とされていたブラック・フューリーを捕獲した。フューリー
は尾羽根が半分欠損していて、空が飛べなくなってしまった。しかも歯もなくしている。ヒックはトゥースと
名づけ、鍛冶屋で欠損した半分の尾羽根を作り、フューリーに装着させた。見事、空を飛ぶことが出来た。
この回復ぶりにフューリーは感謝の気持ちで、ヒックを背中に乗せて大空を駆けめぐった。
族長は子供たちに、捕らえていた小型ドラゴンで戦闘の訓練を課していた。子供たちはそれぞれ戦闘力を
増していた。その中で、ヒックとトゥースのコンビネーションは、バイキングに新しい戦法をもたらした。
ドラゴンたちがエサを貢ぐ、火山の奥にはドラゴンを子供扱いする巨大なボスドランゴンが鎮座していた。
六眼で周囲をにらみ死角はなし。強烈な火炎を吐き、バイキングたちとの最終決戦に備えていた。
子供たちは種類も様々なドラゴンにまたがり、ヒックの新戦術で、ボスドラゴンと戦った…。
ドラゴンの空の戦いは、いかにも3D作品向き。ファンタジーとアクションの案配も良く、家族向きのエンター
テイメント・アニメーション映画となった。