父親のプライド、権威、尊厳とかいうのんは自分では気付いてない持ち物かもしれない
後先然程考えてなかったのだろう、プライドに傷がついてあれで世帯主は会社を辞めてストーリーが始まる。
特に香川照之。
素晴らしかった。他にも、
顔を隠す役所広司。
手を伸ばす小泉今日子。
朝を迎えた小泉今日子。
自宅に戻る前の顔の整理をする香川照之。
ラストシーンの香川照之の瞳。
鋭利な複雑な瞳を差し込む土屋太鳳。
凛としたでんでん。
台詞が無いところの素晴らしさが光る。
黒沢清監督の、無駄のない音響、光と影の使い方がそれを更なるモノに魅せる。
アンジャッシュの大島が出ていて異常な程びっくりした。
今ちょうどドビュッシーのベルガマスク組曲を全曲弾き込んでるところなので身近な月の光でもある。
この映画の起承転結と凄く重なり合うような高尾奏之介の月の光の演奏に深いまとめ感を感じ、胸がドキドキした。