パンズ・ラビリンス

ぱんずらびりんす|EL LABERINTO DEL FAUNO|PAN'S LABYRINTH

パンズ・ラビリンス

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レビューの数

139

平均評点

76.8(958人)

観たひと

1533

観たいひと

127

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ファンタジー
製作国 スペイン メキシコ
製作年 2006
公開年月日 2007/10/6
上映時間 119分
製作会社 テレンシコ
配給 CKエンタテインメント
レイティング
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

戦争という過酷な現実の中に生きる少女が、魔法の世界に入っていく。現実と幻想が絡み合う感動のダーク・ファンタジー。第79回アカデミー賞で撮影賞、美術賞、メイクアップ賞を受賞した。主演は、「機械じかけの小児病棟」のイバナ・バケロ。監督・脚本・プロデューサーを務めるのは「ヘルボーイ」のギレルモ・デル・トロ。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1944年のスペイン。内戦終結後もゲリラたちはフランコ将軍の圧政に反発していた。そのため、緑深い山奥でも血なまぐさい戦いが繰り広げられていた。おとぎ話が大好きな少女・オフェリア(イバナ・バケロ)は、臨月を迎えた母カルメン(アリアドナ・ヒル)と共に、その山奥にやってきた。駐屯地を指揮するフランコ軍のビダル大尉(セルジ・ロペス)と母が再婚したからだ。しかしビダル大尉は、ゲリラの疑いがあるというだけで農夫親子を惨殺するような残忍な男だった。ビダル大尉を恐れるオフェリア。一方、小間使いのメルセデス(マリベル・ベルドゥ)は実はゲリラ軍の協力者だった。大尉の元に潜り込んで、ゲリラ軍に情報を流していたのだ。そんなメルセデスと仲良くなるオフェリアだが、ある日、ひょんなきっかけから不思議な迷宮(ラビリンス)に迷い込んでしまう。そこには山羊の頭と体をしたパン(牧神)がいて、彼女に驚くべき事実を告げた。オフェリアは魔法の王国のプリンセス、モアナの生まれ変わりに違いないと言うのだ。そして満月の夜が来るまでに三つの試練に耐えられれば、両親の待つ魔法の王国に帰ることができると言う。その言葉を信じたオフェリアは三つの試練に立ち向かう決心をするのだった。こうして幻想の世界にのめり込んでいくオフェリアの周りでは、ついにゲリラ軍とフランコ軍の、血で血を洗うような戦いが始まる……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2007年10月下旬号

作品特集 「パンズ・ラビリンス」:ギジェルモ・デル・トロ[監督] インタビュー

作品特集 「パンズ・ラビリンス」:ダビド・マルティ[特殊メイク] インタビュー

作品特集 「パンズ・ラビリンス」:作品評

2025/08/23

2025/08/26

68点

テレビ 
字幕


ギレルモ・デル・トロ監督。独特の世界観に抜け出せなくなる…

ネタバレ

1944年内戦後のスペイン。
独裁政権に反発したレジスタンスと政府との戦いが激化していた。
父を戦争で亡くしたオフェリアは母の再婚相手の大尉の待つ山の中の作戦基地へと向かった。
母は妊娠しており具合が悪く、大尉は残虐非道でオフェリアは大好きなおとぎ話の世界へと逃避していく。
もっと明るいお話かと思ったら、思いっきりこれ以上ないくらい100%の暗さを持ったダークファンタジーでした。。。
グロイシーンも満載で、これを娘と一緒に観ようとしてた自分に戦慄。
冒頭のシーンで血が流れてたもんで、あわてて消したのは正解でした。
そのあと、一人で観たわけですが…。
く、く、暗い!!救いがない!!
世界観も独特やし…。でも引き込まれるのはなんでなのか。

詳しい感想はこちらで↓
https://ameblo.jp/harayou1223/entry-12922823551.html

2024/03/20

2024/03/20

79点

その他/ゲオ宅配レンタル 
字幕


ダーク・ファンタジー

ネタバレ

 内戦の傷跡を引きずる、スペインの国内で、母の再婚に悩む少女オフェリアが、地下の王国の姫君と迎えられるべく、試練を与えられるという、ダークファンタジー。

 拷問や虐殺など、残酷描写が多く、スペインの内戦とその後の独裁の傷跡が大きかったのではないかと思った。

 その影響か、ラストも、えっと言うような終わり方。ファンタジーとしては、ハッピイエンドとはいえ、こういう結末のつけ方に驚いた。

 オフェリアが、母の再婚と子供の誕生に傷つきながらも、ファンタジーに支えられて、生き抜こうとするのがいい。簡単に約束を破ってしまうのがちょっと腑に落ちないけれど。でも、何とかまたチャンスを貰えるのが、まあ、良かったと。

 昔に観た筈だけれど、あんまり覚えていなかった。「ミツバチのささやき」を観たので、その影響で、同じスペインの内戦の傷跡関連かと思われる、こちらを観た。ギレルモ・デル・トロ監督は、「シェイプ・オブ・ウォーター」も良かったかと。

2023/09/24

2023/10/01

80点

映画館/東京都/立川 CINEMA CITY/TWO 
字幕


なんとも言えない感じ

ファンタジーを実写するとこうなるんだなぁというのが第一印象。陽性が虫でおぞましい動きたっり、カエルと対峙するとこうなるよなぁというおもいだったりだ。また、大尉の残虐さやレジスタンスのことなどなど、見どころはいっぱいだが、とにかく映像にやられた感が強い。35㎜フィルムで観れたのも良かった。

2023/09/23

2023/09/24

-点

映画館/東京都/立川 CINEMA CITY/TWO 
字幕


人の犯した過ちを深く嘆く

スペイン内戦が生んだ人びとのつながりや良心の崩壊はひとりの少女の命によって抗われた。見る側はファンタジーは明らかにファンタジーに過ぎないことを知っている。とすれば『パンズ・ラビリンス』はファンタジーの衣をまとった悲劇だ。

ギレルモ・デル・トロには、このあいだピノッキオで泣かされたばかり。デル・トロは確かに日本アニメやアメコミオタクだけれど、人間の営みについて描きたい視点をしっかりと持っている。そうでなければこのようなオリジナル脚本はとても書けないよ。『パンズ・ラビリンス』の日本での上映権が終了するという。最終上映を見てまた涙させられた。

ただ残酷描写もふんだんで誰にでも見せられて、誰からも支持される作品になっていない。そんなダークもある。少女オフェリアを中心にしたあの暖色系のポスターからは想像のつかない内容で日本でもPG12のレイティングが付いた。この作品には固執したようにこれほどまでに顔面を損壊させる描写が多い。なぜだろう。これは素朴な疑問。誰もが内面に潜ませている非情さの象徴か?100%の善人はいないと。そうだよなぁという他ないのだけれど。

何回か見て思ったのは全体的に現実とファンタジーが並行して進むがファンタジーは次第に現実の後景に追いやられ現実世界の虚しさが前景に現れるといった建て付けになっている。やっぱりこれは現実世界で繰り広げられた人間の過ちを深く嘆いた悲劇なんだと思う。しばらくスクリーンでは会えなくなる。またスクリーンに戻ってくるまでしばしのお別れだ。

2023/09/15

2023/09/15

77点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/スマホ 
吹替


どうみる?オフェリア

ネタバレ

これはバッドエンドなのか、ハッピーエンドなのか。
その感想は、どこから観た視線かでかわるように思う。スペイン内戦真っ只中のオフェリアのいる現実世界だけみた彼女の視点ではバッドエンドだろう。しかし、空想、ファンタジーから観た彼女ならどうだろう。王国から試練のために現実へやってきたというのなら、現実の生は一次的なもので、王国では安寧が約束されたハッピーエンドとも見える。何とも言えない後味の物語だ。

2023/07/15

2023/07/15

75点

テレビ/有料放送 
字幕


ややグロいが

それがこの映画にインパクトを与えている
内容は深みがあるようなないような微妙なもの
切り取った状況がかなり限定的すぎてバランスが悪い
パンってパーンなんだよね