ビリー・ワイルダーなのでヒネリがあるかも?と構えそうになったけど(「失われた週末」「サンセット大通り」を思い出して)、「フロント・ページ」を思い出して緊張がほぐれました。第一、シャーリー・マクレーンとジャック・レモンだから100%コメディだ。
この頃のシャーリー・マクレーンって可愛いですね~。いわゆる美人ではないけど、くるくる変わる表情、トパーズみたいなキラキラ光る瞳。スリムで元気で、一緒にいると自分まで明るくなりそうな女の子です。(メイクと服と髪型はヒドイけど)ジャック・レモンは、真面目でお人よしの役がぴったりだな。人はいいのにインチキで、適当なことばっかり言ってるバーのマスター、ひどい(笑)最後にはちゃんと助けになるようなことをやってあげるんだけど、だったら最初から助けてやれ~。
アル中のマルチーズの「コケット」最高。脱獄してきたのに、取っておいた警官のときの制服を出してきて、取り調べ隊に交じってごまかす場面は、お見事。元々がフランスの舞台劇だったなんて思えないハマリっぷりでした。