エターナル・サンシャイン

えたーなるさんしゃいん|Eternal Sunshine of the Spotless Mind|Eternal Sunshine of the Spotless Mind

エターナル・サンシャイン

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レビューの数

112

平均評点

73.6(1037人)

観たひと

1799

観たいひと

176

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス / ファンタジー
製作国 アメリカ
製作年 2004
公開年月日 2005/3/19
上映時間 107分
製作会社 アノニマス・コンテント=ディス・イズ・ザット
配給 ギャガ
レイティング
カラー カラー
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

記憶を除去する特殊な手術を受けた男女の恋の行方を描いたラヴ・ストーリー。監督・原案は「ヒューマンネイチュア」のミシェル・ゴンドリー。製作総指揮・脚本・原案は「ヒューマンネイチュア」「アダプテーション」のチャーリー・カウフマン。撮影は「アナライズ・ユー」のエレン・クラス。音楽は「パンチドランク・ラブ」のジョン・ブライオン。美術は「恋する遺伝子」のダン・リー。編集は「小説家を見つけたら」のヴァルディス・オスカードゥティル。衣裳は『マテリアル・ウーマン』(V)のメリッサ・トス。出演は「ブルース・オールマイティ」のジム・キャリー、「ネバーランド」のケイト・ウィンスレット、「スパイダーマン」シリーズのキルスティン・ダンスト、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのイライジャ・ウッド、「コラテラル」のマーク・ラファロ、「真珠の首飾りの少女」のトム・ウィルキンソンほか。2005年アカデミー賞オリジナル脚本賞ほか多数受賞。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

バレンタイン目前のある日、ジョエル(ジム・キャリー)は、最近ケンカ別れした恋人のクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)が、自分との記憶を全部消してしまったという不思議な手紙を受け取る。ショックを受けたジョエルは、自らもクレメンタインとの波乱に満ちた日々を忘れようと、記憶除去を専門とするラクーナ医院の門を叩く。ハワード・ミュージワック博士(トム・ウィルキンソン)が開発したその手術法は、一晩寝ている間に、脳の中の特定の記憶だけを消去できるというもの。さっそく施術を受けるジョエル。技師のパトリック(イライジャ・ウッド)、スタン(マーク・ラファロ)、メアリー(キルスティン・ダンスト)が記憶を消していく間、無意識のジョエルは、クレメンタインと過ごした日々を逆回転で体験する。しかしやがて、ジョエルは忘れたくない素敵な時間の存在に気づき、手術を止めたいと思うようになるが、そのまま手術は終わる。そして朝。家を出たジョエルは、衝動的に仕事をさぼって海辺へと向かい、そこでクレメンタインと出会う。二人は互いに惹かれ合うが、彼らのもとに、消された記憶について二人がそれぞれ語っているテープが届く。自分と博士との不倫の記憶を消されたと知ったメアリーが、彼らに送ったのだ。テープから聞こえてくるお互いの悪口。しかし二人は、それでも改めて恋に落ちるのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2005年5月上旬号

日本映画紹介/外国映画紹介:エターナル・サンシャイン

2005年4月下旬号

劇場公開映画批評:エターナル・サンシャイン

2005年4月上旬春の特別号

特集 「エターナル・サンシャイン」:ミシェル・ゴンドリー監督 インタビュー

特集 「エターナル・サンシャイン」:ジム・キャリー インタビュー

特集 「エターナル・サンシャイン」:ケイト・ウィンスレット インタビュー

特集 「エターナル・サンシャイン」:イライジャ・ウッド インタビュー

特集 「エターナル・サンシャイン」:注目の俳優 マーク・ラファロ

特集 「エターナル・サンシャイン」:注目の作曲家 ジョン・ブライオン

特集 「エターナル・サンシャイン」:作品評

2024/10/13

75点

映画館/東京都/Bunkamura ル・シネマ 


過去を消しても、またやり直す運命の女ひと

傷つけ傷つけられる痛みを超えた、エターナルな、運命のキツイ恋愛。
脚本はたしかに、破綻寸前で形にしてるかな。アカデミー脚本賞は、納得。

2024/10/12

2024/10/12

72点

映画館/東京都/Bunkamura ル・シネマ 
字幕


渋谷宮下にてスクリーン鑑賞

非常に凝った編集で事前知識なかったのでちょっと戸惑った。主演二人以外もなかなか良いキャスト。
内容的には恋愛が人生の再重大事である10代、20代で見るのと今の自分の歳になって見るのではだいぶ受け止め方変わると思った。初公開時に見てたらもっとハマったかもしれないw

2023/07/31

76点

VOD/NETFLIX 
字幕


たとえ記憶を消したとしても

ネタバレ

バレンタインデーの朝、突如ジョエルは通勤列車に乗るのをやめて反対方面のホームへと走り出す。
冬の海岸で彼は青い髪の女性と目が合い、魅力を感じるが声をかけられない。しかし帰りの電車でジョエルは彼女に話しかけられる。
「あなたに会ったことがあるような気がする」と。
クレメンタインと名乗る彼女とジョエルは急接近するが、実は二人は元恋人同士だった。
ジョエルに愛想を尽かした彼女は、彼との記憶をすべて消去してもらっていたのだ。
それを知ってショックを受けたジョエルは、自分も彼女との記憶を消そうとする。
しかし記憶を消すには彼女と関連したもの、思い出などをすべて提出しなければならない。
こうしてジョエルは記憶を消されながら、彼女との思い出に向き合うことになる。
この映画の面白さとややこしさは二人の思い出が通常の回想シーンとは異なることだ。
本当の記憶の場面と現在のジョエルの意識が混ざり合っているので、だいぶクレイジーな世界観だともいえる。
ジョエルは彼女との楽しかった記憶、うんざりした記憶、傷つけ、また傷つけられた記憶を振り返るが、同時にその記憶が今まさに消されようとしていることを知覚してもいる。
失って人は初めてその大切さに気づくものだ。
彼は思い出の中で、彼女との記憶を消されないように彼女と共に逃げ回る。
その姿はとてもシリアスでもあるし、シュールでもある。
一方、記憶の消去を実行する側の人間もかなりクレイジーだ。
ジョエルが記憶を消去されている間、消去を実行するスタンと助手のメアリーは乱痴気騒ぎを起こす。
その後、メアリーは記憶消去の開発者である博士と不倫関係にあったことが分かる。
記憶消去に立ち会った際にクレメンタインに恋をしてしまい、ジョエルとの記憶を利用しようとするパトリックの存在も印象的だった。
これは人の心の弱さと向き合う映画でもあると感じた。
お互いに心が通い合わなくなったことで破局したジョエルとクレメンタインだが、記憶を消去したことで二人は再び接近する。
最後に二人は互いに記憶を消していたことを思い出し、いずれ互いを嫌いになるだろうことも認識する。それでも二人は、オーケーと一緒になることを決意する。
たとえ未来が分かっていても、人の結び付きは理屈で変えられるものではない。
さて、実際に都合良く記憶を消すことは出来ないが、もし嫌な記憶を全部消すことが出来ればそれで幸せになれるのだろうか。
確かに一時は心休まるかもしれない。
しかし傷は人の心を成長させるものだ。
たとえ嫌な記憶を消したとしても、その人は学ばないまま同じ過ちを繰り返すのかもしれない。
もちろん心に一生立ち直れないほどの傷を受けた人もいるだろう。
そのような人にとっては、記憶の消去は再び前に進むための大きな力になるだろう。
それでも人生はそうした傷を含めて尊いものなのだとも思った。

2023/05/26

2023/05/27

69点

VOD/NETFLIX/レンタル/PC 
字幕


記憶を消されていく過程の映像は凝っていて面白い。
主人公が「忘れたくない」と思ってから、盛り上がるかと思ったがそうでもなかった。
ヒロインは個性的なキャラの人物だが、その魅力に共感できず、切なさが感じられなかった。

2022/09/15

70点

選択しない 


一味違うジム・キャリー

冒頭、ジム・キャリー扮するジョエルがベッドで目覚めるシーンから始まります。なんか変だ…。ジム・キャリーのいつもの「笑わしてやるぞ〜」的なオーラがない。思い詰めたような表情をしてるのである。
その理由は、当たり前だがストーリーが進行すると明らかになる。だが、そのストーリーに付いていくまでに多少は混乱する人が一定数はいると思います。時系列があちこちに飛ぶものだから、観てる側は錯綜する。登場人物も錯綜してるのだから、当然と言えば当然かもしれません。

ジュエルは恋人だったクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)との失恋で傷ついていた。
その傷を癒やすには、どうすれば良いか?と、考えると究極の選択があったのである。それはクレメンタインのことを記憶から消すことである。これには恐れ入りました。いくらなんでも合理的すぎます。
それでもジュエルは記憶を消失する道を選択するのでしたが…。

とにかく本作は分かりづらい。記憶を消失しようとするのだが、断片的に蘇ることがある。部分的に欠落している記憶なので、ジュエルの過去の回想シーンはとてもシュールである。ゴダールの映画のようにも見える。

個人的には失恋の記憶を消すのは、勿体ないと思う。何事も経験は成長のエキスになるはず。後、恋愛に関しては男の方が女々しい。そこのところは納得できました。
キルスティン・ダンストのサブストーリーもあったが、こちらも不倫の記憶を消していた。ただ、こちらはマーク・ラファロ扮する恋人がおり、サバサバしたものだった。女の方がやはり強いのかな?

本作のヒロインを演じたケイト・ウィンスレットは良かった。タイタニックの時よりもずっとハマり役。本当にアメリカ人女性はこんな感じだと思わされたので。
ジム・キャリーもいつもと違ってカッコ良かったですね。そんな風に思える本作は希少性はあると思います。

ただ、失恋の痛手を記憶の消失で逃れようとするのは共感出来ない。まぁ、及第点の作品ということで。

2022/04/26

2022/04/26

67点

購入/ブルーレイ 
字幕


記憶が動きだす

ケイト・ウィンスレットの髪の色が気に入らない。
発想はあたかもSFファンタジーだが、カメラが常に固定ではなく揺れているためにそれを排除し、現実のドラマであるかのように見せかけていることに成功している。