ダメ男二人のロードムービー。
彼らがワイン巡りをする一週間を描いた作品である。
マイルス(ポール・ジアマッティ)は小説家。自分の小説を世に出すことを夢見ている。しかし老齢の母親のお金をこっそり持ち出す、酒癖の悪さなど、問題行動を起こす男であった。その癖に、女性に対しては全く弱気で別れた妻に未練タラタラとダメ男ぶりを遺憾なく発揮していた。
ジャック(トーマス・ヘイデン・チャーチ)は俳優で、女癖の悪さに難がある。結婚を前にしながら女と遊ぶのだから、見境がない。生粋の女たらしである。
その後、どうなるかの見通しも出来ない情けなさ。マイルスと同じくダメ男ぶりを遺憾なく発揮していた。
上述の通りにワイン巡りの旅なので、ワインについて多少の知識がある方がより楽しめるとは思います。赤ワインが何故赤いのかなどの語られるシーンもあり、雑談ネタに使える知識が増えるとは思います。
この旅で、彼らは二人の女性と出会います。元々が結婚を控えたジャックの独身最後の旅行でハメを外そうというのが目的であった。
この男女が一夜限りのアバンチュールみたいに割り切ってのことなら何も文句はないのだが…。案の定、こじれにこじれる。
でも、そんなのは男も女も自業自得。確かに人間味はあるかもしれないが、やっていることが子供なんですよね。
共感できる部分が少なかったし、物語の芯もなかった。
アレクサンダー・ペイン監督作品とは相性が悪いようです。