オアシス(2002)

おあしす|오아시스|OASIS

オアシス(2002)

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レビューの数

70

平均評点

82.1(318人)

観たひと

449

観たいひと

78

(C)2002 Cineclick Asia All Rights Reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス
製作国 韓国
製作年 2002
公開年月日 2004/2/7
上映時間 133分
製作会社 イースト・フィルム
配給 シネカノン
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演ソル・ギョング Hong Jong-du
ムン・ソリ Han Gong-ju
アン・ネサン Hong Jong-Il
チュ・グィジョン Jong-Sae's Wife
リュ・スンワン Hong Jong-Sae

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

前科者の青年と脳性麻痺の女性が、お互いの愛をどこまでも純化させ貫く姿を痛ましくもピュアに描いた衝撃のラブ・ストーリー。監督・脚本は「ペパーミント・キャンディー」のイ・チャンドン。2002年ヴェネチア国際映画祭で監督賞と新人賞(ムン・ソリ)を受賞。出演は「ペパーミント・キャンディー」のソル・ギョングとムン・ソリ。2019年3月15日よりHDデジタルリマスター版が公開(配給:ツイン)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

暴行、強姦未遂に続いて、今度はひき逃げ事件による2年6ヵ月の刑を終えたばかりの青年ジョンドゥ。出所して家族のもとに戻った彼を、誰も快く迎えてはくれず、疎ましい感情を隠そうともしない。ある日、ジョンドゥはひき逃げで死なせてしまった被害者の遺族を訪れる。しかし、一家は引越しの最中で、部屋にはコンジュという女性一人が取り残される。彼女は重度の脳性麻痺のため手足が不自由で、発語にも重い障害を抱えていた。兄夫婦は彼女の名義で障害者用の大きなアパートを手に入れ、そこへ移って行ってしまったのだ。ジョンドゥはひとりぼっちのコンジュのことが気になり始め……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2023年10月号

巻頭特集 恋愛以上の恋愛映画:Chapter02 あまりに特別な恋愛映画10本 「オアシス」

2020年7月上旬号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第7弾 2000年代外国映画ベスト・テン:ベスト16

2004年3月下旬号

劇場公開映画批評:オアシス

2004年2月上旬号

特集 「オアシス」:ムン・ソリ インタビュー

特集 「オアシス」:ソル・ギョングについて

特集 「オアシス」:作品評

2025/04/03

2025/04/03

75点

VOD/U-NEXT/購入/テレビ 
字幕


呪文の代わりに

前科3犯の男と脳性麻痺の女性

2004/03/31

2025/01/15

80点

映画館/東京都/Bunkamura ル・シネマ 
字幕


意思疎通が困難な男女の恋物語(劇場公開時の感想)

変な例えだが、
エッチビデオで女が男に乱暴に扱われても喜んでいるように描かれるのは、
「女の喜ぶ顔が見たい」と男が思っているからではないだろうか?

現実の恋愛でも、
男は好きな女のご機嫌を取ろうとしてあれこれつくして、
そのことを本当に気に入ってもらえているか?
いや、ひょっとしたら気に障ることをしてしまって怒ってしまったのではないか?
ということをとても恐れているのではないだろうか?

しかし、
男は、同性の他の男ですら何を考えているのか判らないのに、
女が何を望んでいるかとか、
女の言動などからどう思っているのかを読み取るとか、
全くと言っていい程判らない。

恋愛下手な男にとって、
自分に自信がないこと以上に、
この「女の気持ちがわからない」ということが恋愛に積極的になれない原因で、
これが判ったらどんなにいいだろうと思うのではないだろうか?

--

というわけで、この『オアシス』という映画は、
思っていることを言葉や表情で表わせない「筋肉運動」に問題のある女と、
相手の立場になって考えたり自分の立場をわきまえて自分を抑えたりすることの出来ない「精神」に問題のある男のラブストーリーである。

ここで描かれるれる恋は、
上に述べたように男にとってはとても大きな障壁のあるもので、
一方、女にとっても障壁が大きい男であろう。

愛し合う2人の前に大きな障害が立ちはだかるということで、
典型的なラブスト-リーの設定でありながら、
体の障害が愛の障害にになっているのが有効で判りやすい。

面白いのが、
妄想シーンとして、女の筋肉が自由になって動き回るシーンが時々あり、
そこで映画を観る者に対して、
彼女は表面には出ないものの、
心の中では健常者と同じようにちゃんと物事を考えていること、
そして彼女が考えていることは男を愛していることだということが示される。

このあたり、
女が考えていることを知りたい、
女に喜んで欲しいという、
男の気持ちをくすぐられる。

--

ところでこの映画、
主人公の2人はどちらも周りの人々に疎まれているが、
そんな2人が「似たような相手同士で惹かれ合った」というような疎外感を強調した描かれ方をされてないのは何故だろう?

ベタベタするのを避けるためだろうか?

それから、
映画の設定が『ダンサー・イン・ザ・ダーク』とよく似ているのだが、
類似性が目立たないのはラストの印象の違いが大きいということなのか?

まあ、あんまり意味の無い比較なのだが、
私としては悲劇が好きなので、
どちらも良く出来た悲劇だというのが感想。

(以上、劇場公開時に書いた感想に、若干の手直しをした文章)

2024/12/14

2024/12/15

89点

その他/録画WOWOW 
字幕


再び観る

ネタバレ

 ジョンドゥ(ソル・ギョング)は、社会に適応ず、それは、やはり何らかの発達障害があるからだろう。仕事の出来なさや、人とうまく関われない所から、家族に嫌われている。しかし、家族から、罪の身代わりにされていることが段々明らかに。

 また、脳性麻痺のコンジュ(ムン・ソリ)もその障害の為に、仕事が出来ず、逆に家族にその障害を利用されていることが分かってくる。

 コンジュの姿を見るのはなかなか辛く、この二人の気持ちが近づいて行くのを見るうちに、こちらも段々二人の気持ちに近づいて行く。

 ラストの悲惨さは、この二人の気持ちに絞って観れば、凄い落としどころになっていると思った。

 一方、この二人の周りの家族は、かなり酷い仕打ちで、それは見るに耐えなかった。

 イ・チャンドンのこの監督作を久しぶりにまた観て、衝撃的だった。

2024/12/04

2024/12/04

80点

テレビ/有料放送/WOWOW 


踏絵のような映画。目を背けずに見なければならないと思うがその心もなんだか嘘っぽい。

2024/07/05

2024/07/07

85点

レンタル 
字幕


映画だからこその感動

主人公の二人はほぼすべての人から冷たい態度をとられる。だからこの映画はふたりだけの世界のお話になる。それゆえに、あの素晴らしい映画だけにしかできない心の内を見せてくれる表現ができる。

2024/05/19

2024/05/19

82点

選択しない 
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冒頭から出所したばかりでレイプを試みようとする主人公。なんじゃそりゃという中から脳性麻痺の女生との交流が始まり、先が読めず混沌とした中で二人は引き裂かれていく。こんな映画ほかに見たことがない。とにかく主演の女性が演技に見えない障碍者ぶり。