ファンタジックなラブストーリー。
大学生の恒夫(妻夫木聡)は女には困らない適当な男。アルバイト先の麻雀屋で話題となった、散歩するおばあさんの押している乳母車の中を偶然知ってしまった。その中には歩けない娘ジョゼ(池脇千鶴)がいたのである。
彼女を助けたことで彼女の家に食事に行くようになった彼だが、同級生の香苗(上野樹里)とも恋愛関係を構築している。
ジョゼは学校に入っていないが、おばあさんが拾ってきた本で色々勉強している。そして結構我が儘だ。
こんな二人が、おばあさんが亡くなったことから恋愛関係になり、楽しい時を過ごすが、香苗との関係が再燃し、二人は別れる。
設定自体は面白いものがあり、さすが田辺聖子の原作と思わせたが、なにか終わり方が中途半端で納得できなかった。やっぱり芯のない男の一時の気まぐれにしか見えない。ここのところは原作ではどう描いていたのだろうか。