邦画の「ラブ・レター」のリメイク版。
ストーリーは概ね同じだが、細かいところに差異がある。特に序盤とラストの違いが大きい。
映画サイトで本作のレビューをチェックしたが、低評価されてる方が多かった。恐らく、結末がオリジナル版と全く違うので、そこを指摘されてるのだと思う。
中国人女性が在留資格を得るために、偽装結婚するところは同じであった。
その相手はうだつの上がらないヤクザ稼業の男カンジェ(チェ・ミンシク)。彼は厭世的で、世の中に絶望しているところがあった。ガサツではあるが、どこかお人好しで兄弟分にも都合の良いように使われていた。
中国人女性の名はパイラン(セシリア・チャン)。韓国に来たものの、滞在期間が過ぎて強制送還の危機に陥っていた。祖国にも帰る宛がない。故に偽装結婚にカンジェが応じてくれたのは渡りに船だったのである。
劇中でカンジェとパイランが対面したのは一度もない。お互いの存在は認識しているが、あくまでも想像上の人物という位置付けであろう。
そうは言っても、パイランは異国の地で孤独である。人間誰もが、すがる存在が必要である。
彼女の中でカンジェの存在がどんどん大きくなっていく。
これはネット上でのオンラインでの恋愛心理とよく似てると私は感じる。
カンジェは、その想いをパイランからの手紙で知ることになる。ヤクザ稼業に明け暮れた荒んだ男にも、人間らしい魂が目覚める。
ここのところは、オリジナル版と同じで人の内面を描出していたと思う。
ラストが悲しすぎたのが、個人的にはマイナス材料。でもそんな悪い作品ではないと感じる。佳作だと思います。