マルホランド・ドライブ

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マルホランド・ドライブ

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レビューの数

90

平均評点

77.8(597人)

観たひと

952

観たいひと

131

(c)2001 STUDIOCANAL. All Rights Reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 アメリカ フランス
製作年 2001
公開年月日 2002/2/16
上映時間 146分
製作会社 レ・フィルムズ・アラン・サルド=シンメトリカル・プロダクション
配給 コムストック
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演ナオミ・ワッツ ベティ・エルムス/ダイアン・セルウィン
アン・ミラー 監督アダムの母親、ココ
ジャンヌ・ベイツ イレーヌ
ダン・バーンバウム イレーヌの連れ
アンジェロ・バダラメンティ ルイージ・カスティリアーニ
ローラ・エレナ・ハリング リタ/カミーラ・ローズ
ジャスティン・セロー アダム・ケシャー
ロバート・フォスター マクナイト刑事
メリッサ・ジョージ カミーラ・ローズ
マヤ・ボンド ルースおばさん
マーク・ペレグリノ ジョー
パトリック・フィッシュラー ダン
ヴィンセント・カステラノス エド
ボニー・アーロンズ 浮浪者
ロリ・フーリンス ロレイン
マイケル・ジェイ・アンダーソン ミスター・ローク
ビリー・レイ・サイラス ジーン
メリッサ・クライダー ウィンキーズのウェイトレス
ジョアンナ・ステイン 12号室の住人
ジーノ・シルヴァ ホテルのマネージャー/エムシー
リチャード・グリーン 魔術師
リー・グラント ルイーズ
コリ・グレイザー 青い髪の女
レイパエッテ・モンゴメリー カウボーイ
チャド・イベレット ウディ・カッツ
レベッカ・デル・リオ Herself
リタ・タガート リニー・ジェイムス
ミシェル・ヒックス ニッキー
エリザベス・ラッケイ キャロル
ブライアン・ビーコック バックシンガー

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

魔都ハリウッドを舞台に、記憶喪失の女と女優志願の女が繰り広げる悪夢のようなビザール・サスペンス。監督は「ストレイト・ストーリー」のデイヴィッド・リンチ。製作総指揮は「ストレイト・ストーリー」のピエール・エデルマン。製作は「ロスト・ハイウェイ」のメアリー・スウィーニー。撮影は「フロム・ヘル」のピーター・デミング。音楽は「ホーリー・スモーク」のアンジェロ・バダラメンティ。美術は「ストレイト・ストーリー」のジャック・フィスク。出演は「ザ・リング」のナオミ・ワッツ、「ディレイルド 暴走超特急」のローラ・エレナ・ハリング、「アメリカン・サイコ」のジャスティン・セロウ、「キス・ミー・ケイト」のアン・ミラー。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

真夜中のマルホランド・ドライブ。車の助手席に座る女(ローラ・エレナ・ハリング)は、突如運転手に殺されそうになり、車は事故を起こす。傷を追い逃げた女は、高級アパートの一室に忍び込んで身を隠す。部屋の住人である叔母を訪ねてハリウッドにやってきた女優志望のベティ(ナオミ・ワッツ)は、部屋にいたリタと名乗る記憶喪失の女を叔母の友人と思い込んでしまう。大金と不思議な形の青い鍵を持つリタが、唯一覚えている言葉「マルホランド・ドライブ」を手がかりに、彼女の記憶探しに乗り出すベティ。一方、ベティはオーディションが大成功。新進監督のアダム(ジャスティン・セロウ)と知り合い、惹かれ合う。ある日、偶然入ったレストランでリタは「ダイアン・セルウィン」という名前を思い出し、ふたりはダイアンの住所を調べ家を訪ねるが、そこには腐った女の死体があった。動揺したふたりは互いの感情の高まりを感じ、その夜一線を超える。そして、リタの持つ青い鍵がブラックボックスに差し込まれ、もうひとつの物語が始まる。それはレズビアンの恋人同士ダイアン・セルウィン(ナオミ・ワッツ2役)とカミーラ・ローズ(ローラ・エレナ・ハリング2役)の、裏切りと愛憎の物語だった……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020年7月上旬号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第7弾 2000年代外国映画ベスト・テン:ベスト16

2002年4月上旬号

劇場公開映画批評:マルホランド・ドライブ

2002年2月下旬決算特別号

NEW CINEMA RUSH 新作紹介:マルホランド・ドライブ

2024/10/03

2024/10/14

88点

映画館/愛知県/センチュリーシネマ 
字幕


リンチワールド炸裂!

ネタバレ

現実と妄想、二つの世界でハリウッドの闇が描かれる。

観終わった後のチンプンカンプンな私は、みなさんのレビューを読み漁りようやく上記のような結論にたどり着きました。そう言われてみるとなるほどねという感じ。しかしまあ、初見でここまで理解できる方がいたとしたら、よほど頭脳明晰な方か相当なリンチおたくな方なんでしょうね。どちらも尊敬します。

そして、チンプンカンプンだけどおもしれー、訳分からんけど気になっちゃうという感覚は30年以上前、リンチ監督の「ツインピークス」に夢中になっていたときと同様のもの。どちらもリンチワールド炸裂の面白チンプンカンプン作品。参りました。

ナオミ・ワッツ、素晴らしい!

2024/09/30

2024/10/05

68点

選択しない 
字幕


解読できない

ツインピークスファンとして鑑賞
ゆっくりとしたテンポ、気味の悪さ、不可思議な場面の展開、美女がやたら出てきて結構エロチックというデヴィッド・リンチ特有の作品だった
アバウトに田舎から女優になることを夢見てハリウッドへ来た純粋無垢な若い女性が、いろいろな経験をして汚れていく姿を抽象的に描いたのかなと思ったが・・・
映画館で渡された作品を読み解くための「デヴィッド・リンチによる10個のヒント」というのがあるので、これは解明できる計算尽くされた作品らしい
でも読み解くためにもう一度観ようという勇気はなかった

2024/10/02

2024/10/02

80点

映画館/千葉県/キネマ旬報シアター(旧TKPシアター柏) 


事前に「デヴィッド・リンチによる10個のヒント」というフライヤーを貰ったのだけどヒントもなかなか難解。
どれが現実で、どれが回想で、もしかして誰かの夢なのかと混乱。
これこそデヴィッド・リンチ監督が仕組んだ罠なのだろう。
ダイアンの挫折と恋人の記憶を青いボックスに封じ込め、田舎娘のベティを狂言回しに、記憶を消去したカミーラに箱に閉じ込めたダイアンの想いを届けたという解釈。
ハリウッドの病みと闇を皮肉っているのは分かる。
クラブシレンシオのシークエンスがまさにハリウッドの虚実か。印象に残るシーン。
金髪のナオミ・ワッツの若さ溢れる魅力、黒髪のローラ・ハリングの妖艶さも魅せる。

2024/09/30

2024/09/30

80点

映画館/東京都/新宿ピカデリー 


しっかり考えてみた/観た

ネタバレ

公開時に観た時には、よく分からなかったんだが、妙に気に入った作品だった。女優ふたりが綺麗だった。

なので、もう一度,きちんと観て、理解したいとずっと思っていた。

だからリバイバル上映は大喜びで観た。

そして考えた。ネタバレサイトは見ていない。

考えた結果がこれ


ベティは居ないのだ。もちろんリタも居ない。

ダイアンとカミーラの物語である。

どこからスタートしたら良いのか?
とにかくダイアンとカミーラは恋人関係だった。そして二人とも女優だった。

しかし、カミーラは監督と恋人関係となり、主役を射止める。それに嫉妬したダイアン(ナオミ・ワッツね)がカミーラ殺しを依頼。

冒頭、カミーラは運転席からも銃を向けられるが、ダイアンが依頼したのは車に突っ込んでった暴走車。

カミーラは記憶を失い、何とかルースおばさんの家に隠れる。

一方、ダイアンは殺しを悔いて自殺

ルースおばさんの家にベティがやってくるのだが、これは、ダイアンの妄想に感じる。ベティを案内したのはココおばさんだしね。

いや,ベティは存在してても良いんだ。

けど、ベティとリタ(カミーラね)がダイアンの家に行き、ダイアンの腐った死体を発見する。(この時,ベティもいたんだよなぁ)

そういう物語だ。

最初に監督がマフィアっぽいのから脅されていたが、その結果がカミーラの主役抜擢と思う。(この時抜擢されたのがカミーラなんだが、顔はダイアン/ベティなんだよね)

最後の方に登場する小さいおじさんとおばさんはベティをロスに連れてった人(同じ便に乗ってた人)彼らが出てきたからベティは実在しないと思ったんだが、ここはよくわからないな?

分からないことは残っているが、こういう物語と思う。

実に面白い。

2024/09/29

2024/09/29

80点

映画館/東京都/新宿ピカデリー 
字幕


とにかくナオミ・ワッツだな

初見の時は「よく解らない映画」としていたのに、何かの機会に自宅で観た2度目の鑑賞で泥沼にハマってしまい、以来抜け出せないままでいる作品。
気になる映画の多い週末だったが、この作品だけは絶対観ようと決めていた。

改めて観ての感想としては、ハリウッドの華やかな光と深い闇はベティというかダイアンには眩し過ぎて闇を直視するにはいい娘すぎたんだろうなあ、ということ。
その様子を見事にベティとダイアンを使い分け演じ切ったナオミ・ワッツは凄いとしか言いようがない。
とにかくワッツが凄いんだよ。

はじめて観たときはちんぷんかんぷんだったが、それでもまた観て観るか、と感じていたのも、今考えるとナオミ・ワッツの存在感と演技力ではないかな、と思う。

2024/09/28

2024/09/29

80点

購入 


分かることが当たり前、ではない

デイヴィッド・リンチ監督の代表作を15年ぶりくらいに観てみた。

内容については想像以上に全く覚えていなくて、初めて観るような気持ちで観ていたと思う。まぁとにかく訳の分からない作品であることは間違いない。もしこの映画が2024年に初公開されていたら、評価は全く違っていたかもしれない気がする。僕たちは普段「分かる」ものばかりに触れていて、時代はますます「分かりやすい」ものを求める方向に急加速しているのだからね。たまにはこうやって「分からない」ものを観ておかないと、分かることが当たり前になってしまうと思う。だから、この映画は今日のような時にこそ必要な作品なのではないか。

いま観た印象を軽く残しておくのならば、映画が歩んできた栄光の道の裏側にはこういう悲劇があったかもしれない、という映画愛の映画なんじゃないかと思った。舞台が「サンセット大通り」に出る前の道の「マルホランド・ドライブ」になっていることはそういう意味なんじゃないか、と。そこで起きた悲劇を主人公たちがゴーストにでもなって、もう一度辿っている、のか??? 正解は分からないけれど…。