マルホランド・ドライブ

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マルホランド・ドライブ

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レビューの数

82

平均評点

77.5(573人)

観たひと

921

観たいひと

134

(c)2001 STUDIOCANAL. All Rights Reserved.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 アメリカ フランス
製作年 2001
公開年月日 2002/2/16
上映時間 146分
製作会社 レ・フィルムズ・アラン・サルド=シンメトリカル・プロダクション
配給 コムストック
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演ナオミ・ワッツ ベティ・エルムス/ダイアン・セルウィン
アン・ミラー 監督アダムの母親、ココ
ジャンヌ・ベイツ イレーヌ
ダン・バーンバウム イレーヌの連れ
アンジェロ・バダラメンティ ルイージ・カスティリアーニ
ローラ・エレナ・ハリング リタ/カミーラ・ローズ
ジャスティン・セロー アダム・ケシャー
ロバート・フォスター マクナイト刑事
メリッサ・ジョージ カミーラ・ローズ
マヤ・ボンド ルースおばさん
マーク・ペレグリノ ジョー
パトリック・フィッシュラー ダン
ヴィンセント・カステラノス エド
ボニー・アーロンズ 浮浪者
ロリ・フーリンス ロレイン
マイケル・ジェイ・アンダーソン ミスター・ローク
ビリー・レイ・サイラス ジーン
メリッサ・クライダー ウィンキーズのウェイトレス
ジョアンナ・ステイン 12号室の住人
ジーノ・シルヴァ ホテルのマネージャー/エムシー
リチャード・グリーン 魔術師
リー・グラント ルイーズ
コリ・グレイザー 青い髪の女
レイパエッテ・モンゴメリー カウボーイ
チャド・イベレット ウディ・カッツ
レベッカ・デル・リオ Herself
リタ・タガート リニー・ジェイムス
ミシェル・ヒックス ニッキー
エリザベス・ラッケイ キャロル
ブライアン・ビーコック バックシンガー

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

予告編 ▲ 閉じる▼ もっと見る

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

魔都ハリウッドを舞台に、記憶喪失の女と女優志願の女が繰り広げる悪夢のようなビザール・サスペンス。監督は「ストレイト・ストーリー」のデイヴィッド・リンチ。製作総指揮は「ストレイト・ストーリー」のピエール・エデルマン。製作は「ロスト・ハイウェイ」のメアリー・スウィーニー。撮影は「フロム・ヘル」のピーター・デミング。音楽は「ホーリー・スモーク」のアンジェロ・バダラメンティ。美術は「ストレイト・ストーリー」のジャック・フィスク。出演は「ザ・リング」のナオミ・ワッツ、「ディレイルド 暴走超特急」のローラ・エレナ・ハリング、「アメリカン・サイコ」のジャスティン・セロウ、「キス・ミー・ケイト」のアン・ミラー。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

真夜中のマルホランド・ドライブ。車の助手席に座る女(ローラ・エレナ・ハリング)は、突如運転手に殺されそうになり、車は事故を起こす。傷を追い逃げた女は、高級アパートの一室に忍び込んで身を隠す。部屋の住人である叔母を訪ねてハリウッドにやってきた女優志望のベティ(ナオミ・ワッツ)は、部屋にいたリタと名乗る記憶喪失の女を叔母の友人と思い込んでしまう。大金と不思議な形の青い鍵を持つリタが、唯一覚えている言葉「マルホランド・ドライブ」を手がかりに、彼女の記憶探しに乗り出すベティ。一方、ベティはオーディションが大成功。新進監督のアダム(ジャスティン・セロウ)と知り合い、惹かれ合う。ある日、偶然入ったレストランでリタは「ダイアン・セルウィン」という名前を思い出し、ふたりはダイアンの住所を調べ家を訪ねるが、そこには腐った女の死体があった。動揺したふたりは互いの感情の高まりを感じ、その夜一線を超える。そして、リタの持つ青い鍵がブラックボックスに差し込まれ、もうひとつの物語が始まる。それはレズビアンの恋人同士ダイアン・セルウィン(ナオミ・ワッツ2役)とカミーラ・ローズ(ローラ・エレナ・ハリング2役)の、裏切りと愛憎の物語だった……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2020年7月上旬号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第7弾 2000年代外国映画ベスト・テン:ベスト16

2002年4月上旬号

劇場公開映画批評:マルホランド・ドライブ

2002年2月下旬決算特別号

NEW CINEMA RUSH 新作紹介:マルホランド・ドライブ

2024/04/30

2024/05/21

80点

レンタル/新潟県/TSUTAYA/蔦屋書店 竹尾インター店/DVD 
字幕


分からない

◎ 3度目の鑑賞。それでも分からない。思うに、作り方が不親切すぎる。
◎ 分からなくても面白く見せる展開の妙。そして、ナオミ・ワッツの輝きと退廃の演技。

2002/03/03

2024/01/04

60点

映画館/東京都/新宿ミラノ/シネマスクエアとうきゅう 
字幕


訳分かんなくても面白いものは面白い

ネタバレ

ストーリー的にはさ〜っぱり分からない。
でもとっても面白く観られた。

女優二人がすばらしい。
訳分かんなくてもいいんだよなぁ〜と思う今日この頃。

でもラストのネットキーワードを見逃したのが悔やまれる・・・。


[2002.03_鑑賞記録より転載]

2023/10/04

2023/10/04

72点

VOD/U-NEXT 
字幕


さすがデイヴィッド・リンチ

中盤まではまぁよくあるサスペンスで。
もちろんそれはそれで面白そうな展開で話は進むのだけど。
デイヴィッド・リンチらしくはない。

後半になって、急に夢の様な。
途切れ途切れのエピソードになり、前半までの登場人物たちの関係が崩れていく。
エンタメ作品としてのストーリーはここで破綻して、難解で「どういう事だ?」の連続のまま、終わりを迎える。

好みは大きく分かれるだろうし、筋がしっかりしている作品が個人的には好きなので、こういう作品は苦手である。
ただ、こういう難解な作品、余韻を残して、考察しがいのある作品があってもいいとは思う。

これがナオミ・ワッツの出世作らしいが、ほんと彼女の演技は素晴らしかった。

2022/10/09

2022/10/09

99点

レンタル/北海道/ゲオ/ゲオ札幌北24条駅前店/DVD 


大変面白かった。

先が読めない展開。
所々に考えさせられる事実が判明していって、楽しめた。
フィクションとイリュージョン。
感情と展開、構成。

2022/08/21

80点

VOD/U-NEXT 
字幕


マルホランド・ドライブ

基本的には、事故に遭ったリタと女優志望のベティが、リタの過去を探るミステリー、恋人同士のダイアンとカミーラの愛憎関係と交錯しながら、映画監督アダムがカミーラという女優を主演にするように強制されるなどのハリウッドの闇などが絡んで描かれているサスペンスが、ダイアンの夢と現実が入り混じり、時系列がシャッフルしながら展開していくので一見すると難解ですが、現実の出来事がリタの夢の出来事にこう反転していくのかなど、謎や伏線が回収されていくのが見応えがある。
クラブ・シレンシオでのベティとリタの涙が、切ない後味を残すサスペンスミステリー映画。

2021/12/30

2022/01/03

100点

購入/DVD 


サイコサスペンスの傑作!

ある女が深夜にハリウッドのマルホランド・ドライブという道で事故に遭う。その女は車から這い出て、何とか住宅街にある高級アパートの一室に忍び込む。翌朝そこの住人の姪で女優志願の女がやって来る。女優志願の女は事故に遭った女を叔母の友人と勘違いして世話をする。事故に遭った女は頭を打って記憶喪失になっており、女優志願の女は彼女の記憶を取戻す手伝いを買って出るのだったが・・・。
クライマックスはこのあらすじの流れが180度ひっくり返るようなドンデンになっている。あえてあらすじに人物の名前を書かなかったのは、このドンデンにより名前が意味をなさなくなるからだ。我々が普段用いている名前とは一体何なのか?という問いが投げかけられる。当たり前のように語っている名前が果たして本当に自分の名前なのか?違う名前の自分がどこかで存在しているかもしれないと思わされ、自分は一体誰なのか?という哲学的な疑問が湧いてくる。
本作は女優志願の女の夢と現実という二つの世界を描いている。希望と愛に溢れた夢の世界と絶望と憎しみに満ちた現実の世界のコントラストが残酷なほどにはっきりと描かれている。破滅的なラストシーンの後は理想と現実の違いを更に突きつけられ、言いようもない悲しみをもたらす。
名前とは一体何なのか?夢と現実、自分が生きているのは一体どっちの世界なのか?まやかしだらけのこの世に振り回されて生きている我々は何て悲しい存在なんだろうかという心境になる。デイヴィッド・リンチ監督によるモンタージュを駆使した脚本とシーン構成、そして二つの世界の主人公を演じたナオミ・ワッツの圧巻の演技により、本作は美しさをも感じさせる、これ以上ない悲しい映画になっている。
デイヴィッド・リンチが仕掛けた謎や伏線により、観る度に姿を変えそうな予感を孕み、適度な娯楽性も有する本作は中毒性のある危険な映画である。希望と絶望、愛と憎しみを織りなしたサイコサスペンスの傑作!