リトル・ダンサー

りとるだんさー|Billy Elliot|Billy Elliot

リトル・ダンサー

amazon
レビューの数

117

平均評点

81.7(762人)

観たひと

1230

観たいひと

122

(C) 2000 Tiger Aspect Pictures (Billy Boy) Ltd.

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 イギリス
製作年 2000
公開年月日 2001/1/27
上映時間 111分
製作会社 タイガー・アスペクト・ピクチャーズ=WT2
配給 日本ヘラルド映画(アミューズピクチャーズ=テレビ東京=博報堂=日本ヘラルド映画提供)
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSRD

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

バレエ・ダンサー志願の少年の成長を描く感動作。監督は演劇界で活躍するスティーヴン・ダルドリー。脚本はリー・ホール。撮影は「チューブ・テイルズ」のブライアン・トゥファーノ。美術は「スライディング・ドア」のマリア・ジュルコヴィック。衣裳は「ベント 堕ちた饗宴」のステュワート・ミーチェム。出演はオーディションで選ばれたジェイミー・ベル、「ステッピング・アウト」のジュリー・ウォルターズ、「マイ・ネーム・イズ・ジョー」のゲアリー・ルイス、「エブリバディ・ラブズ・サンシャイン」のジェイミー・ドラヴェンほか。特別出演に世界的トップ・ダンサーのアダム・クーパー。2024年10月4日より「リトル・ダンサー デジタルリマスター版」上映。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1984年、ストライキに揺れるイングランド北部の炭坑町。母親を亡くし、父(ゲアリー・ルイス)も兄のトニー(ジェイミー・ドラヴェン)も炭坑労働者のビリー(ジェイミー・ベル)は、ボクシング教室に通っているが、試合に負けてばかりの11歳。そんな時、偶然目にしたウィルキンソン夫人(ジュリー・ウォルターズ)のバレエ教室に強く惹かれ、女の子たちに混じって練習するうちに夢中になっていく。ウィルキンソン先生はどんどん上達するビリーに自分が果たせなかった夢を重ね合わせ、熱心に彼を教える。しかし、家族の金をバレエに使っていたことがバレてしまい、父は激怒。ビリーは悔しさをぶつけるように、一人で踊っていた。だが、ストライキが長引き町中が暗く沈んでいるクリスマスの夜、親友マイケル(ステュアート・ウェルズ)の前で踊るビリーの姿を見て、息子の素晴らしい才能に初めて気づいた父は、彼をロンドンの名門、ロイヤル・バレエ学校に入学させる費用を稼ぐため、スト破りを決意する。それは仲間たちへの裏切り行為であった。だがスト破りの労働者を乗せたバスの中に父を見つけたトニーが、バスを追いかけて必死に止め、父は泣き崩れる。その事情を知った仲間たちがカンパしてくれ、ビリーは学校に行くことができた。15年後。バレエ・ダンサーになったビリー(アダム・クーパー)は、父と兄とマイケルが客席にいるウエスト・エンドの劇場の舞台で、スポットライトに包まれながら堂々と踊るのであった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2024年10月号

COMING Old Pictures 旧作紹介:「リトル・ダンサー デジタルリマスター版」

2001年3月上旬号

劇場公開映画批評:リトル・ダンサー

外国映画紹介:リトル・ダンサー

2001年2月上旬号

作品特集 「リトル・ダンサー」:スティーヴン・ダルドリー監督 インタビュー

作品特集 「リトル・ダンサー」:作品評

作品特集 「リトル・ダンサー」:アダム・クーパーとAMP

作品特集 「リトル・ダンサー」:バレエ・ダンサー、森田健太郎が語る「リトル・ダンサー」

作品特集 「リトル・ダンサー」:ミュージカル映画に微風

作品特集 「リトル・ダンサー」:作品評

作品特集 「リトル・ダンサー」:イギリスでの「リトル・ダンサー」

作品特集 「リトル・ダンサー」:「リトル・ダンサー」の時代

2001年1月下旬新世紀特別号

新作紹介:リトル・ダンサー

2025/01/04

2025/04/12

65点

その他/音市場(ライブハウス) 
字幕


地味だけどじわじわとくる感動

ボクシングを習っていた少年がバレエに興味を持つ。男らしさにこだわる父親はバレエなんてと思う。バレエは女がやるもんだというこのオヤジ、この物語の時代設定は大昔かと言えば1984年だ。さほど昔の話ではないのも驚き。しかしこういうもんかとも思う。なかなか固定観念というものは払拭できないものなのだなあ。

その親父が年少の息子に理解を示し、そのお金が要るってんで、スト破りもする。働いて給料をもらわにゃならない。そこは人情噺で泣かせのシチュエーションだ。前から泣かせは好きではない私でもホロりとなる。特に優れたものや目を引く演出でもないが、これがとても良かったのである。

2000年代

2025/04/08

92点

購入 
吹替


実の主人公は父親だと思う

ネタバレ

レビューを書いてなかった事に驚いた。
先日また観たのですが、やっぱり何度観ても良い。

若い頃は浅く考えていたから、自分の価値観を息子に押し付ける父親に反感を持ちながら観て変化に感動していたが、自分も親になってから観てみたら親目線になっていた。

貧しい炭坑の町に暮らす父子家庭+亡き妻の母親との4人暮らし。
仕事は炭坑夫だがストライキ中で収入がなく、貧しいながらもこの町で生きていくには男らしくないととなけなしのお金を渡してボクシング教室に通わせている。
姑はまだらボケの状態で時々徘徊してしまうので、次男が探しに行く。
彼女は言う。バレリーナになるのが夢だったと。そして娘(主人公の母親)はフレッド・アステアが好きだったと。
主人公は母親の遺品のピアノを弾き、踊る事が好き。雄々しい兄も音楽が大好きなのは母親の遺伝子なんでしょうね。

次男は偶然バレエと出会い惹かれていく。
父子共に女装が好きだというゲイの友人は主人公がバレエをやっている=お仲間だと思うシーンがあるので、男らしく強くないと生きていけないからと一生懸命だった父親はどんなにショックだっただろうか。
ボクシングをサボっていると知った怒り、なけなしのレッスン代でよりによって女の子たちの中で1人バレエを習っていた息子の姿を見た時の絶望。

ボクシングを強制したのはこの町で暮らしていける強い男になる為。自分の趣味嗜好ではない。

しかしバレエ教師が言う通り息子には才能があり、本人はいたって真面目に取り組んでいる事が分かって決心をする。
バレエという未知の世界へ送り出す為に、まだ11歳の息子との別離を決心する。

最初の方でスト破りをした長男の友人に裏切り者と言い絶交するシーンがあるが、あれは無駄なシーンじゃなかった。

そのスト破りを自分も決心する。
息子の夢を叶える為に。
親の鏡だ。
俳優さんの表情も凄く良くて名優だと思います。

2024/12/21

2024/12/21

80点

選択しない 


やはり名画

今秋リマスター版が上映されて話題になりましたが、今回は手持ちのBlu-rayで再鑑賞。懐かしきTレックスの音楽と相まって、展開されるビリー少年の夢の物語はやはりいい。特にダンスに無理解な父親の前で懸命に踊る姿に感涙。

2024/11/13

2024/11/13

88点

映画館/東京都/シネ・リーブル池袋 
字幕


夢の生まれ方・育み方

ネタバレ

「全てを忘れる」ことができるものに熱中していられることはどれほど尊いことなのだろう。そんなものにまず出会えるかどうかもわからないし、そこまでのめりこめるだけの余裕をもって人生を過ごせるかもわからない。

そういう意味で、素質を見抜く目と信念を持って才能の原石を磨いた先生と、最終的には理解を示した父親の存在は大きい。
父親は妻に先立たれ、職場も政権の方針で縮小が決まって、ストが続いている。
そんな状況の父親が息子の熱中に意識を向けられたのはなぜだろう。
未来ある息子のまっすぐさと、ストを続けることへの虚無感からだろうか。

夢が生まれるには環境は重要ではないと思うが、夢が育まれるには、周りの人々の心の豊かさが重要だと思う。
誰かの夢が生まれる時、私はその育ちの一助となれるだろうか。

2024/10/30

2024/11/03

83点

映画館/神奈川県/kino cinema 横浜みなとみらい 


きれいな映像

少年の純真さと頑固親父の複雑な思いとの激しぶつかり合いが、荒んだ炭鉱の町で繰り広げられる。でも、生活を彩る映像が綺麗なので貧乏たらしくも惨めにも見えない。そこんところが女性客を引き込んでいる原因かもなと感じた。
込み入った場面では、巧みなシーンバックを何度か用いて退屈させない。見事な名作。

2024/10/31

2024/11/02

85点

映画館/東京都/立川 CINEMA CITY/TWO 
字幕


父親

 今回は、父親(ゲイリー・ルイス)の存在がとても良かった。バレエを習いたいと言ったビリー(ジェイミー・ベル)に激怒するが、一転してスト破りする所は、涙無くしては見れなかった、本当に凄い。傑作と思う。

 スティーブン・ダルトリー監督作は、「めぐりあう時間たち」「愛を読むひと」を観たが、やはりこれがいいと思った。