4人組はロンドンに住み着いている.それぞれの生活や職はともかく,4人は何が楽しいのかつるんでおり,だからこその仲間とも言える.トム(ジェイソン・フレミング),ベーコン(ジェイソン・ステイサム),ソープ(デクスター・フレッチャー),エディ(ニック・モーラン)は,同じ世代であるものの,キャラクターは異なる.トランプの腕で特殊な能力を持つのはエディ(ニック・モーラン)である.渋く粋な酒場を構え,営んでいるJD(スティング)はエディの父でもある.いまだ父の庇護下に彼はあるようにも見える.リングの上ではエディを含む4人がカードで勝負をしている.その状況も楽しいが,エディの10万ポンドの問題が50万ドルに膨れ上がってしまう.ハリー(P・H・モリアーティ)はイカサマをしてエディらにこの額の借金を負わせる.それは精神的な負債として若い4人にのしかかってしまう.物語はこうして動き出していく.
ボーカル曲がタイミングよく入ってくる.と思えば呑気な曲が場違いに聞こえていることがある.ゴルフを使った拷問をしているのはドッグ(フランク・ハーパー)である.彼も騒動に巻き込まれていく,また,檻があるドアの先でマリファナを栽培している若いグループもおり,彼女ら彼らも銃撃戦に巻き込まれていく,スローモーション,ストップモーションが時に見えてくる.
ローリー(ヴァス・ブラックウッド)はサッカーのパブで立って観戦をしているが,ヤバい奴としてい語られている.事務所では複数のモニターでレースを観戦している.彼は「ブレイカー」でもある.骨董を狙う二人組(ジェイク・エイブラハム,ヴィクター・マクガイア)もやや間抜けに現れるが,その間抜けが騒動に巻き込まれることによって,豹変し,暴力として現れるのも楽しい.結局は,ビッグ・クリス(ヴィニー・ジョーンズ)が全てをさらっていこうとしている.彼は汚い言葉に敏感で,息子のリトル・クリスと共に行動している.壮絶な撃ち合いになっており,足の踏み場もないほど地面や床は死体で埋め尽くされていく.が,クリスは,最後まで立っている.彼は聖者なのだろうか.