ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

ろっくすとっくあんどとぅーすもーきんぐばれるず|Lock, Stock & Two Smoking Barrels|Lock, Stock & Two Smoking Barrels

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

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レビューの数

47

平均評点

78.8(509人)

観たひと

863

観たいひと

123

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アクション
製作国 イギリス
製作年 1998
公開年月日 1999/8/7
上映時間 108分
製作会社 マシュー・ボーン・プロ作品
配給 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSR

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

カード賭博で借金を抱えて一獲千金を狙う4人組の若者とたくさんのギャングたちが入り組んで争奪戦を繰り広げる様を、巧妙でスピーディな展開で綴った犯罪アクションの快作。監督・脚本はミュージックビデオやCMで活躍してきた新鋭ガイ・リッチーで、製作のマシュー・ボーンと組んで映画化を実現。製作総指揮は「フォレスト・ガンプ 一期一会」のスティーヴン・ティッシュ、自ら本作に出演を申し出たというアーティスト・俳優のスティングの妻であるトルーディ・スタイラー(「グロテスク」)、ピーター・モートン、アンガッド・ポール、スティーヴン・マークス。撮影はティム・モーリス=ジョーンズ。音楽はデイヴィッド・A・ヒューズとジョン・マーフィで、ストゥージズ、ジェームズ・ブラウンはじめ新旧の凝った選曲で聴かせる。美術はイアイン・アンドリュース、「普通じゃない」のイヴ・マヴラキス。編集はニヴン・ハウィー。衣裳は「ピーターズ・フレンズ」のスティーヴン・コリー。出演は新鋭ニック・モーラン、「スパイス・ザ・ムービー」のジェイソン・フレミング、「日蔭のふたり」のデクスター・フレッチャー、「スカートの翼ひろげて」のスティーヴ・マッキントッシュ、元サッカーの名選手ヴィニー・ジョーンズほか。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ロンドン、イーストエンド。ヤミ商売で小金を稼ぐチンピラ4人組、リーダー格のエディ(ニック・モーラン)、トム(ジェイソン・フレミング)、ベーコン(ジェイソン・ステイサム)は、ポルノ王として町を牛耳るハチェット・ハリー(P・H・モリアーティ)相手にカード賭博で勝負を挑むが、ハリーの用心棒バリーの八百長にひっかかり、50万ポンドと巨額の借金をつくってしまう。ハリーはかつて張り合ったことのあるエディの父親JD(スティング)の酒場を借金のカタに取り上げてしまおうという腹だったのだ。返済期間はたった1週間と決められ、窮した4人だが、エディの隣のフラットに住む麻薬の売人ドッグとブランクが、ウィンストン(スティーヴ・マッキントッシュ)が上流階級の子弟仲間で営むマリファナ工場を襲う計画を話しているのを偶然盗み聞き、ブツを横どりすることに決める。ギリシャ人のニックから犯行用に骨董品の2丁の散弾銃を買い取る4人だが、実はそれは骨董マニアのハリーが必死に探しているお宝だった。バリーに命じてディーン&ゲリーのベンツ兄弟に盗ませたはいいが、手違いでニックから4人にわたったというわけだ。さて、首尾よくドッグたちから横どりは成功し、地元の麻薬王ロリー(ヴァス・ブラックウッド)にブツを渡したはいいが、それはウィンストンがロリーに渡すはずの品物だった。激怒したロリーはエディのフラットを襲うが、部屋にいたのはブツを4人に横どりされたドッグたちだった。さらにそこにハリーに雇われたビッグ・クリス(ヴィニー・ジョーンズ)とその息子も来た。さて、祝杯をあげていた4人がフラットに戻ると、そこは激しい銃撃戦で死体の山。金も麻薬も銃も消えていた。とっさに事態がのみこめない4人だったが、大金と麻薬を求めて町へ繰り出す。かくして大混乱の末、当事者のギャングたちは不測の最後を遂げていき、4人は命こそ助かるが予想外の結末を迎えてしまうのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1999年10月上旬号 創刊80周年特別号1

外国映画紹介:ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

1999年9月下旬号

劇場公開映画批評:ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

1999年8月下旬特別号

COMING SOON【新作紹介】:ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

2025/07/13

2025/07/14

60点

テレビ/無料放送/BS-TBS 
吹替


善行と悪行のないまぜ

4人組はロンドンに住み着いている.それぞれの生活や職はともかく,4人は何が楽しいのかつるんでおり,だからこその仲間とも言える.トム(ジェイソン・フレミング),ベーコン(ジェイソン・ステイサム),ソープ(デクスター・フレッチャー),エディ(ニック・モーラン)は,同じ世代であるものの,キャラクターは異なる.トランプの腕で特殊な能力を持つのはエディ(ニック・モーラン)である.渋く粋な酒場を構え,営んでいるJD(スティング)はエディの父でもある.いまだ父の庇護下に彼はあるようにも見える.リングの上ではエディを含む4人がカードで勝負をしている.その状況も楽しいが,エディの10万ポンドの問題が50万ドルに膨れ上がってしまう.ハリー(P・H・モリアーティ)はイカサマをしてエディらにこの額の借金を負わせる.それは精神的な負債として若い4人にのしかかってしまう.物語はこうして動き出していく.
ボーカル曲がタイミングよく入ってくる.と思えば呑気な曲が場違いに聞こえていることがある.ゴルフを使った拷問をしているのはドッグ(フランク・ハーパー)である.彼も騒動に巻き込まれていく,また,檻があるドアの先でマリファナを栽培している若いグループもおり,彼女ら彼らも銃撃戦に巻き込まれていく,スローモーション,ストップモーションが時に見えてくる.
ローリー(ヴァス・ブラックウッド)はサッカーのパブで立って観戦をしているが,ヤバい奴としてい語られている.事務所では複数のモニターでレースを観戦している.彼は「ブレイカー」でもある.骨董を狙う二人組(ジェイク・エイブラハム,ヴィクター・マクガイア)もやや間抜けに現れるが,その間抜けが騒動に巻き込まれることによって,豹変し,暴力として現れるのも楽しい.結局は,ビッグ・クリス(ヴィニー・ジョーンズ)が全てをさらっていこうとしている.彼は汚い言葉に敏感で,息子のリトル・クリスと共に行動している.壮絶な撃ち合いになっており,足の踏み場もないほど地面や床は死体で埋め尽くされていく.が,クリスは,最後まで立っている.彼は聖者なのだろうか. 

2025/07/13

2025/07/13

70点

テレビ/無料放送/BS-TBS 
吹替


ガイ・リッチーとJ・ステイサムの初顔合わせというか、ステイサムのデビュー作らしい。
いかにもリッチーらしい、捻りを効かせた展開は観ていて飽きない。素人集団とプロの悪達との複雑な絡み合いから予想外の展開となるパターンはその後の彼の作品にも見られるが、ラストのオチまで予定調和と言えば言えるのだが、お見事。

2025/07/10

2025/07/10

-点

テレビ/無料放送/BS-TBS 
吹替


音楽すてき!

ネタバレ

映像すてき!色味 質感 照明いい感じ
やたらカッコイイ 終わり方イイ感じ
私の頭が悪うてお話は入ってこうへん

2023/10/22

2025/03/26

60点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 
字幕


難しい… 登場人物の多さとセピア調の画面の見にくさで情報が頭に入ってこなくて見るのが大変だった 何回寝たか分からん
ハリーの部下がバリーの時点で察したよね

この映画のすごい所は全員が同じストーリーを生きている訳じゃなく、複数の物語が複雑に絡んでいて一つの結末に落ちるという所 頭がおかしくなりそうである
面白いけど理解が追いつかない映画 できるなら吹替えで見るべきよほんと
オチは好き

1999/08/11

2023/11/26

70点

映画館/東京都/シネセゾン渋谷 
字幕


劇場公開時の感想

1999年度キネマ旬報ベスト・テン17位
読者選出ベスト・テン15位の作品。

物語も馬鹿さ加減もいい。

『ビッグ・リボウスキ』のレベルまであと一歩。

(以上、劇場公開時に書いた感想に、若干の手直しをした文章)

2023/10/06

2023/10/22

70点

映画館/宮城県/チネ・ラヴィータ 
字幕


素晴らしい疾走感

 1998年のイギリス映画。Filmarksリバイバル上映。悪ガキ4人組がカードゲームでカモにされ50万ポンドの借金を背負う。安普請のアパートの隣室のギャングが麻薬を奪う計画をたてているのを聞きこれを横取りする計画をたてる。その麻薬をマフィアのロリーに買い取ってもらう薬草を取り付ける。一方悪ガキたちをカモった元締めのバリーは銃マニアで銃の強奪をベンツ兄弟に依頼。しかし旧式の銃だったためその価値を知らず悪ガキたちに安く売ってしまいバリーに取り返して来いと怒鳴られてしまう。悪ガキたちが盗んだ麻薬はもともとロリーに献上されるものだったことから逆上したロリーが悪ガキたちのアジトに向かうがそこにいたのは麻薬を奪われたギャングたちでさらにはバリーから依頼されたクリスもやって来る。銃撃戦で死体の山となりクリスは麻薬と金をもってバリーの元へ。自体が飲み込めない悪ガキたちはバリーの元を訪れるがすでに借金は返済されていた。しかし銃を奪いに行ったベンツ兄弟がバリーと撃ち合いになりまたまた死体の山となる。悪ガキたちは事件と自分たちをつなぐ唯一の証拠である銃を橋から捨てに行くが、クリスから渡された銃のカタログから高価なものであることを知りそれを中止しようとするが端に引っかかっていた銃を何とかしようとして身動き取れなくなってしまうのだった。
 ガイ・リッチーの初期作品でジェイソン・ステイサムのデビュー作でもある本作は、バカバカしさ満点の悪ガキたちがギャングやマフィアなどを巻き込んで関係のない大人たちが勝手に殺し合いを始めて全滅していくという楽しいお話でした。まあ博打で一攫千金を狙ってもカモにされちゃったということが発端なんだけど、悪者たちの欲に駆られた行動が結局は自分に返ってくるという教訓でもありました。複雑な人間関係と馬鹿な行動が絡み合っての物語なんだけど、混乱することなく楽しく鑑賞できたのは脚本が秀逸だったのか演出がうまかったのか。その後のガイ・リッチーの映画もそうだけどこの疾走感は快感ですね。