刑事ジョン・ブック 目撃者

けいじじょんぶっくもくげきしゃ|Witness|Witness

刑事ジョン・ブック 目撃者

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レビューの数

63

平均評点

75.1(467人)

観たひと

765

観たいひと

28

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ラブロマンス / サスペンス・ミステリー / ドラマ
製作国 アメリカ
製作年 1985
公開年月日 1985/6/8
上映時間 113分
製作会社 エドワード・S・フェルドマン・プロ作品
配給 パラマウント=UIP
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ある事件をきっかけに特殊な生活様式に従って生活するアーミッシュの人々と触れ合うことになる刑事ジョン・ブックの姿を描く。製作はエドワード・S・フェルドマン、監督は「危険な年」等のオーストラリア出身のピーター・ウィアー。脚本はウィリアム・ケリー、アール・W・ウォレス、撮影はジョン・シール、音楽はモーリス・ジャール、編集はトム・ノーブルが担当。出演はハリソン・フォード、ケリー・マクギリスなど。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ペンシルヴァニア州の片田舎。文明社会から離れ、厳格な規律に従って今なお17世紀の生活様式で暮らしている信徒一派アーミッシュ(アンマン派信徒)の村で、ジェイコブ・ラップの葬儀が行なわれていた。未亡人となった妻レイチェル(ケリー・マクギリス)と6歳の息子サミュエル(ルーカス・ハース)、そして父親のイーライ(ヤン・ロービッシュ)は、隣人達の助けで、なんとか農場での暮らしを続けることができた。数カ月後、レイチェルは、サミュエルと共に妹の住むボルチモアに旅する決心をした。レイチェルにほのかな慕情を抱くダニエル(アレクサンダー・ゴドノフ)らに見送られ、2人は汽車に乗り込んだ。フィラデルフィア駅で乗り継ぎの列車を待つ間にトイレに入ったサミュエルは、恐ろしい殺人事件を目撃した。フィラデルフィア警察のジョン・ブック警部(ハリソン・フォード)と彼のパートナー、カーター(プレント・ジェニングス)は、サミュエルから事情を聞き出すため、彼ら母子を署に案内し容疑者の確認を求めた。その夜はブックの妹イレーン(パティ・ルポーン)の家で明かしたレイチェルとサミュエル。翌日、1枚の写真がサミュエルの目にとまった。それは、麻薬事件の成績を賛えられた麻薬課長マクフィー(ダニー・グローヴァー)の新聞の切り抜き記事で、サミュエルは彼が犯人だとブックに告げた。早速、そのことを警察副部長シェイファー(ジョセフ・ソマー)に伝えるブック。警察本部から大量の麻薬が消えた事件にもマクフィーが関係していのではないかとも指摘した。自分のアパートに戻ったブックは、マグナム銃を掲げたマクィーに急袈され負傷した。シェイファーもマクフィーの仲間であることに気づいたブックは、傷つきながらイレーンの家に行き、サミュエルとレイチェルに出発の準備を促すとともに、カーターに連絡し、ファイルから親子の名をはずさせ、2人の悪徳警官に気をつけるよう忠告した。ブックは、母子を農場に送り届けたが、その帰り傷が悪化し気を失う。イーライが呼んだ療法師のおかげで数日後、ブックは回復した。同じ頃、フィラデルフィアでは、シェイファー、マクフィー及び仲間のファーシー(アンガス・マッキネス)がブックらの居所を突きとめようと躍起になっていた。しかし、アンマン派信徒達は外界との接触がなく、彼らの許に身を隠しているブックを見つけるのは、殆ど不可能であることを彼らは知った。一方、体力が回復したブックは農場での手伝いを申し出て、牛の乳しぼりに励んだりしていた。そうした日々を送るうちに、ブックはレイチェルと心を通わせるようになり、ある夜、2人はいっしョにダンスを踊つた。しかしレイチェルはブックを好きになるわけにはいかなかった。もしそうなったら、アーミッシュの規律に従い、彼女は教会から追放される運命にあるのだ。村の納屋建設に加わって大工仕事に精を出した日の夜、ブックは入浴中のレイチェルと居合わせるが、ただ立ちつくすだけだった。翌朝、ブックは、カーターが殺されたことを町からかけた電話で知り、シェイファーへの復讐を誓った。その帰り道、チンピラにからまれたダニエルの態度から、彼らの非暴力主義を目の当たりにしたブックは、我慢できずにチンピラを殴ってしまった。この事件から、シェイファーらがブックの所在をつきとめた。ペンシルヴァニアの田舎道にシェイファー、マクフィー、ファーシーらがやって来た。やがて、ブックと彼らとの死闘が開始された。マクフィーとファーシーを倒したブックに、レイチェルを人質にとったシェイファーの悪の手がのびた。がその時、非暴力を訴えるアンマン派信徒たちの無言の力にシェイファーは遂に屈するのだった。(パラマウント映画=UIP配給*1時間53分)

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2010年12月下旬号

午前十時の映画祭:「刑事ジョン・ブック/目撃者」「追憶」

1985年8月上旬号

外国映画紹介:刑事ジョン・ブック・目撃者

1985年7月上旬号

外国映画批評:刑事ジョン・ブック・目撃者

1985年5月下旬号

グラビア:刑事ジョン・ブック・目撃者

特集 刑事ジョン・ブック/目撃者 ピーター・ウェアー監督作品:作品評

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特集 刑事ジョン・ブック/目撃者 ピーター・ウェアー監督作品:アーミッシュについて

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1985年5月上旬号

試写室:刑事ジョン・ブック/目撃者

2024/08/04

78点

選択しない 


アーミッシュを初めて知る

長閑な風景と素朴な生き方をしているアーミッシュの村の描写が都会の殺伐な描写と対照的でハリソン・フォードが引かれていくのも分かる気がする。そこでの淡い恋愛譚も清潔感があって感じが良い。だが、所詮は住む世界が違うのが分かっているから互いに切ない。ケリー・マクギリスが素敵なのとハリソン,フォードがアクションイメージとは違う面でも好演。サム・クックの「ワンダフル・ワールド」が効果的に使われていた。

2024/07/14

2024/07/14

79点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/購入/テレビ 
字幕


アーミッシュ

学校で習っても調べないと思いますが、この映画を観て “アーミッシュ” に興味を持った人は多いのではないかと思います。
アーミッシュの特性や生活を、殺人事件の犯人や目撃者と上手にリンクさせて、きちんと丁寧に描いているからだと思います。
非常に良い作品でした。

2023/11/06

2024/06/06

75点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 
字幕


ハリソンの魅力炸裂

まず映像の美しさが光る作品。こんなにも繊細な感情を表現できる演技の幅の広さを見せつけたハリソン・フォードの演技力をずっと見ていたい。

2023/05/18

2023/05/18

70点

テレビ/無料放送 
吹替


規律あるコミュニティ

ペンシルヴェニア州であるという.緑の草原を風が戦いでいるのがみえ,その中から黒い衣装に身を包んだ人々が現れる.サミュエル(ルーカス・ハース)という少年は,アムトラックに乗車する前に目を瞑らされ,白い馬を模したプレゼントを受け取る.車窓からは,列車を見送る男が馬車を駆っている.気球が浮かび,サミュエルはそれを目に留めている.
サミュエルと母レイチェル(ケリー・マクギリス)はボルチモアに向かっており,その中継する駅のトイレでサミュエルはドアの隙間から殺人を目撃している.レイチェルは,法は関係ないといい,息子が証人として足止めを食らうことを嫌がっている.パトカーで母と息子は商人として連行されており,連行している刑事は自らの名をサミュエルに問われ,ジョン.ブック(ハリソン・フォード)であると名乗る.
ブックは,銃撃され,腹を貫通する銃創を負う.ブックと母と息子は逃走には成功し,彼女と彼らは,彼女を支える特殊な信仰と生活を持ったコミュニティへの避難を果たす.そこには医者もない.ブックは,サミュエルに弾の入った銃を触るなと怒鳴る.レイチェルは銃をまともに触ることができない.レイチェルの父となっている男イーライ・ラップ(ヤン・ルーベス)は,銃の危険を孫のサミュエルに説いている.ブックは,このコミュニティの人々と同じように黒い衣装に身を包んでいる.
コミュニティには動力として水車がある.ポーチにはブランコがある.ダイニングは車椅子でキッチンとスムーズに移動できるようになっている.ヤギの乳を絞り,大工仕事をして,ブックはこのコミュニティに馴染んでいくようにみえる.また,コミュニティに受け入れたレイチェルの方もブックがもたらした車や搭載されたカーラジオ(から流れるSam CookeのWhat A Wonderful World)などの現代文化に踊る.規律があるのはこのコミュニティも警察組織も変わらない.
ブックは自らの特技を暴力であると断言する.コミュニティは総出で一日のうちに家を建て,それはまるでお祭りのようでもある.しかし,ブックがもたらした暴力は呼び水のようにフィラデルフィア警察による暴力をコミュニティに呼び込んでいる.トウモロコシに埋もれ死ぬ男がいる.コミュニティの人々がサミュエルの鐘の音によって集合し,悪役を追い詰める.

2023/05/16

2023/05/17

78点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/タブレット 


昔見て大好きだった映画。この映画でアーミッシュを知った。
映像が美しく印象に残る。今見てもやっぱり良い。
ケリー・マクギリス素敵。

2023/03/12

2023/03/12

80点

選択しない 
吹替


異世界転生もの

SFやラノベで「宇宙や異世界に拉致され、しかし地球でのスキルを活かしてスーパーマンとして活躍、現地民と親交が生まれ、やがて悲しい別れが」みたいなのがしばしばあるけど、本作も構造としてはその類。

但し、行先は宇宙でも魔法の国でもなく、ペンシルバニアのアーミッシュコミュニティ。

食事の前のお祈り、
FMシンセのバロック音楽、
魅力的なヒロイン。どこかで見たと思ったら、トップガンのひとでしたか。

「イギリス人に気をつけろ」というセリフが冒頭とラストに入って、しかし意味がよくわからなかったが、正しくは「よそ者に気をつけろ」と訳すべきものだったらしい。

であれば、ラストは納得。ハンソロ船長は最後は中のひとだと認められたのね。

絵も音も脚本もとてもユニークな佳作です。邦題で損してる気がします。