GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊

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GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊

レビューの数

59

平均評点

77.1(518人)

観たひと

847

観たいひと

25

(C)1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アニメーション / SF / アクション
製作国 日本
製作年 1995
公開年月日 1995/11/18
上映時間 80分
製作会社 講談社=バンダイビジュアル=MANGA ENTERTAINMENT作品(アニメーション制作*プロダクションI.G )
配給 松竹
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビー

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督押井守 
演出西久保利彦 
脚色伊藤和典 
原作士郎正宗 
製作宮原照夫 
渡辺繁 
ANDY FRAIN 
プロデューサー水尾芳正 
松本健 
石川光久 
絵コンテ押井守 
キャラクターデザイン沖浦啓之 
メカニックデザイン河森正治 
竹内敦志 
作画監督沖浦啓之 
黄瀬和哉 
撮影白井久男 
美術設定渡部隆 
美術小倉宏昌 
銃器デザイン磯光雄 
銃器監修納富貴久男 
音楽川井憲次 
音響監督若林和弘 
編集掛須秀一 
演出助手中津環 
特殊効果村上陸 
色彩設定遊佐久美子 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演(声)田中敦子 草薙素子(声)
家弓家正 人形使い(声)
大塚明夫 バトー(声)
山寺宏一 トグサ(声)
仲野裕 イシカワ(声)
大木民夫 荒巻(声)
玄田哲章 中村部長(声)
生木政壽 ウイリス博士(声)
山内雅人 外務大臣(声)
小川真司 外交官(声)
宮本充 台田瑞穂(声)
山路和弘 清掃局員(声)
千葉繁 清掃局員(声)
坂本真綾 少女の草薙(声)

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

近未来の超高度情報化社会を背景に、公安警察の特殊部隊・攻殻機動隊が国際的なハッカー・人形使いと対決していく様を描いたSFアクション・アニメ。監督は「機動警察パトレイバー2 the Movie」の押井守。原作は士郎正宗の同名人気マンガ。脚色は「ガメラ 大怪獣空中決戦」の伊藤和典。イギリスのビデオ製作会社も出資し、日・米・英で同時公開された。渋谷ホワイトシネクイントにて4Kリマスター版を2024年9月6日(金) ~1週間限定上映。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

2029年、企業のネットが星を被い電子や光が駆け巡っても国家や民族が消えてなくなるほど情報化されていない近未来。場所は、アジアの一画にある企業集合体国家。通信ネットワークの飛躍的な進歩と人体のサイボーグ化とに伴う電脳犯罪の高度化・複雑化にしたがい、政府は、荒巻部長を責任者、サイボーグの草薙素子少佐を隊長とする非公然で首相直属の特殊部隊・公安9課=通称“攻殻機動隊”を誕生させた。草薙たちは公的機関で対処できない犯罪に対し、暗殺などの方法で処理していった。その9課に、不特定多数の人間の電脳に侵入して自在に操り犯罪を重ねる、正体不明の国際的ハッカー“人形使い”がこの国に現われると警告が発せられる。人形使いはまず秘密会談を控えた外務大臣の通訳の電脳に侵入してきた。事態を重く見た9課は侵入回線を逆探知し、草薙・バトー・トグサらが犯人逮捕に向かうが、犯人らしいその男も人形使いに操られた傀儡に過ぎなかった。この事件を機に、電脳化され完全にサイボーグ化された草薙は、記憶だけを自己の拠り所にするしかない自らの存在意義を思索し始める。その頃、草薙らのサイボーグ・ボディ=義体を作るメーカーから義体が盗まれる事件が発生した。すぐさま義体を捕獲した9課の元に公安6課の中村と電脳の権威・ウイリス博士が訪れ、義体内部に人形使いが存在することを告げ、管轄の権利と義体引き渡しを要求する。義体に潜む人形使いは9課に対し政治的亡命を希望するが、6課の自作自演の襲撃によって義体は持ち去られてしまった。人形使いとは、外務省が対外政策用に作りあげた破壊工作のウィルス・プログラムであり、機密漏洩を恐れる外務省は6課を使って制御不能に陥ったプログラムの回収を図ったのだ。草薙は持ち去られた義体を追って単身で6課の大型戦車と激しい戦闘を繰り広げ、かろうじて義体を確保した。そこで草薙は、彼女と融合してより完全な生命体になろうとした人形使いの真の目的を知る。その瞬間、6課の狙撃により人形使いの義体は破壊された。20時間後、草薙はバトーの部屋で新たな義体を得て目を覚ます。彼女の前には未知なる情報の海が広がっていた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1996年臨時増刊 押井守全仕事

押井守のデーモン「パトレイバー」と「攻殻機動隊」:

1996年2月下旬決算特別号

日本映画紹介:GHOST IN THE SHELL

1995年12月下旬特別号

劇場公開映画批評:「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」

1995年11月下旬号

グラビア 《New Releases [新作紹介]》 :GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

1995年11月上旬号

特集 ジャパニメーション・スプラッシュ!:「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」作品論

グラビア 《New Releases [新作紹介]》 :GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊

2024/10/12

2024/10/12

80点

テレビ/有料放送/WOWOW 


NHK「世界サブカルチャー史」で日本のアニメが当時の世界に与えた衝撃の一つとして「AKIRA」に並んで本作を紹介。
実は押井守と細田守を混同していた致命的凡ミス。
そのためこんな面白い重要作品をスルーしていたとは。
作品は「ブレードランナー」や「マトリックス」の生物と電脳の境目をもっと形而上に思索を高め、現在に至るAIデジタルの未来を予言するようだ。
公開1995年から30年近く経た現在なので、その先見性がよく分かる。凄い作品だ。
なお番組冒頭に草薙素子役の田中敦子氏が本年8月に逝去された哀悼の意。

2024/09/14

2024/09/14

55点

テレビ/有料放送/WOWOW 


原作との距離が気になる

原作のキャラの柔らかさ、コミカル&シリアスの縺れ具合は映画には無く、ひたすら堅い。

光学迷彩や、後のマトリクスに引用されるグリーンディスプレイなど、ギミックはかっこいいのですが、プロットからはブレードランナーを思い出したり、

95年の公開時に見ておけばよかった、といささか後悔しております。

2024/01/27

2024/01/28

80点

選択しない 

押井守監督の名を世界に知らしめた伝説的作品。
画作りからストーリー、キャラクター造形、背景にある哲学に至るまで、傑出しています。

西暦2029年…企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても、国家や民族が消えてなくなるほど情報化されていない近未来。
電脳化やサイボーグ(義体化)の技術が飛躍的に進み、社会経済構造を一変させた反面、犯罪やテロは凶悪・複雑化を極めていた。
テロなどの犯罪を未然に防ぐ、内務省直属の攻性組織「公安9課」(攻殻機動隊)に所属する草薙素子(通称「少佐」)は、機密プログラムに関わったとされる認定プログラマー・台田瑞穂の他国への亡命を手引きしようとした某国外交官を暗殺する任務を遂行し、亡命を未然に阻止する。
後日、外務大臣の通訳が電脳をハッキングされる事件が起き、他人の電脳をゴーストハックして人形のように操る国際手配中の凄腕ハッカー「人形使い」の犯行である可能性が浮上。素子、バトー、トグサを始めとする公安9課は捜査を開始するが、容疑をかけられ逮捕された人物はいずれもゴーストハックを受けて操られた“人形”に過ぎなかった…。

士郎正宗による原作漫画に見られる楽観的なユーモアは本作にはなく、シリアス。否、メランコリックとさえ感じさせられます。
電脳化、義体化が飛躍的に進んだ結果、人間と機械の境界は疑わしくなり、「人間とは何か」「何をもって『私』といえるのか」という憂鬱な問いが浮上する。
実際、脳以外のほとんどを義体化した主人公・草薙素子は、自分の存在すら疑っている。
そしてラストで投げかけられる根源的な問い。私たちはどこに向かっているのか…。

2023/01/12

2023/01/12

78点

テレビ/有料放送/WOWOW 


また観た

不思議な作品で、今回観た時に前回観た時の解釈でよかったのかと考えてしまった。観るたびに解釈が違って来るだろうな。またしばらくしてから観てみたい。

2022/09/25

2022/09/25

75点

VOD/Amazonプライム・ビデオ 


難解な映画は何回でも観て理解しよう

「AKIRA」と共に日本のアニメの金字塔となった作品。現代のようなCGアニメと比べるとビジュアルの面で見劣りをする。でもCGのような無味乾燥なものより、手描きによるカトゥーンアニメは画に魂をもたらすので、見えないものが見えてくる。それを読むのが芸術であれば、日本はアメリカのようなCGではなく、これからもカトゥーンアニメでやってほしいと思うのだ。CGは部分的に使用するのは可。

SFは架空の世界なので、説明がいる。これをセリフによるものが多々あるので難解な映画になっている。映画で一番まずいのは説明セリフなんだけど、SFでは仕方がない。今の時代では「宇宙戦争」とか「ゴジラ」のような50年代SFみたいな単純なものでは物足りないだろうし、難解ゆえにそれを読み解く楽しみもあるので、何回でも観る映画となろう。私自身もこれは何回か観てこの作品の世界観を飲み込んでいきたいという気持ちが湧いてくる。

その点がSF好き、海外の映画人をとりこにするのであることは良く理解できる。それが日本のアニメの魅力であることも分かる。

だけど、わたし自身はアニメよりも特撮好きのSFファンとしては、これは実写で観たかった。でも1970年代の邦画の落ち込みは、こういうものを作る力を失ってしまった。才能が実写よりもアニメに集中してしまったことあり、人材不足と大作を作る力がメジャーな映画会社から失われてしまった。東宝特撮もしぼんでしまった。

ともあれ、複雑な世界観なので難解なのに惹かれてしまう不思議な映画。しかし登場人物が日本人なのに、街が香港みたいな無国籍なのは何故?

2022/08/29

2022/08/29

62点

VOD/U-NEXT 

・近未来サイバーパンク ITや電脳世界の技術、こだわりのミニたりー描写 当時の日本のアニメ技術の先端を理解できた
・脚本が難解 世界観を構築する組織の関係性、電脳社会の理屈 飲み込みずらい
・難解ゆえに爽快感も乏しい