監督の飛行機愛が映画として結実した作品だそうだが、当初は肩の力を抜いたビデオ用作品としての企画だったらしい。いわゆる商業主義から一歩引いた30分前後の小品のつもりだったらしいけどなんやかんやで90分超の劇場サイズとなってしまったとか。露骨な飛行艇愛、主人公が豚といったおよそ売れ線から外れた設定はそういうことだったかと腑に落ちる。
往年のハリウッドの冒険活劇にオマージュを捧げたような内容などからしても大人のアニメといった感じで最初から少年少女目線を捨て去った作劇だったのが自分にはむしろスッキリした。
主人公をかつてのマルコというイケメンパイロットのままにせず豚にしたところが良かったのだと思う。「豚が主人公の映画など誰も見ない」と鈴木敏夫は反対したそうだが(wiki)むしろ豚だったから子どもも付き合えたのではいか?
本当はジーナとの大人の恋をハードボイルド(カサブランカのように)に描きたかったところ、劇場用サイズに合わせるべくフィオという少女キャラが付け足されたのではなかろうか。ちょっとナウシカを思わせる彼女のキャラが結構重要なポイントになっていたように思う。