山椒大夫

さんしょうだゆう|Sansho Dayu|----

山椒大夫

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レビューの数

69

平均評点

79.0(288人)

観たひと

437

観たいひと

36

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 文芸 / 時代劇
製作国 日本
製作年 1954
公開年月日 1954/3/31
上映時間 0分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング
カラー モノクロ
アスペクト比
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督溝口健二 
脚色八尋不二 
依田義賢 
原作森鴎外 
企画辻久一 
製作永田雅一 
撮影宮川一夫 
美術伊藤熹朔 
音楽早坂文雄 
録音大谷巌 
照明岡本健一 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演田中絹代 玉木
花柳喜章 厨子王
香川京子 安寿
清水将夫 平正氏
進藤英太郎 山椒大夫
河野秋武 太郎
香川良介 曇猛律師
三津田健 藤原師実
南部彰三 平正末
浪花千栄子 姥竹
見明凡太朗 吉次
伊達三郎 金平
相馬幸子 菅野
菅井一郎 仁王
橘公子 波路
小柴幹治 内蔵介工藤
大邦一公 判官代則村
毛利菊枝 巫女
堀北幸夫 佐渡二郎
大国八郎 宮崎三郎
荒木忍 左太夫
玉置一恵 鎮守府の侍
菊野昌代士 牢役人
東良之助 遊女宿の親方
石原須磨男 墓守の老人
葉山富之輔 老僧
天野一郎 一の木戸の番人
金剛麗子 
小柳圭子 
藤間直樹 幼年時代の厨子王
加藤雅彦 少年時代の厨子王
榎並啓子 幼女時代の安寿

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

森鴎外の原作(大正五年一月“中央公論”発表)を「唐人お吉」の依田義賢、「鯉名の銀平(1954)」の八尋不二が再解釈を加えて脚色、「祇園囃子」の溝口健二が監督にあたった。撮影宮川一夫、音楽早坂文雄と溝口作品のレギュラー・スタッフの他、建築考証に日本古建築専攻の藤原義一、衣裳考証に「西鶴一代女」その他に協力した上野芳生が加わっている。「恋文(1953)」の田中絹代、香川京子、新派の若手花柳喜章、「にごりえ」の三津田健、「にっぽん製」の菅井一郎、「心臓破りの丘」の清水将夫、「男の血祭」の進藤英太郎などが出演。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

平安朝の末期、越後の浜辺を子供連れの旅人が通りかかった。七年前、農民の窮乏を救うため鎮守府将軍に楯をつき、筑紫へ左遷された平正氏の妻玉木、その子厨子王と安寿の幼い兄妹、女中姥竹の四人である。その頃越後に横行していた人買は、言葉巧みに子供二人を母や姥竹と別の舟に乗せて引離した。姥竹は身を投げて死に母は佐渡へ売られ、子供二人は丹後の大尽山椒大夫のもとに奴隷として売られた。兄は柴刈、妹は汐汲みと苛酷な労働と残酷な私刑に苦しみながら十年の日が流れた。大夫の息子太郎は父の所業を悲んで姿を消した。佐渡から売られて来た小萩の口すさんだ歌に厨子王と安寿の名が呼ばれているのを耳にして、兄妹は母の消息を知った。安寿は厨子王に逃亡を勧め、自分は迫手を食止めるため後に残った。首尾よく兄を逃がした上で安寿は池に身を投げた。厨子王は中山国分寺にかくれ、寺僧の好意で追手の目をくらましたが、この寺僧こそは十年前姿を消した太郎であった。かくして都へ出た厨子王は関白師実の館へ直訴し、一度は捕われて投獄されたが、取調べの結果、彼が正氏の嫡子である事が分った。然し正氏はすでに配所で故人になっていた。師実は厨子王を丹後の国守に任じた。彼は着任すると、直ちに人身売買を禁じ、右大臣の私領たる大夫の財産を没収した。そして師実に辞表を提出して佐渡へ渡り、「厨子王恋しや」の歌を頼りに、落ちぶれた母親と涙の対面をした。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1992年11月上旬号

特別企画 溝口健二の美学:「山椒大夫」

1954年5月上旬号

日本映画批評:山椒大夫

1954年2月上旬ベスト・テン発表特別号

グラフィック:山椒大夫

日本映画紹介:山椒大夫

2026/01/12

2026/01/12

80点

購入/ブルーレイ 


美しい映画

ネタバレ

静かな映画。哀しみの映画。女の献身とその死の美しさに圧倒さ
れる。特に安寿(香川京子)の入水シーンの静かな死は美しい。
宮川一夫のカメラ美は素晴らしいの一言。溝口健二演出、大映美
術も素晴らしい。

2025/10/25

2025/10/27

80点

VOD/その他 


「誰でも知っている安寿と厨子王の物語、悲しくも美しき感動無限の名作!」

溝口健二監督の代表作のひとつ。
観たいと思いながら機会が無かったがやっと観れた。
タイトルから内容がさっぱりわからなかったが「安寿と厨子王」と聞いて内容は知らんが聞いたことある!一緒に観てた妻も聞いたことある!だったが二人とも内容は知らず。
そして悲惨すぎるやろと。
ラストの海のシーンはゴダールが「軽蔑」「気狂いピエロ」で再現してるそうな。
言われてみれば確かにあんな感じだった。
溝口作品は「近松物語」「雨月物語」「西鶴一代女」と本作が代表作と理解した。

2025/08/07

2025/08/07

60点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


加藤雅彦=津川雅彦

何度も見ているが幼少時代の厨子王を演じているのが津川雅彦とは気が付かなかった。大映の悪役脇役常連が多数出演。

2025/08/05

2025/08/05

80点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


安寿と厨子王のお話

 「安寿と厨子王」は子供の頃に読んだことがある。兄妹で母をさがす物語だったと記憶しているが、はっきり覚えていない。本作を観て、何とも理不尽な話がショッキングだ。タイトルの「山椒大夫」は主人公ではなく、とんだ悪党だ。
 平安時代、安寿と厨子王の父親は領内の農民の窮乏を救おうとして、将軍の怒りに触れ、領主の任を解かれ、筑紫に左遷させられてしまう。旅立つ前に父親は幼い厨子王に、人間は生まれながらに平等であることを説く。平安時代にこんな先進的な考えの持ち主がいたことに驚く。
 安寿と厨子王は母親(田中絹代)、女中との旅の道中、人買いにだまされ、女中は殺され、母親は佐渡へ売られてしまう。安寿と厨子王が売られた先は丹後の山椒大夫の支配下で、二人はそこで奴隷のようにこき使われる。進藤英太郎の悪党ぶりが憎たらしいほどうまい。
 数年が経ち、二人は成長する。成長後の厨子王を花柳喜章を演じているが、両親との再会の希望を失い、すさんでいる厨子王は人相も悪く見える。妹の安寿を演じる香川京子は表情がいつもの彼女とは違う。その前年の「東京物語」の彼女とは別人のようだ。それでも安寿を清楚に演じ、兄を励ます。
 厨子王は安寿の助けもあり、山椒大夫のもとを脱走し、都へ向かう。関白に山椒大夫の悪事を直訴し、厨子王の素性を知った関白から丹波の国守に任ぜられる。さっそうと凱旋した厨子王は人身売買禁止の触れを出し、山椒大夫のもとにいる奴隷を開放し、山椒大夫を国外追放する。積年の恨みを晴らし、父親の教えも守ったことになるが、気になるのは大仕事を終えた厨子王がさっさと退官してしまうことだ。山椒大夫の支配地域は右大臣の私領で、国守といえども手が出せないと関白からも釘を刺されていたのだ。正義感あふれる厨子王はそれを無視して自分の理想を実行するのだが、右大臣がこのまま黙っているのか、山椒大夫が復権し、前にも増して横暴になるのではないか心配だ。
 しかし本作の本題はそこではない。親子の再会がかなうかどうかだった。

2025/08/05

2025/08/05

80点

テレビ/無料放送/その他 


これはまた見事な映画。数奇な運命に流され、抗う人間ドラマに引き込まれてしまう。照ってした画面作りも見事。映画ならではの奥深さを実感できる1本。

2025/01/18

2025/01/18

60点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


4Kデジタル修復版

3作とも田中徳三助監督、溝口健二の元で学んだんだ。