東京物語

とうきょうものがたり|Tokyo Story|Tokyo Story

東京物語

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レビューの数

111

平均評点

85.5(783人)

観たひと

1237

観たいひと

105

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1953
公開年月日 1953/11/3
上映時間 135分
製作会社 松竹
配給 松竹
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督小津安二郎 
脚本野田高梧 
小津安二郎 
製作山本武 
撮影厚田雄春 
美術浜田辰雄 
音楽斎藤高順 
録音妹尾芳三郎 
照明高下逸男 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演笠智衆 平山周吉
東山千栄子 平山とみ
山村聡 平山幸一
三宅邦子 平山文子
村瀬禪 平山実
毛利充宏 平山勇
杉村春子 金子志げ
中村伸郎 金子庫造
原節子 平山紀子
大坂志郎 平山敬三
香川京子 平山京子
十朱久雄 服部修
長岡輝子 服部よね
東野英治郎 沼田三平
高橋豊子 隣家の細君
三谷幸子 アパートの女
安部徹 敬三の先輩
阿南純子 美客院の助手キヨ

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

「お茶漬の味」以来一年ぶりの小津安二郎監督作品で、脚本は小津安二郎と「落葉日記」の野田高梧の協同執筆、撮影も常に同監督とコンビをなす厚田雄春(陽気な天使)、音楽は斎藤高順。出演者は「白魚」の原節子、「君の名は」の笠智衆、「明日はどっちだ」の香川京子、「蟹工船」の山村聡、「雁(1953)」の三宅邦子、「残波岬の決闘」の安部徹、「きんぴら先生とお嬢さん」の大坂志郎などの他、東山千栄子、杉村春子、中村伸郎、東野英治郎等新劇人が出演している。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

周吉、とみの老夫婦は住みなれた尾道から二十年振りに東京にやって来た。途中大阪では三男の敬三に会えたし、東京では長男幸一の一家も長女志げの夫婦も歓待してくれて、熱海へ迄やって貰いながら、何か親身な温かさが欠けている事がやっぱりものたりなかった。それと云うのも、医学博士の肩書まである幸一も志げの美容院も、思っていた程楽でなく、それぞれの生活を守ることで精一杯にならざるを得なかったからである。周吉は同郷の老友との再会に僅かに慰められ、とみは戦死した次男昌二の未亡人紀子の昔変らざる心遣いが何よりも嬉しかった。ハハキトク--尾道に居る末娘京子からの電報が東京のみんなを驚かしたのは、老夫婦が帰郷してまもなくの事だった。脳溢血である。とみは幸一にみとられて静かにその一生を終った。駈けつけたみんなは悲嘆にくれたが、葬儀がすむとまたあわただしく帰らねばならなかった。若い京子には兄姉達の非人情がたまらなかった。紀子は京子に大人の生活の厳しさを言い聞かせながらも、自分自身何時まで今の独り身で生きていけるか不安を感じないではいられなかった。東京へ帰る日、紀子は心境の一切を周吉に打ちあけた。周吉は紀子の素直な心情に今更の如く打たれて、老妻の形見の時計を紀子に贈った。翌日、紀子の乗った上り列車を京子は受け持つ小学校の教室の窓から見送った。周吉はひとり家で身ひとつの侘びしさをしみじみ感じた。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2024年1月号

COMING Old Pictures 旧作紹介:「東京物語」

1993年10月下旬号

グラビア:東京物語(ニュープリント)

1964年2月号増刊 小津安二郎<人と芸術>

生前自選シナリオ四本:東京物語

1958年11月上旬号

「東京物語」受賞の吉報:平成金融道 裁き人

1954年11月上旬号

シネマスコープで「東京物語」を製作:

1954年新年特別号

日本映画スチール・コンクール参加作品:東京物語

1953年11月下旬号

日本映画批評:東京物語

1953年10月上旬秋の特別号

小津安二郎の演出:「東京物語」の撮影を見る

日本映画紹介:東京物語

1953年9月下旬号

グラフィック:東京物語

1953年7月上旬夏期特別号

シナリオ:東京物語

2024/09/16

2024/09/17

85点

選択しない 


なんでこれまで見なかったんだろうと不思議なぐらいの素晴らしい作品だった
両親は子離れできてるのに、子供が親離れできてない
親は子供には愚痴らず、2人きりの時にだけ愚痴る
子供は親の気持ちをまるでわかっていない、わかろうとしない
色々思うことあり、子供達に対して文句を言いながらもずっと見ていたい映画だった
不思議な作品で、感想を言いづらい

2024/07/01

2024/07/01

80点

テレビ/無料放送/BS松竹東急 


名作!

いやぁ、良いねぇ、コレは間違いなく名作だと思う。特に、笠置衆さんの演技が素晴らしかった。

2024/06/18

2024/06/18

-点

映画館/東京都/国立映画アーカイブ 

『東京物語』。東山千栄子の「ありがと」の発音を聞いてから涙腺が崩壊しっぱなし。高橋豐子の後ろには干蛸。熱海で麻雀するのは小藤田正一、他にも知った顔がいたが名前分からず。杉村春子、十朱久雄が使う団扇はいずれも高峰秀子が印刷、同じ物?。原節子の勤務先、タイヤやマネキンがある、何屋?。

2024/05/12

2024/05/12

85点

レンタル/千葉県/TSUTAYA 


紀子三部作・第三弾

晩春・麥秋・本作と観て来て、急にアップグレードしたように感じました。  原 節子さんも無駄にヘラヘラしていませんし、何より笠 智衆さんの自然な演技が良かったと思います。 晩春は、父離れ出来ない娘(紀子)に嘘を付いてまで結婚をさせた父・周吉と紀子の愛情物語でしたが、麥秋では笠さんと原さんは兄妹と成り、仲良く暮らした三世代が、やがてバラバラに成って行くと言う物語でした。 何故両親が家を出なくてはイケないのかには疑問が残りました。

本作での笠さんは晩春と同じ名・周吉に戻り、戦争から戻らない次男・省二の設定は麥秋から引き継いでいます。 今作の紀子(原 節子)の役処は、その省二を待つ妻と言う設定です。 三作目ともなるとキャストの個性も見えていて、全て当て書きなんだと思います。 前作で親子役を演じていた笠 智衆さんと東山千栄子さんですが、本作では夫婦です。 実年齢で笠さんの方が14歳も年下なもので、良く化けてたなぁと感心しました。 まぁ、モノクロですし、白髪には見えなかったので、恐らく金髪にしていたんでしょうね。 

周吉と妻のとみは次女の恭子と尾道に住み、長男・幸一(山村 聡)は開業医、長女・志げ(杉村春子)は美容院の経営を共に都内で行っています。 三男・敬三(大坂志郎)は国鉄マンとして大阪に勤務している様です。 都内に住む長男と長女を頼って東京見物を楽しもうとした周吉夫婦でしたが、仕事優先であまりカマって貰えず、周吉夫婦を一番親身になって尽くしてくれたのが、他人である省二の妻だったと言うお話です。 所帯を持つとその世界が一番大事になると言うのがオチでしょうか。 映画の中の物語と言うより、あまりに日常的な日本の「あるある」集で、海外から見たら驚きが有ったんでしょうね。 主張しない日本の女性は海外の男性には衝撃的だったんだと思います。 東山千栄子さんの演技もド・ストライクでした。

2024/02/12

2024/02/13

90点

選択しない 


一見ゆっくりした展開に思えるが、終盤にかけて急に物語の緊張感が高まり、ダダダと畳み掛けて総括たるエンディングを迎える。

2023/12/29

2023/12/29

90点

選択しない 


親の気持ちもこの気持ちも夫の気持ちも全てわかりすぎる(^^;;

子を思う親の気持ち、親を思うこの気持ち、どちらもわかりすぎて辛い(^^;;みんな生活がある中で、それでも精一杯相手を思いやる気持ちがいい。感情を出さない笠智衆の飄々とした佇まいがクール。

それにしても親の相手をしたいけどできないから旅行に行ってもらう、熱海行きのエピソードは、本当にすごい。子の思いと親の思いのすれ違い、そのモヤモヤをこんな形で描けるとは。そしてそれでも笑顔の親夫婦は大人だ。