夏期休暇前半戦、岡山の両親宅を拠点に四国へ回った。還暦プロジェクトの一環として愛媛県の旧・松下寿電子工業西条事業部と初めて一人暮らしをしたマンションを25年ぶりに再訪。その足で妻の出身地である香川県へ移動。三越時代の妻の仲良し4人組の30数年ぶりの奇跡の再会に立ち会った。因みに小川淳也事務所は盆休みで閉まっていた。
さて名作の誉れ高い『キッド』。素直に103年前に映画が存在したことが尊いと感じる。初期作品のためか流れるような展開でファンタジー調のストーリーが紡がれる。虚飾を取り払った剥き出しのヒューマニズムに溢れている。後年のような並外れた批判精神や重厚感は感じられないが素材だけで勝負した心意気は潔い。