幻の映画まではいかないが、かなりカルト色の強い作品。
素人のような演出ぶりが逆に粗削りの魅力でもあり、エネルギーをも感じさせる。なんといっても、山田辰夫扮する暴走族ぶりがアナーキーすぎてすごい。
音楽も泉谷しげるのパンク的なロックが弾けるが、PANTA&HALの曲もいくつか流れる。その昔、PANTA&HALの「マラッカ」というアルバムに魅せられて、よく聞いた時期があった。もう40年前のことだ。「つれなのふりや」が流れたシーンで40年前のことを思いだした。
映画は、主人公の若者の暴走ぶりが止まらず、右翼も乱入し、めちゃくちゃな展開になる。バヅーカ砲は出てくるは、拳銃が出てくるはで、もはや乱闘というよりも殺し合いへと進んでいく。それにしても、ホモの右翼の幹部の設定とか、小学生のしゃぶ中とか危険すぎる。