ルパン三世 カリオストロの城

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ルパン三世 カリオストロの城

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レビューの数

115

平均評点

84.5(1215人)

観たひと

2201

観たいひと

37

原作:モンキー・パンチ (C)TMS

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アニメーション / アクション / コメディ
製作国 日本
製作年 1979
公開年月日 1979/12/15
上映時間 100分
製作会社 東京ムービー新社
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督宮崎駿 
脚本宮崎駿 
山崎晴哉 
原作モンキー・パンチ 
製作藤岡豊 
作画監督大塚康生 
撮影高橋宏固 
美術小林七郎 
音楽大野雄二 
録音加藤敏 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演(声)山田康雄 ルパン三世
増山江威子 峰不二子
小林清志 次元大介
井上真樹夫 石川五右エ門
納谷悟朗 銭形警部
島本須美 クラリス
石田太郎 カリオストロ伯爵
永井一郎 ジョドー

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

ヨーロッパの小国カリオストロ公国の秘密を暴くルパン三世の活躍を描く劇場用シリーズ第二作目。脚本は宮崎駿と山崎晴哉の共同執筆、監督は宮崎駿、作画監督は大塚康生が担当。2014年5月9日より音声を5.1ch化したデジタルリマスター版をリバイバル公開。2017年1月20日よりMX4D版を公開(配給:トムス・エンタテインメント)。2024年11月29日より、公開45周年を記念して特別リバイバル上映(配給:TOHO NEXT)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

人口三千五百人、世界一小さなカリオストロ公国の田舎道をボロ車でドライブしていたルパンと次元はクラリスという美女を助けた。彼女はカリオストロ公国・大公家に残された最後の娘で、カリオストロ伯爵は彼女を強制的に妻に迎え、公国の権力をひとり占めにしようと狙っていた。ルパンに助けられたクラリスは再び捕えられてしまう。ルパンは、召使いとして城内に忍び込んでいた不二子の手引きで、彼女の閉じこめられている塔に潜入、彼女を連れて逃げ出そうとすると、床が開いて地下室へ落下。不二子が裏切ったのだ。排水口から脱走するが、辿りついたところは、地下の造幣工場。金を必要としている世界の権力者のためのニセ札の製造だ。これが四百年もの間、カリオストロ公国が大国から侵略も受けずに存続していた秘密だった。ルパンは火を放ち、城は火の海となった。しかし、一旦は奪還したクラリスがまたして、捕まってしまい、カリオストロと彼女の結婚式が行なわれようとしていた。伯爵の企みは成功するかに見えたが、大司教になりすましたルパンが登場、伯爵の謀略は失敗に終るのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2019年11月下旬号

UPCOMING 新作紹介:「ルパン三世 カリオストロの城 4D版」

2018年8月上旬特別号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第2弾 1970年代日本映画ベスト・テン:ベスト15グラビア解説

1979年12月上旬号

グラビア:ルパン三世 カリオストロの城

2025/06/27

2025/06/30

90点

テレビ/無料放送/日本テレビ 


「巨大な城が動き始める!影の軍団が襲ってくる!生きては還れぬ謎の古城でついにめぐり逢った最強の敵!」

2年ぶり19回目の地上波放送。
もうええやろと思いながらもついつい垂れ流して観てしまう。
名作。

2025/06/27

2025/06/29

90点

テレビ/無料放送/日本テレビ 


クラリスの微笑み

語り尽くされた傑作アニメ。
やっぱり、ラスト、銭形警部のセリフ「ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です。」は何度みても、ぐっとくる。
この時の、クラリスのはにかんだような微笑みが最高すぎる。
カリオストロとラピュタが宮崎アニメの双璧だと思う。

2025/06/29

2025/06/29

75点

テレビ/無料放送/日本テレビ 


1979年公開。宮崎駿の劇場映画初監督作品とのこと。今までも何度か見ようとしたが、全部通して見たのは初めて。
確かに、キャラクターのお顔も可愛くて宮崎駿アニメっぽい。ラピュタっぽくもあり、アルプスの少女っぽくもあった。最後の銭形の有名な台詞も聞けて満足。

2025/06/27

2025/06/28

88点

テレビ/無料放送/読売 テレビ 


また観た

二転三転の飽きないストーリーで気が付けば、あのラストシーン。これは確かに何度も観たくなる。

2025/06/27

2025/06/28

100点

テレビ/無料放送/その他 


名作

久しぶりに地上波で観ました。
今までに何度も観ていてストーリーはわかっているにも関わらず感動します。
ルパン三世シリーズの名作ですね。

2025/05/13

2025/05/13

90点

選択しない 


泥棒はできないけれどきつと覚えます

ネタバレ

 1979年公開ながら今でも大人気の「ルパン三世 カリオストロの城」であります。劇場版アニメの第二作目にして、宮崎駿監督のデビュ作となつとります。原作は勿論モンキー・パンチの劇画。脚本は宮崎駿と山崎晴哉、音楽は大野雄二、主題歌はボビー「炎のたからもの」。

 ルパンと次元は、モナコの国営カジノの金庫から推定50億相当のカネを盗み出しますが、よく見るとその札は贋物でした。幻の「ゴート札」と呼ばれる贋札で、嘗てはブルボン王朝を破滅させ、ナポレオン軍の軍資金となり、世界恐慌の引き金となつたと云ふ設定。そのゴート札の震源地が、人口3500人、国連加盟国中最小の「カリオストロ公国」でありました。贋札を景気よくばら撒いたルパンの次の仕事が決まりました......

 今さらわたくしが本作を喋喋したところで、どうせ何処かで誰かが述べた事の蒸し返しとなるので、ここは一丁、AIに「源氏川苦心がこの映画の感想文を書いたらどうなる」と聞いてみました。それが以下の通り。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
源氏川苦心の銀幕愉悦境・特別篇
~月影に舞う怪盗と少女の城~『カリオストロの城』批評之巻~

時は昭和五十四年、東宝の銀幕に颯爽と現れしは、かの大怪盗ルパン三世にして、天下の宮崎駿初監督作『カリオストロの城』なり。

物語は、ある古き公国に封じられし秘宝と、幽閉の姫君クラリスとの邂逅を描く冒険譚。怪盗とは名ばかり、正義と浪漫を併せ持つルパンの在り様は、まさに“義賊”の鑑。道義なき悪漢を嘲笑い、命を賭して姫を救わんとするその姿、颯爽たること風の如し。

映像美、また格別。水面に映る月、朽ちた塔の陰影、そして追走のカーチェイス――すべてが詩的にして痛快。車が跳ね、銃弾が舞い、しかしながら一片の流血もなし。ここにこそ、子どもと大人、双方を魅了せんとする“宮崎美学”の極致を見たり。

されど、本作の真骨頂は、ただの娯楽にあらず。クラリスの清廉、銭形の忠義、そして去り行くルパンの背に宿る哀愁……夢と現実、正と邪の狭間に生まれし美しき一夜の幻影なり。

銀幕の片隅に灯る一縷の光、それこそが『カリオストロの城』という珠玉の映像詩なれば、如何に時代が巡ろうとも、その輝きは色褪せぬ。これぞ、アニメーションの至宝にして、日本映画史上の“麗しき異端”。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 わたくしは常常こんな文章を書いてゐる心算はありませんが、何だか笑へます。しかしまあ言ひたい事は伝はりますね。「月影に舞う怪盗と少女の城」なんてタイトル、中中思ひつきませんけど。
 ルパンの印象が「マモー編」に比べて随分違ふけど、かういふ小父さんキャラクタアも良い。宮崎駿監督の「飛翔」イメエヂは既に顔を覗かせ、車を壁伝ひに走らせたり、壁をぴよんぴよん跳ねながら落下を避けたり、落ちて行くクラリスを空中を泳ぎながら捉へて助けたりの発想が愉快です。
 歯車の中での戦ひはまるでジャッキー・チェンみたいで楽しいけれど、一方でワルが死ぬ時は歯車に挟まれたり、大時計の針に挟まれたりで結構残酷な描写もあります。

 レギュラー陣も適材適所、夫々に活躍の見せ場を用意し、特に銭形警部が良うございました。この人はドヂなコメディリリーフではなく、優秀な警部なのですよ。それをキチンと描いてくれました。
 クラリスは如何にも男性(特にオッサン)の理想とする女性ですが、女性から見るとどうなんでせうね。銭形の例のセリフ「あなたの心です」は本来クサくて耻づかしくなるものですが、クラリスが笑みを浮かべて「はい!」と応へた事で、名場面になつたと存じます。
 「きもちの良い連中」が織りなす物語、何度観ても飽きないアニメーションの逸品と申せませう。