HOUSE ハウス

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HOUSE ハウス

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レビューの数

54

平均評点

70.9(358人)

観たひと

536

観たいひと

28

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ファンタジー / ホラー
製作国 日本
製作年 1977
公開年月日 1977/7/30
上映時間 88分
製作会社 東宝映像
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/スタンダード
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督大林宣彦 
脚本桂千穂 
原案大林千茱萸 
製作大林宣彦 
山田順彦 
制作補広川恭 
撮影阪本善尚 
ビクトリアルデザイン島村達雄 
音楽小林亜星 
ミッキー吉野 
録音伴利也 
音響デザイン林昌平 
照明小島真二 
編集小川信夫 
ファッション・コーディネーター吉田叡子 
音楽演奏ゴダイゴ 
助監督小栗康平 
スチル中尾孝 
製作協力P・C・S 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演池上季実子 オシャレ
池上季実子 オシャレの母
大場久美子 ファンタ
松原愛 ガリ
神保美喜 クンフー
佐藤美恵子 マツク
宮子昌代 スウィート
田中エリ子 メロディー
尾崎紀世彦 東郷圭介先生
笹沢左保 オシャレの父
小林亜星 西瓜を売る農夫
石上三登志 写真屋さん
鰐淵晴子 江馬涼子
南田洋子 オシャレの伯母

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

CF界の鬼才・大林宣彦が初めて手がける劇場用映画で、七人の少女と奇妙な羽臼屋敷を中心に幻想的ななかにスラプスティックな面とブラックユーモアを織りまぜて描くオカルト映画。脚本は「ホテル強制わいせつ事件 犯して!」の桂千穂、監督は大林宣彦、撮影は阪本善尚がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

中学生のオシャレは、今日も仲間のファンタ、ガリ、クンフー、マック、スウィート、メロディーたちと間近になった夏休みのことをワイワイ話している現代っ子。オシャレが学校から帰ると、イタリアから父が帰国していた。父は彼女に、自分の再婚の相手だと言って涼子を紹介する。新しい母など考えてもいないオシャレにとっては、これはショックだった。自分の部屋にもどって、ふと思い出したオバチャマのところに手紙を出し、夏休みに仲間と行くことにする。いよいよ夏休み。オシャレは仲間とオバチャマの羽臼邸へ向かって出発。東郷先生もいっしょに行くはずだったが、あとから来ることになり、七人で出かけた。オバチャマは、七人を歓げいしてくれ、都会育ちの七人は田舎の雰囲気に大喜び。しかし、それもつかの間で、このオバチャマというのが実は戦争で死んだ恋人のことを思いつつ、数年前に死亡しており、今は、その生霊で、羽臼邸そのものがオバチャマの身体であったのだ。そして、奇怪なできごとが七人の少女たちを襲った。まず最初に冷やしておいた西瓜を取りに入ったマックが井戸の中につかっており、このほかにも、ピアノや、ふろ桶や、時計や、電燈などに次々に少女たちが襲われる事件がおき、そのたびに一人一人この家からきえていったのであった。オバチャマは、若い娘を食べた時だけ若がえり、自分が着るはずだった花嫁衣裳が着られるのであった。最後は、オシャレになりすまし、後から来た涼子までも襲ってしまうのであった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年8月上旬特別号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第2弾 1970年代日本映画ベスト・テン:ベスト15グラビア解説

1977年9月上旬号

今号の問題作:HOUSE ハウス

1977年6月下旬号

特集 「HOUSE・ハウス」:1 日本映画待望の新エンタテイナー・大林宣彦

特集 「HOUSE・ハウス」:2 読者によるHOUSE撮影見学記

特集 「HOUSE・ハウス」:シナリオ

1975年11月上旬号

特集 「JAWS」PART3:「JAWS」はいかに製作されたのか

1998/03/06

2023/05/04

68点

レンタル 


HOUSE ハウス

南田洋子がスイカを食べる所はちょっと不気味。
あとはホラー風味のメルヘン映画。
この時代の雰囲気が出ていて好きだけど。

1977年

2022/10/06

52点

映画館/岡山県 


ファンタジーホラーコメディ

洋画も邦画もオカルト・ホラー映画が大流行した時期の作品です。
当時小学6年生だった自分も恐怖映画が大好きでTV予告編から期待大で鑑賞しましたが・・・。
怖さを期待していたので撃沈でした。恐怖は全く感じずコメディタッチの仕上げがなかなか理解できなかった。ファンタジーホラーコメディといったところでしょうか。
覚えているのはピアノに指を喰われて・・・さらに全身を飲み込まれてしまったシーンとか。井戸に冷やしていたスイカが生首オバケになってケツにかぶりつくとか・・。
この作品が大林宣彦監督の原点ってことになるのかな?

2021/08/05

2021/08/06

72点

VOD/Amazonプライム・ビデオ/レンタル/テレビ 


オシャレが石原さとみに似てる

CF界の鬼才・大林宣彦が初めて手がける劇場用映画で、七人の少女と奇妙な羽臼屋敷を中心に幻想的ななかにスラプスティックな面とブラックユーモアを織りまぜて描くオカルト映画。
一言で言うとエキセントリック!
1977年作品ということで2021年の今見ると、VFXが非常にチープだけど、当時はこのVFXをどう見ていたんだろう
作品としてはホラーかもしれないけど、演出や効果音はコメディっぽい
チープVFXも合わさって、よりホラー要素が薄まっている感じ
特に空手の娘の効果音が凄い

2021/05/04

65点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


なまくびなまくびなまくび!

幾度となく見たカルトムービーの傑作。昔は大場久美子や神保美紀が良し!でしたが、今日は松原愛が良かったかな。ハリウッドのホラーピクチャーなら最後の最後まで生き残るタイプ。あと少し、残念!

2021/04/30

2021/04/30

55点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


大林宣彦監督作品特集

デビュー作、おどろおどろした女たちと瑞々しい少女たち。

2021/04/11

50点

選択しない 


映画がまだ映像の魔術であった時代への原点回帰

 CMディレクターだった大林宣彦の初の商業用映画監督作品で、従来の劇映画の文法を破ったオモチャ箱をひっくり返したような映像が画期的だった。アニメーションや合成、映像加工、現像処理、切り貼りのような編集ととにかく忙しく、半世紀近く経って観ると結構疲れる。
 当時はCM的なポップで前衛的な映像と思ったが、見返すと意外とジョルジュ・メリエスの『月世界旅行』(1902)を髣髴させて、映画がまだ映像の魔術であった時代への原点回帰であることに気付かされる。
 本作にはそうした映像の非日常性、不可思議といったものが横溢していて、それはホラー映画という非日常性、不可思議と重なり合うことによって表現される。
 物語は夏休みに女子高生オシャレ(池上季実子)がクラスメート6人を誘って山奥に住む叔母(南田洋子)の家に遊びに行くというもので、実は叔母は亡くなっていて家と一体化していたというもの。叔母が若さを取り戻すために7人の女の子たちを食べてしまう過程がコミカルに描かれる。
 いわば食人化け物屋敷だが、叔母が化け物になったのには理由があって、戦争に奪われた恋人を待ち続けていたことで精霊化したというもの。いわば猫又なのだが、恋人への一途な思い、すなわち愛は不滅なものとして時を超えて生き続けるという、晩年の大林作品にも共通するテーマが顔を出している。
 クラスメートに大場久美子、松原愛、神保美喜といった当時のアイドルたちが起用され、笹沢左保、尾崎紀世彦、小林亜星、三浦友和、檀ふみ、鰐淵晴子、石上三登志、ゴダイゴといった賑やかな顔ぶれで、如何にもなCM的キャスティングがポップだが、反面の軽さは否めない。