機動警察パトレイバー the Movie

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機動警察パトレイバー the Movie

レビューの数

64

平均評点

78.0(354人)

観たひと

556

観たいひと

36

(C)1989 HEADGEAR/BANDAI VISUAL/TOHOKUSHINSHA

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル アニメーション / SF / アクション
製作国 日本
製作年 1989
公開年月日 1989/7/15
上映時間 99分
製作会社 バンダイ=東北新社
配給 松竹
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督押井守 
演出澤井幸次 
脚本伊藤和典 
原作ヘッドギア 
原案ゆうきまさみ 
企画ヘッドギア 
キャラクター・デザイン高田明美 
メカニックデザイン出渕裕 
作画監督黄瀬和哉 
美術監督小倉宏昌 
音楽川井憲次 
編集森田編集室 
制作スタジオディーン 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演冨永みーな 泉野明
古川登志夫 篠原遊馬
池水通洋 太田功
二又一成 進士幹泰
郷里大輔 山崎ひろみ
榊原良子 南雲しのぶ
大林隆介 後藤喜一
千葉繁 シバシゲオ
阪脩 榊清太郎
井上瑤 香貫花クランシー

場面 ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

近未来の東京を舞台にコンピュータ犯罪を解明していく警察の活躍を描く人気OVAアニメの映画化。脚本は「紅い眼鏡」の伊藤和典、監督は同作の押井守がそれぞれ担当。2020年7月17日、シリーズ誕生30周年突破を記念して4DX版を公開(配給:ユナイテッド・シネマ)。2025年10月3日より、劇場公開版音声でリバイバル上映(配給:配給:Filmarks)。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

1999年の東京。工事現場など生活の至るところでレイバーと呼ばれるロボットが活躍。警察でもパトレイバーが導入されていた。ちょうどその頃、レイバーは更新時期に入り、頭脳を操るコンビーュータOSはHOSという新型OSに書き換えられていた。ある日、自衛隊レイバーを始めとするレイバーの謎の暴走事故が発生、特車二課が調査に乗り出した。東京を壊滅できるだけのコンピュータ・ウイルスが仕掛けられた計画的犯罪で、HOSが関係しているとわかるが、その開発者は自分のデータを消して姿をくらましていた。東京湾岸では東京の土地問題を一挙に解決しようと今世紀最大の洋上工事計画=バビロン・プロジェクトが推進されていた。ここには全国で稼動中の45%のレイバーが集中し、その整備は洋上プラットホーム=方舟で行われていた。やがて特車二課はHOSがある条件下で暴走することをつきとめる。一定の風速を越えた際に生じる高周波によるもので、そのキーは方舟だった。そしてその日は刻々と迫っていたのだった。大型台風が東京湾に接近中であった。特車二課の面々は台風上陸前に方舟を解体しようと乗り込むが、作業途中でHOS搭載済みのレイバー達が暴走を始めてしまう。襲いかかるレイバー達。その中でなんとか方舟の自己崩壊システムを起動、方舟は崩壊し危機は過ぎ去るのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1996年臨時増刊 押井守全仕事

押井守のデーモン「パトレイバー」と「攻殻機動隊」:

1989年9月上旬号 創刊70周年記念特別号

日本映画批評:機動警察パトレイバー

日本映画紹介:機動警察パトレイバー

1989年7月下旬号

グラビア:機動警察パトレイバー

2025/10/17

2025/10/20

80点

映画館/千葉県/キネマ旬報シアター(旧TKPシアター柏) 


やっと観た

「パトレイバー」と名の付いた映像作品が数多くあり、それだけでも混乱するのだが、ここは最初の作品ぐらいは観ておこうと劇場に足を運ぶ。
観る気になった最大の理由は、監督が押井守、脚本が伊藤和典、音楽が川井憲次と言う気になるクリエイター達だからだ。30年以上前の作品なのに、古さを感じなかったのはさすがというべきか。日本のアニメの素晴らしさを改めて感じた次第である。

2025/10/03

2025/10/17

90点

映画館/東京都/シネマサンシャイン池袋 
吹替


やっと見れたパトレイバー劇場版

見よう見ようと思っていてなかなか観なかったパトレーバー劇場版が
4Kリマスターで2週間映画館上映すると聞き、取り急ぎ前売り券を購入して
心待ちにしていた作品。

さすがの押井守監督。犯人の過去を洗い出す刑事二人が行くところの
街の描写、カメラワーク、それに合わせて流れる川井憲次の音楽。
それらが組み合わさて素晴らしい映像表現になっておりもはや芸術品ではないかと
思わされるできと思っている。

これだけでも元が取れたと思っているのに、ストーリーも面白い。
天才プログラマーによるテロ行為に対応していく特車二課の面々。
課長のキレっぷりが相変わらず凄まじい。

これだけのアニメができるのにスカイ・クロラ以降劇場アニメ作がないのが
惜しまれる。

2025/10/13

2025/10/13

-点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 


バビロン

「アルフォンスはいつだって最高だよ」

1999年の東京。ロボット技術を応用した人型土木用機械「レイバー」の普及によって建設技術は飛躍的に向上し、都心では来るべき21世紀に向けて東京・神奈川・千葉を環状に結ぶと共に東京湾の埋立地を拡大する「バビロン・プロジェクト」が進行していた。同時に、レイバーを悪用した犯罪が都心では頻発。泉野明(声:冨永みーな)の所属する警視庁特車二課・通称「レイバー隊」はレイバー犯罪防止に奔走する。
ゆうきまさみ原作漫画を押井守監督がアニメ化。4Kリマスター公開を心待ちにしていたが、残念ながら時間が合わずパンフレットだけ購入して無念の自宅鑑賞。チクショウ、これはスクリーンで観たかった。
連載初期の泉野明のタッチが好きだっただけに、本作のキャラクターデザインは少し物足りない。もっとゆうきまさみタッチに寄せて欲しかった。それとコミックス派だったのですっかり熊耳さんが登場する前提で観始めたため、香貫花・クランシーの存在にイマイチピンとこないまま観続けてしまった感はある。
一方でメカデザインに出渕裕が参加しているため(これはコミックスも同様だが)メカ周りは素晴らしい。細かい起動と、戦闘によって飛び散る破片の数々はこの時代のアニメーションならではの描き込みぶりを堪能できる。これはメカ全般に総じて言えることだが、物事というのは合理化されすぎると却って面白くなくなってしまう側面がある。本作の描写も今日のCGを用いればもっと現実的に、かつもっと手軽に映像化できるのだろうが、たぶん出来上がりはかなり味気ないものとなるだろう(もちろん、これは今日の制作陣を否定するものではない)。本作はじめ、「マクロス」や「オネアミスの翼」にも言えることだが、この時代特有の人海戦術というか、著しく非合理的な製作過程から生み出された再現不能な描写からしか得られない何かがあるのだろう。
それにしてもスクリーンで観たかった。リバイバルは上映回数が少ないのが欠点。回数を増やしてさ、もっと幸せになろうよぉ〜。

2025/10/11

2025/10/12

76点

映画館/東京都/池袋HUMAXシネマズ 


一般の産業用車両が大型化・高性能化し、より効率よく都市が造れるようになった社会。新型OSを搭載したレイバー(ロボット化した車両)が暴走する事件が頻発し、警察もその対応に追われる。一連の事件の犯罪性を暴くため、特殊2課が捜査をする。

高校生のときに漫画を読みあさったのを思い出す。アニメや映画があるのは知っていたが、他に優先することがあって、見れていなかった。映画館で上映するのを見かけて、ついに観に行ってみた。

1989年の作品のため、都市化や近代化に対する批判みたいなのが根底にあり、今とのズレを感じなくはなかった。ただ悪意に対して技術は脆弱であるというメッセージは今でも通用するし、永遠のテーマなのだと思える。

アクションが豊富かなと思ったら、プロットの展開を楽しむような映画だった。登場人物の話を記憶しておき、頭の中で全体像を紡ぎ出して納得感を得るという感じ。観終わったときは、少し疲れたなと思ってしまった。

劇中で触れられているが、犯罪が成立している時点で、警察にとっては負け戦であり、その影響力をどこまで抑えられるかが勝負どころである、という見方は面白かった。

2025/10/08

2025/10/10

78点

映画館/埼玉県/MOVIXさいたま 


あの当時にしては名作だった

パトレイバーは知っていたがコミック、TV版を含めちゃんと観たことがなかった。
当時から評判が良かったが、今回初めてじっくりと観て納得。当時にしてはかなり丁寧に作り込んでいる。

作中の空気感は「攻殻機動隊」よりも緩く「ビューティフルドリーマー」に近い。声優もうる星で活躍していた面々が名を連ねているのでそう感じたのかもしれないが。

まだ手描きアニメ全盛だったにも関わらずアクションシーンは迫力があり見応え十分。
ストーリーテンポの緩急、キャラクターの陰影、専門用語と長台詞の多用など押井守らしい演出が随所に見られた。

キャラクターが歩くシーンなど当時の技術では未熟だった部分もところどころ見られるが、今のアニメでも十分通用するほど美麗なカットも随所に見ることができ、今リバイバル上映しても問題なく鑑賞に耐えられる良作だった。

2024/10/02

2025/01/01

95点

映画館/東京都/池袋HUMAXシネマズ 


令和の初見でも全然通じるエンタメアニメ

これ面白い。。。シリーズを全く知らず、でもSNSでおじさん達が時々話してて有名らしいし見てみるかと軽い気持ちで再上映に行ってみた。結果として全然問題なかった。
冒頭に世界観の説明があるけど、説明然として無く、ちゃんとワンシーンとしてなされているのが流石押井監督か。
起承転結と世界観のアピールが過不足無くしっかり詰まっていて飽きない。
あとかなり印象的だったのが、登場人物が全員ちゃんと頭良い。よくあるちゃんと命令を理解せず引っ掻き回すような役はおらず、見ていてストレスがまったくない。ほんとにストレスフリーで画面や台詞回しの古さも感じなかった。
素直に他人におすすめしたい。再上映はサウンドリニューアル版だったが、オリジナル版や2作目も観たいところ。